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2019年 05月 21日

【VANVAN】撮るぞ!走るぞ!ぐるり道南SAKURAツーリング(帰路編)




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朝7時に起床し、ダラダラと片付けを行い、走る準備が整った頃には9時になっていた。

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白樺の木が印象的なここ厚沢部町レクの森キャンプ場。
ゴールデンウィークは終わり、そもそも北海道はまだキャンプするには寒い時期というのもあり、利用者は私一人しかいなかった。

森の木々に囲まれたキャンプ場は、虫の多さが嫌になる時もあるが、他の利用者がいなければとことん静かなのが良い。
完全に山の中のキャンプ場だと、逆に動物の鳴き声などでうるさいこともあえるが、比較的町に近く、それでいて木々に囲まれているので風も殆ど吹かず夜は完全な静寂であった。

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昨晩買い出しにきたセコマ(セイコーマート)にて朝メシ。

帰り道はそのまま海岸沿いに北上するが、積丹半島はショートカットすることにする。

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帰りすがらも、気に入った場所があればバイクを停め写真に収めた。
もう少しで終わってしまう休日に、名残りを惜しむかのように・・・

ちなみにこの写真、カメラの機能に『NDフィルター』というのがあるので、それを利用した。
実際にレンズにNDフィルターを装着するのではなく、おそらくセンサーから減光するデジタル処理を行って同様の効果を得るのであろう。
同じ光量でも暗く写る為、シャッター速度を遅くすることができるので、滝の流れる感じが独特に表現される。

三脚は使わず、地面に小指と薬指をあててカメラを安定させただけで、シャッター速度1/5でも手ブレ無く撮ることができた。手ブレ補正も効いてると思うが。


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珍しい光景に出逢った。
雪が融け、緑で覆われた山の向こうに、まだ雪の化粧が残る山が見える。
カメラを低く構えると、地面の陽炎でタイヤまでトロけてしまった。

山とバイクの印象を強くする為に、バイクからは20m位離れ、レンズを望遠にして撮影している。

ちなみに、カメラ位置は同じでバイクだけを手前に近づけると、

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このような見え方になる。
山に対してバイクが大きくなるので、写真の印象がまるで変わる。

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バイクが小さければ、この様な景色の中にいた、という印象の写真になるが、

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バイクを大きくすると、雄大な自然にたたずむオレのバイク、といった印象に仕上がる。

レンズの望遠側を使うことで風景が圧縮され、遠くの山と手前のバイクだけで風景を切り取ることができるので、邪魔な車や看板などが写り込まないので良い。

望遠レンズは、センサーサイズが大きくなればなるほど大きくなるので、バイクツーリングで持ち歩くにはせいぜいフォーサーズ以下のカメラにするのが懸命である。
今回のカメラ、CANON G3xは1インチなので、換算600mmのレンズがついていてもサイズはとてもコンパクトである。

1インチ以下のカメラであればもっと軽くコンパクトになるが、そこまで小さくすると画質とのトレードオフが顕著になるので、私の妥協点が1インチだった。

余談だが、昨今画質優先でフルサイズが流行っているが、あれもどうかと思う。
確かに私も一時期は、フルサイズセンサーに憧れを抱いていた。
しかし、ミラーレスにして本体がそこそこコンパクトで軽くなったとはいえ、フルサイズセンサーに対応するレンズは焦点距離の割にかなりデカく重く、そして高い。

最近の私の考えは、画質を多少妥協してでも、多くの焦点距離で色々な表現の違いを遊ぶ方が、結果的にカメラを楽しむことに繋がっている。
どんなに最高の画質をもってしても、撮れなければそれは『無』なのである。
目の前の被写体を諦める悔しさを味わうくらいなら、画質を諦める方が遥かに良いと、私は思う。


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話がそれたが、とりもなおさずCANON G3xは私に写真を撮る楽しさを再認識させてくれるカメラであった。

もちろん、個展を展く様な、人々を唸らせるような、そんな素晴らしい『絵』を撮るセンスはこれっぽっちもないのだが、ツーリングの思い出に自己満足で浸るだけの『写真』は撮ることができるので、私としては大満足である。
自分を納得させるだけの写真を撮るだけでも中々苦労するが、ブログと共に10年撮り続けて、ようやくそのレベルにまで達することが出来たと思えるようになった。

