【500-Vdue】<第7章:整備>(第25話:シリンダー座面切削⑦)〜目覚めよ!冥界の支配者〜
2026年 03月 04日

前回作ったシリンダー固定ジグ。

を、このターンテーブルのTスロットで固定する、

ナット。専用のTナットではなく、アルミから自作した物になっていました。
まぁ全然これでしっかり固定は出来るので問題は無いのですが、せっかくなので専用品を用意しようとモノタロ・アマゾンを探索するものの、ちょうど良いサイズがありません。このサイズのTスロットになるとネジサイズがM8になっちゃうんですよね。
フライス盤含め、作業環境が基本M6で揃っているので、スロットもM6の方が都合が良いのですが、無いものは無い。
ならば・・・

作るしかないでしょう。
以前何かを作って余った六角ボルトの頭。後生大事に取っておいたこれが役に立つ時が来ました。

頭のサイズがスロット幅にちょうど良いんですよね。なので、面だけ出してここにM6のタップ立てれば完成です。

早速作っていきます。

ボルトが切断されていた側の端面を整え、

下穴を空けて、

M6タップ。

SCM435はちょっとイマイチ綺麗に切削することが出来ないので、オイルストーンで軽く面を仕上げました。

加工はこれにて完了。

取り付けも問題ナシ☆

そしたらこれで台座になる方の準備が出来たので、仮設置して構造を確認してみます。

プレートを固定。

プレートの中心は、ターンテーブルの線を目安にすると、まぁまぁの位置に合わせることが出来ました。ただこれでは厳密では無いので、微調整はシリンダーの固定の方で行う算段です。

そのシリンダーの固定はM10のスタッドボルトをプレートにねじ込み、

こんな感じのプレートを挟んでナットで固定するようにします。

で、そのために用意した材料がこちら。
た〜だ固定するだけなら薄っぺらい丸いプレートを『充てがう』だけで良いですが、それでは役不足。シリンダーをしっかりターンテーブルの回転軸と揃える必要があるので、単なる『充てがうプレート』ではなく、『ジグ』としてしっかりした物を作ります。

材料はA7075。今回の用途ならA6061でも良かったのですが、材料代は殆ど変わりませんし、A7075材の方を在庫として持っておきたかったのでこちらを選定しました。
世にあるA7075から作られた削り出しパーツは高価なモノが多いので、材料代が高いように錯覚されますが、あれはほとんど『加工代』なんですよね。
A6061よりも強度が高いので肉薄に仕上げることが出来ますから、その分削る量が多くなります。単純にその分のコストが製品代に乗っかっているわけです。
アルミの材料代なんかはたかが知れてまして、今回のこれはφ85mmあるので100mmの長さで4700円程してますが、φ40mmで100mmなら1300円位しかしません。
それから10mmのカラーを8個削り出したとしたら、1個当たり原価162円。まとめて作ってカラーアルマイトまでやったとしても、原価は200円しません。
バイク整備していたら、『カラー』が急遽必要になることは多々ありますが、その度にちょうど良いサイズを探して購入するのは時間がかかりますから、ワッシャーを重ねて間に合わせる方も多いと思います。
しかし!
旋盤とアルミの材料さえあれば、ちゃちゃっとピッタリサイズのカラーを作ることが出来ちゃうので、費用面でも性能面でも文句ナシの整備をすることが出来るのです。
ワッシャーの重ねワザは、ワッシャーの平面度が完璧ではないので、重ねれば重ねるほど『バネ』のようになってしまいます。緩み止めのスプリングワッシャーのような概念で使う分にはむしろ良い場合もあるかもしれませんが、剛性が必要な場所などではワッシャーに『たわみ』が発生するので、注意が必要です。
viva!旋盤☆

というわけでまずは、端面から10mmをシリンダーにピッタリ収まるφ71.98mmに削ります。

こんな感じで段にします。

φ71.975mm
ちょっと削り過ぎたかな?・・・・と思いましたが、

ジャストミート!
「スルッ」ではなく、かといってガツガツ叩くわけでもなく。「クックッ」と引っかかりながらもしっかり奥まで入る、まさに、まごうことなき『ピッタリ』の寸法となりました☆
重要な加工はこれだけなので、あとは面取りして仕上げるだけ。
でーすーがー!

これを切り落とすのがマァ大変!
突っ切りでは表面の15mmくらいまでしか削ることが出来ないので、残りは丸々金鋸で切り落とすしかありません。
突っ切りが潜り込める広範囲に削って、最後まで切り落とすことも可能ではあるのですが、材料を無駄に削ることになるので勿体無いの一言。先ほど『大した原価じゃ無い』的なことを書きましたが、それとこれとは話が別。

20分ほど金鋸を動かして、ようやく切断出来ました。
コンター欲しいねぇ〜!

続きはまた明日!
by tm144en
| 2026-03-04 00:07
| bimota 500-Vdue
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