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途中の神社。ふと目をやると狐が見えたので、急いでUターンして戻りシャッターを切った。

撮る前は気づかなかったのだが、出た写真がなかなかの偶然を呼んでいた。

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キツネの石像と本物のキツネさんである。

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野生の動物であるから、あまり近づいたり、驚かしたり、ましてやフレンドリーに接触したり餌をあげたりするのは良くない。
望遠レンズでサッと撮るのがマナーだと思うが、手ブレも無くサクッと取れるこのカメラは本当に惚れ惚れする。

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寿都町辺りだったろうか。風車が縦に一直線に並んでいる所があった。

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誰かの『エゴ』で造られたのだろう。こんなにプロペラを同じ向きに重ねていたら、後ろの方まで行くには風の力も弱くなってしまうと思うのだが・・・

・・・しかしこれ、どっっっかで見たことあるような・・・

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あっ(察し)

ーーーーというわけで、VANVANも混ぜてもらうことにした。

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うむ。キマってる。


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そして旅は終わった・・・



by tm144en | 2019-05-21 07:09 | SUZUKI VANVAN90 | Comments(6)
2019年 05月 20日

【VANVAN】撮るぞ!走るぞ!ぐるり道南SAKURAツーリング(野営編)

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ひとしきり楽しんだ。

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松前を存分に堪能した。

松前公園内はシーズン中は車両侵入禁止である為、桜をバックに愛車の写真を撮れる場所は殆ど無いのだが、そんな中でも道路沿いにわずかに咲く場所で撮影することができた。
この雨宿という桜との2ショットは、今回のVANVANの写真で一番のお気に入りに入る。

ーーーーーーさて、時刻は昼を回り、ぼちぼち本日のキャンプ地を探す方向に進まなければならない。

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途中ホームセンターに寄り、タープ張りに使うロープと金具を購入。

道のりは予定通り海岸沿いに北上するので、その道中で良さそうな所があれば、椅子取りゲームよろしくそこでキャンプする。

キャンプ地候補としては、温泉とスーパーが近くにあることが条件となる。

前日は4時間しか寝ておらず、しかも半野宿であったから本日は早めにキャンプ地に入ってゆっくり体を休めたい気分だったのだが、候補地に上がる場所が一向に現れない。

上ノ国に昔あったはずのキャンプ場がなくなっており、江差も通り過ぎ、午後3時になってようやく辿り着いたのは、厚沢部町という小さな町だった。

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温泉はバイクで少し走るし、スーパーは無くセイコーマートしか無かったが、もはやそんなことにこだわっている状態ではなかった。

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新品のカラーアルマイトペグを地面に打ち込む。

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タープのロープが短く、しかも長さの調節が出来なかったので、先ほどのホームセンターで買ってきた。

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テントはものの1〜2分で張らさるが、タープが少々手間取る。
慣れによる所は大きいが、ポールとロープの張りだけで設営するタイプである為、綺麗に張ろうとするとなかなか大変なのである。

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テントを設営し終えたら、急いで温泉に入る。
この温泉施設の営業時間が午後8時までの為、長風呂の私には少々時間が足りない。

とはいえ、温泉にゆっくり浸かり、サウナにも入り、雑魚寝で軽く
仮眠までとることができた。

施設の職員が、8時ギリギリまでいる私がちゃんと帰ってくれるのか心配でオロオロしていたのが印象深かった・・・

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キャンプ場に戻った頃には、時刻は夜9時を迎えようとしている所だった。

実は今回大失敗したことがある。

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それがこれ。アルコールストーブの燃料だが、右側の燃料用アルコールは以前使用したもので問題無いのだが、これ1本では足りないと思い出発前に秀岳荘で左のアルコールランプ用の燃料を買い足した。

しかし、この液体燃料ではアルコールストーブに使用することが出来なかったのである。
おそらく、アルコールを吸い上げる芯材の入ったものでないといけないのだと思われる。

煮炊きだけなら計算上最初の1本で足りる予定ではあったが、雰囲気でアルコールの燃え上がる火を楽しむことが出来なくなってしまった。

というわけで仕方がないので、

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ティッシュに染み込ませそのまま火をつけるという大胆な作戦に出ることにした。どうせ持っていても意味がないので、今回全て燃やしてしまうことにした。

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スーパーが無くコンビニでの買い出だったので、豚肉が無くウィンナーで妥協はしたが、白菜とニラが手に入り、まぁまぁのものは作れそうだ。

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・・・・と、ここからが長かった。

まず、キムチ鍋の白菜を煮込む為に火にかけたが、いつまでたっても水が沸騰しない。
ようやくそこそこ熱くなったか、という所になるまで実に1時間もかかってしまった。

しかも、そこから今度は米を炊くのだが、こちらもまたさらに時間がかかる。

以前自宅で実験した時はもう少しまともだったはずだが、無風の室内と外で風にさらされている状態とでは、熱の伝わりに雲泥の差が出てしまった。
しかも、気温も一桁台となかなかに寒い。
温泉で温めた体もすっかり冷え込んでしまった。

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当然アルコールは途中で継ぎ足し継ぎ足し使用しているので、持ってきた500cc をほぼ全て使い切る勢いであった。

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調理をし始めてから実に2時間。
鍋を煮込んで米を炊いただけなのだが、こんなにも時間がかかってしまったが、なんとか一応の形にはなった・・・・

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・・・・と思ったら、なんということか、米がちゃんと炊けていなかったのである!!!
白米命の私にとっては致命的な結果となってしまった。

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キムチ鍋の方は、時間をかけた分白菜が柔らかくなっており、大変美味しかった。

のだが、米が無いと美味しさも半減である。

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具材だけを先に平らげ、残った汁に先ほどの失敗した米を入れ雑炊にして平らげた。
汁をたっぷり含ませ、これはこれで美味しい雑炊として食べることができたが、明朝残った汁でうどんを作るつもりしていたのがオアズケになってしまった・・・・

かくして、なんとも思い通りにいかない2日目のキャンプであったが、そういったハプニングも含め楽しいひとときを過ごすことは出来た。

シュラフにくるまり、目を閉じることが出来たのは、午前1時を回ってからのことだった・・・



by tm144en | 2019-05-20 03:15 | SUZUKI VANVAN90 | Comments(0)
2019年 05月 19日

【VANVAN】撮るぞ!走るぞ!ぐるり道南SAKURAツーリング(松前編3)

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とにかく、一心不乱にシャッターを切っていく。

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この美しさに、説明など不要。

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青空の下、咲き誇る桜の木々。

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近くで見ても、

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遠くから見ても、その姿は美しいの一言。

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花びらだけに胸ときめくのではない。
枝振り、太い幹にもその木が持つ力強さを感じ、感銘を受ける。

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花びらが散り、実がなり、また新しい息吹へと繋がっていく・・・

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日の光をいっぱいに浴び、そんな命のリレーを何年も何年も繰り返してきた。

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春の、ほんのひとときだけに彩りをみせる桜。

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2人で寄り添い、歩いてきた人生・・・




by tm144en | 2019-05-19 05:04 | SUZUKI VANVAN90 | Comments(0)
2019年 05月 18日

【VANVAN】撮るぞ!走るぞ!ぐるり道南SAKURAツーリング(松前編2)

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松前城とお堀に咲く桜。


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松前城は昭和24年に火事で焼失し、今あるのは復刻されたものである。

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お堀の水に溜まった花びらがなんとも美しい。

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既に散ってしまった花びらが、そこかしこで舞い踊っていた。

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早咲きの染井吉野や南殿の花びらだろうか。

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海岸線からの攻めに対抗すべく造られた砲台の櫓。

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天守防衛の為に造られている。

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三角の窓が設けられており、

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ここから外の様子を監視していたものと思われる。

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枯れた木が邪魔であるが、桜と城は絵になる。

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血脈桜の『血脈』とは『極楽への手形』のことで、昔この木を伐採することが決まった時に現れた若い娘の精霊がこの木に宿っているとされ、伐採が中止され供養されたという伝説が残されている。

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初めてこの木を見た時、満開に咲いたその壮大さに圧倒され、以来毎年のように拝みにきている。

しかし、
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樹齢200年以上と言われるこの桜は、松前の象徴的な存在であるが、老木であるがため、枝を支える為のあて木が見ていて痛々しい。

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老木を、一人見つめるおじいちゃん。

その胸に何を思ふ・・・





by tm144en | 2019-05-18 05:43 | SUZUKI VANVAN90 | Comments(0)
2019年 05月 17日

【VANVAN】撮るぞ!走るぞ!ぐるり道南SAKURAツーリング(松前編1)

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ついにやってきた。蝦夷地開拓の起点となった松前藩跡地。

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現在は、松前公園として桜の時期には多くの観光客で賑わっている。

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松前の染井吉野は、毎年ゴールデンウィーク頃に満開となる為、私が訪れる時には既に半分以上は散ってしまっている。

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しかし、ここ松前公園には多くの種類の桜の木が植えてあり、早咲きの染井吉野や南殿は見れなくとも、一葉や糸括といった遅咲きの八重桜は丁度見頃となっている。

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私は、この糸括(イトククリ)という桜が一番のお気に入りである。

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まるで糸で括ったように咲くことからその名をつけられたこの桜。
八重咲きの桜の一つで、染井吉野が一つの花に5枚の花びらなのに対し、この糸括は15〜20枚の花びらが咲く。

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染井吉野が上品で儚いとすれば、糸括は可愛く元気な桜と言えよう。

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抜けるような青空のもと、鮮やかに咲き誇る桜の木々。
松前城の天守閣を望みながら、公園内をゆっくりと散策する。

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by tm144en | 2019-05-17 09:05 | SUZUKI VANVAN90 | Comments(0)
2019年 05月 16日

【VANVAN】撮るぞ!走るぞ!ぐるり道南SAKURAツーリング(長閑編)

やっと、気持ちの良いツーリングが始まった。

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朝に見た法亀寺のしだれ桜は、昨晩のような神々しさを纏っていなかった。

それはまるで、よく晴れた空の下で、自分の役目はもう終わったとでも言っているかのようだった・・・

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時刻は6時30分。まずは腹ごしらえ。
大滝の道の駅で食べたラーメン以降何も食べておらず、すでに空腹は向こう側にまで達していた。

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北海道の胃袋を担うセイコーマートの味を詰め込み、元気いっぱい走り出す。

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まず向かったのは、昨晩行こうとした桜並木。ライトアップしたものを見ようとしていたが、結果的にはこのタイミングで正解だった。








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春の、穏やかな桜並木の道を、トコトコと、VANVANと共に・・・

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戸切地陣屋跡の桜を後にし、いよいよ本命の松前を目指し海沿いをひた走った。


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エンジンは問題無く回り続け、走行に支障は出なかった。
巡航速度も50km/h台をキープし、ツーリングの時間配分にも余裕が持てた。

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走っていれば、そこかしこで桜の木を見かける。
個人宅の庭に咲かせているものもあれば、町ぐるみで手がけているであろう見ごたえのあるものまで。

それら全てをいちいち止まって撮影するようなことはせず、まるでBGMのように贅沢な風景として流しながら走った。

本当に贅沢な時間・・・

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「止まない雨は無い」

この使い古された言葉が、とても心に沁みた。

空の青さと、キラキラと光る海。

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昨晩の土砂降りの中、それでもせっかくのツーリングを前向きに楽しむ気持ちでいたが、この景色を目の当たりにし、それが強がりだったことに気がついた。

とても穏やかで静かなその空間に、みも心も溶け込んでいくようだった・・・



by tm144en | 2019-05-16 06:13 | SUZUKI VANVAN90 | Comments(2)
2019年 05月 15日

【VANVAN】撮るぞ!走るぞ!ぐるり道南SAKURAツーリング(復活編)

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朝を迎えた。
と言っても寝たのは4時間程。時刻はまだ5時だが、それでも十分体力は回復していた。

こういった公共の施設を利用して、キャンプまがいのことをするのはマナー違反であるという認識はあるのだが、今回ばかりは許していただきたい。


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エンジンも開けっ放しにしていた。少しでも中が乾いていれば良いのだが。

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余談だが、この手作りボックスの蝶ネジのロック機構は、やはり開け閉めが面倒だった。
本当であれば、給油の時だけの開け閉めのつもりでいたから、多少のやりづらさも気にならないだろうと考えていた。
しかし、工具もこの中にいれていたので、今回幾度となく開け閉めをすることになるとこの蝶ネジがなかなか面倒に感じたのである。
さらに、ロックの為の棒も暗闇では通すことができず、いちいちライトで照らす必要があるのがやはり手間となってのしかかった。

改良の余地あり、である。

ーーーーーさて、朝にも空キックを何度か繰り返し、エンジンがかかることを願った。

昨日の時点で、エンジンが目覚めないバージョンの対策も考え、そちらでも連休を楽しむ気構えではいたが、やはりキャンプツーリングをしたい。バイクで始まり、バイクで終わりたいのだ。

未曾有の土砂降りの中、雷の光と音に怯えながら走り、道路脇でプラグの交換をし、雨の降りしきる軒下で一夜を過ごした。

しかし、不思議と悲壮感など無く、むしろその一瞬一瞬を楽しんでいる自分さえいた。
所詮街中の出来事。人間界の出来事である。

去年の、あの山奥で倒れ遭難しかかった時に比べれば、こんなのはおままごとに等しい。


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再びVANVANの雄叫びが、朝露に濡れる北斗の空に鳴り響いた・・・






by tm144en | 2019-05-15 04:09 | SUZUKI VANVAN90 | Comments(0)
2019年 05月 14日

【VANVAN】撮るぞ!走るぞ!ぐるり道南SAKURAツーリング(野宿編)

水没
そう。それは水没。

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キャブレターから水を吸い、エンジン内部に回ってしまうこと。
オフロードを走っていたらまれに起こることではあるが、大雨とはいえまさかオンロードで水没することになろうとは。

オフロードバイクであれば、バイクを逆さまにして水を抜くということもできるが、バンバンでそれは不可能。
水が入ってしまったエンジンは、その水を抜かない限り火がつくことは無い。

一応念の為プラグの火は確認したが、こちらは問題なし。
何度キックを蹴っても、全くかかる気配すらない。

確かに尋常じゃない雨だったが、それにしてもキャブに水が回ってしまうというのは、やはりこのバイクの構造的欠陥と言って良いだろう。キャブの収められている部屋にはいくつもの穴が空けられているから、ウィークポイントになりやすい。

さて、ここは法亀寺。北斗市の桜の名所であるが、これから桜並木を見に行こうか、という状況ではなくなってしまった。
時刻は20時30分。
かれこれ30時間ぶっ続けで起きていることになるので、そろそろ体力は限界を向かえる。
なによりもまずは温泉で体を休めたい。バイクのエンジンがかからないことよりも、今の私にはそのことの方が重要だった。

本来の予定では、この後23時まで営業している温泉まで行き、入浴と仮眠をとるつもりでいたのだが、その場所はかなり遠い。バイクがなければ行けない。

しかし、不幸中の幸い。ここ法亀寺から徒歩5分位の所に22時までの営業だが温泉があるではないか!
今からでは1時間程しか浸かれないが、今はとにかく一刻も早く温泉に浸かりたかった・・・

========


アトランティスはやはり優秀だった。
BMW純正の完全防水ウェアーは、あの土砂降りをもってしても、体が濡れることは全く無かった。ブーツも然りである。
出発前「所詮原チャだし」と、気軽なウェアーで走るつもりをしていたが、そうしなくて本当に良かった。


温泉に浸かりながら今後のことを考えていた。
このまま本当にエンジンがかからなければ、どうするのが良いか?

せっかくの楽しい3連休の初日である。神々しいしだれ桜に感銘を受け、そこそこの満足感を得たとは言えまだ本命の松前に行ってない。

ロードサービスを呼んで近くのバイク屋までVANVANを運び、そこでバイクを預かってもらい、私はJRでガレージに一旦戻りサンバーに乗ってまたここまで来て、VANVANを積んで松前まで行く。
そうすれば、桜も楽しめるし、ついでに汽車旅も楽しめる。

イレギュラーではあるが、それはそれで楽しいだろう。

あとは、バイク屋が開くまでの間どこでどう過ごすかが問題である。
温泉はあったが、あいにく近くにキャンプ場は無い。田舎町の為、コンビニすらあるか無いか怪しい位だ。

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温泉からあがり、未だ降り続く雨の中、施設の軒下だけが唯一私の拠り所となっていた。

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やれることをやる為に、とりあえずキャブレターを外して分解し清掃。
エンジンの方は、キャブレターとプラグを外した状態で空キックを繰り返した。

とにかく少しでも乾いてくれと願いながら・・・

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時刻はもう24時を回っていた。

まだエンジンの始動は行っていない。かかるかどうかはわからない状態だ。
しかし、もしかかったとしても、これからバイクに乗ってどこかへ移動する体力など、今の私にはもう残されていなかった。

今すぐ寝たい・・・・

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迷うまでもなく、睡魔に促されるがまま軒下のその場所にマットレスとシュラフを広げ、そのまま眠ってしまうのであった・・・



by tm144en | 2019-05-14 04:05 | SUZUKI VANVAN90 | Comments(2)
2019年 05月 12日

【VANVAN】撮るぞ!走るぞ!ぐるり道南SAKURAツーリング(神雨編)

ことごとくツイてない

伊達でエアスクリューを調節し、時速50km以上の巡航速度を手に入れたVANVANは、快調に走り続けていたのだが、長万部辺りからついに雨に当たってしまった。

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しかも、なかなかの豪雨である。
天気予報を見て、雨に当たる覚悟はあったが、まさかこれほど降るとは思っていなかった。

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携行缶タンクは問題なくその役目を果たしていた。
しかも実は、

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例のヤツは取り外していた。給油の際にあまりにも邪魔だったのだ。
それでもこの状態で、走りに影響は全くでなかった。
ただし、残り2リットル位になるとさすがに頻繁にガス欠の症状がで始める。走れなくはないが、エンジンにもあまり良く無いのでこの位で4.5リットルの純正タンクへコックを切り替えた。

長万部のガソリンスタンドでの給油を終え、また雨の中を淡々と走らせる。
雨は強くなったり弱くなったり、落ち着きの無い降りかたをしていたが、それは函館が近くにつれだんだんと強くなっていった。

そしていよいよ、目的地の北斗市に近づいた所で空は、いや神は急に機嫌を損ねたらしい。

それは、おびただしい数の落雷と、まるで滝の荒行かのような土砂降りの雨だった。

6Vのヘッドライトでは全く視界を確保できず、ヘルメットのシールドもまるで万華鏡状態。
もはや走行不能といえる状態だったが、そんな中でVANVANのエンジンは突如その動きを止めたのであった。


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暗闇の中、滝に打たれながら吹き返すことのないエンジンをひたすら蹴り続けた。

日頃の行いが悪かったのか。準備が悪かったのか。何が悪かったのかわからないが、とりあえずそんな状況の中プラグの交換をおこなった。

グローブも、工具も、プラグもびしょ濡れになりながら、もはや自分が何をなんの為に行っているのかさえわからない程に、その状況はあまりにも過酷そのものだった。

しかし、光明がさす。
プラグ交換後、一発でエンジンが蘇ったのだ!

もはや自分は、暗い闇の中に一人突き落とされたのかと思うほど無残で悲惨だったが、このたくましいエンジンの音は、私に活力をあたえた。

そして・・・・

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あの奇跡である。
わずかではあるが、1本の雷が写り込んだのは、この土砂降り地獄を諦めなかった私への神様のご褒美だったのかもしれない。

ここは北斗市にある桜の名所で、『法亀寺』というお寺の境内に植えられた、樹齢300年という道南最大級のしだれ桜である。

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その威風堂々たる立ち姿は、見る角度によって表情を変える。
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まるで、先ほどまでの土砂降りが嘘だったかのように、空は静寂に包まれていた。
もしかすると、目の前のこの木に神が乗り移っているのではないか。そう思わせるほど神秘的な印象を受けた。

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来て良かった。心からそう思った。

出発がもっと早ければ、準備万端で計画通りにスタートしていたら、あるいはこの桜の木に出会うことはなかっただろう。
私の頭には『松前桜』という概念しかなく、それ以外の選択肢は考えることすらしていなかった。

しかし、時間という制約のなか、なんとかして夜桜を拝みたいと探したことで見つけたこの法亀寺のしだれ桜。
この1本の圧倒的な存在感と壮大さは、私の心に深く刻まれたのであった・・・・

「すぐ近くに、桜並木のライトアップされたのもあるので、そちらもどうですかー?」

係りの方に場所を教えて頂き、早速そちらへ向かおうとしたのだが・・・

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VANVANが息を吹き返すことは、もう無かった・・・・



by tm144en | 2019-05-12 04:06 | SUZUKI VANVAN90 | Comments(0)
2019年 05月 11日

【VANVAN】撮るぞ!走るぞ!ぐるり道南SAKURAツーリング(出発編)

間に合わないっっ!!

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そんな焦りと共に、私の旅は始まった。

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今回のツーリングの最大の目的は、『松前の桜を堪能する』この1点に尽きる。
ゴールデンウィークが近くにつれ、桜の開花予想が気になり始め、22日に染井吉野が開花したと知り、焦燥感に駆られる日々を送ってきた。
染井吉野と南殿は早咲きの為、私が到着する頃にはもう散り始めていると予想されたが、松前公園には早咲き、中咲き、遅咲きと多種多様な桜が植えられているから何も見れないということにはならない。

と、頭で解ってはいても、やはり気持ちは焦ってしまう。


今回の旅は2泊3日。その3日間で桜を堪能することが最大の目的だが、欲を言えば昼と夜、両方の姿を拝みたい。

しかし、BMWならいざしらず、VANVANでとなると松前までいったい何時間かかるのか?

一昨年の初日の出ツーリングの時は、300km走行するのに12時間かかった。
松前もおおよそ300km程であるから、冬のペースよりは速いとしても10時間近くはかかることが予想される。

となると、余裕をみて初日に夜桜を堪能し、2日目は朝から公園内をくまなく巡るのが丁度良いとされた。

・・・・と思ったのだが

気がつけば時刻は昼の11時。夜のライトアップは8時までとなっているから、10時間かかったのでは間に合わないことになってしまう。
出鼻を挫かれるとはまさにこのことだが、ほとほと自分の準備の悪さには情けなくなってくる。

兎にも角にも、出発である。

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14時。大滝の道の駅でひとまず休憩。ここまで91kmを走行するのに3時間もかかっている。
というのも、VANVANの調子がすこぶる悪いのである。
プラグを取り替え、時速50km出せてたはずだが、今日は時速40km前半が関の山で、ちょっと上り坂にでもなれば30kmを切る始末。まさか自分が渋滞を作り出すとは夢にも思わなかった。

果たしてこれでちゃんと松前までたどり着くことができるのだろうか・・・

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とりあえずは腹ごしらえ。

それと、

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甘ごしらえ。

ーーーーさて、ここで今後の計画を練り直すことに。

このペースでは松前の夜桜鑑賞は絶望的である。そこで、道南でどこか他に夜桜が見れるところが無いかをネットで探してみると、いやはや結構あるではないか!!

なにも松前に固執する必要はないのだ。美しければなんでも良い。

そんな中で、北斗市に良さそうなのを見つけ、時間的にもなんとかなりそうだったので、まずはそこを目指すことにした。

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大滝村を後にし、昭和新山を間近に捉える場所まできて、この写真を撮ろうとした時に、

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サイドスタンドが外れたVANVANが横倒しになり、ミラーが割れてしまったのである。
なんと不吉な・・・

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しかも、フロントバックの金具も外れているではないか!
なんだか踏んだり蹴ったりであるが、全部自分のせいである。八つ当たりしても始まらない。

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こちらはとりあえずタイラップで応急処置。
ミラーの方は幸い左側なので問題はない。今回の走りは、私を追い越そうとする右後ろの車に注意することが重要であるから、右側が割れなかったのは不幸中の幸いである。

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それと、止まったついでにエアスクリューをちょっと回してみることにした。
あまりにもエンジンの吹けが悪いので、空気の量をちょっと増やしてみることにしたのだ。
1/4戻しの状態だったのを、1回転戻しに変更してみた。

するとこれが大当たり!

その後の走行で時速50km以上での巡行ができるようになったのだ。これならいける!
時速50kmのペースが作れれば、19時までに250km走れるから、ギリギリ北斗市の夜桜を堪能できる計算になる。

「よっしゃいくぞー!」

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さっきまでの陰鬱とした気持ちが一掃し、一気に気持ちが高まってきた。

この後に起こる悲劇も知らずに・・・


by tm144en | 2019-05-11 07:33 | SUZUKI VANVAN90 | Comments(0)