【500-Vdue】<第7章:整備>(第10話:シリンダーポートチューニング②)〜目覚めよ!冥界の支配者〜
2026年 01月 29日

以前ちょっとしたポートチューニングのお話を書きましたが、ここからちょっと本腰を入れて取り組んでいきます。
・・・と、その前に。
一応お断りしておきますが、私にはなんの『ノウハウ』もありません。全てぶっつけ本番独自理論でやっていきますので、その点だけはご了承ください。

前回は、排気ポートとブースターポートにあった鋳造の残りや『バリ』を削るという作業を行いました。

ブースターポートの方は特に酷かったので、これを削ることには意義があると考えています。

空気の流れがこうなっちゃいますからね。もし『敢えて』そういう効果を狙っているんだとしたら、形が不揃いで歪ですから「そんな訳は無い」と即座に否定出来ます。

それ以外には、掃気ポート入り口の隔壁部分の形状。ここもごく簡単な空力の理論で、先端は細く尖っている方が良いと言えるので、

ある程度削るところまで行いました。
ただ、これだとまだ『△』←このような形状をしていて、理想的とは言えません。理想は『人』←この様に先端をもっと鋭利に尖らす方が良いと考えています。
というわけで、本日はその作業の続きから。

まずは『△』にまでもっていくのに、この『とんがりコーン』のビットを使って削り、

そこから『人』の形に削るのに、球状のビットを使用しました。画像だと上手く写っていませんが、『人』の『ノ』の丸みが綺麗に出せたと思います。

掃気の隔壁は1シリンダーに2箇所。それが2シリンダー分の計4箇所を削ります。言わずもがなですが、出来るだけ4箇所の形状は同じになるように気をつけます。まぁ大体ですけども。
(※ブースターポートの入り口の方はまた今度)

続いて掃気ポートのここ。

排気やブースターと同様、掃気ポートにもこの段差が出来ているので、これも全て削ってしまいます。
段差っていうか、これ多分、ポートの面取りした時に内側にバリが残ったんじゃないでしょうかね。
金属加工やってると良くあるのですが、例えば旋盤で面取りした時も、1回削るだけだと反対側に残るんですよね。

外径を旋削した最後、端面側にバリが出てるので、バイトを斜めに当てたりして面取りするのですが、

当てた角度から逃げるように反対側にバリが出てしまうのです。
なので角度を変えてもう一度やると、

また反対側に出てくる。
刃の切れ味や種類、やり方などで変わってはくると思いますが、『ただ単に』やると、往々にしてこうなってしまいます。
なので、最近は旋盤で面取りを行う時は、バイトで軽く斜めに削ったあとに、ペーパーを当てて仕上げるようにしています。#800か#1000を折って少し固くなるようにして、斜めに押し付けるような格好でしばらく回すと、滑らかに仕上げることが出来ます。

あと似たような現象で、包丁を研いでいる時の『かえり』もあります。研いでる面の反対側に『かえり』が出てしまうので、砥石が終わった後に新聞紙などにこすりつけるアレ。
アレは、この『かえり』を図のように右、左、右、左と折り曲げることで、塑性硬化の現象を利用して『かえり』を取り除く工程となるのです。なので、砥石で研いだだけの包丁でいきなり切ろうとしても、刃が入りにくいのです。
これは料理中もそうで、切っているうちに先端にまた『かえり』が生まれるので、研ぎ棒などで軽く両面を「シャッシャ」とやることで切れ味が復活します。
要するに、金属の材質によっては、この『バリ』『かえり』が往々にして残りやすいということ。
シリンダーもおそらくそうなのだろうと。

なので、リューターでこれを削り落とそうとしているわけですが、私の愛用しているリューターは電動なので本体がデカく、シリンダーに使うにはちょっとやりづらい。

ゴム砥石じゃなくて、超硬のロングビットなら作業はしやすいのですが、ちょっとこれだと削り過ぎちゃうのでキケンです。

なので、ゴム砥石のビットに継ぎ足す延長ロッドを作ることにしました。

材料はφ5mmの鉄の丸棒。

まずはリューター側のφ3mmを削り、

反対側にゴム砥石をはめ込むφ3mmの穴を空けます。

加工はこれだけ。

ですが、当然これだけだとスカスカなので、

バーナーで真っ赤っかにして、ペンチでグッと力をかけると、

しっかりカシめることが出来ました☆
これイイネ!

さすがにこれだけ長いと偏心してややブレが発生しますが、指を当てることである程度抑制出来るので、まぁまぁいい感じに使えますね。

あとは今回、足踏みスイッチも導入しました。
これからガンガンやっていく『ポートチューニング』を無事成功させるため、環境を整えておきました。

ただ、持ってたゴム砥石だけだとちょっと削る力が弱過ぎたので、

途中で選手交代。

あと、サブ排気ポートの狭いところなどは、

先端の尖ったヤツで削りました。


超硬でも、慎重にやれば綺麗に出来ますね。
というわけで本日はまだまだ序の口。
これからどんどんディープにやっていきますので、お楽しみにー♪
ポートのバリ取り、効率を考えるファインチューンでも特性もセッテングも変わります。ただ、キャブならジェット変更で簡単に行えますが、インジェクションは?
自動補正してくれるならよいですが。
ただ、大ちゃんの方法は私の経験でいうならまさに王道といえるでしょう。特に低速から中速までの効果は大きく排気音も野太くなり、何より全域でのトルクの向上には目を見張るかと。
自動補正してくれるならよいですが。
ただ、大ちゃんの方法は私の経験でいうならまさに王道といえるでしょう。特に低速から中速までの効果は大きく排気音も野太くなり、何より全域でのトルクの向上には目を見張るかと。
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なるほど、そうなんですね!
dueの場合はそもそもが調子悪いので、むしろポートを綺麗にすることで調子良くなればラッキーくらいに考えています笑
というか、インジェクションの設定がポート含めエンジンの『理想図』でプログラミングされているとすれば、機械的な部分を手直しすることで自ずとセッティングがキマる・・・という考えです
中低速がもたついてドッカン加速みたいな特性らしいので、トルクアップしてくれたらありがたいですね!
dueの場合はそもそもが調子悪いので、むしろポートを綺麗にすることで調子良くなればラッキーくらいに考えています笑
というか、インジェクションの設定がポート含めエンジンの『理想図』でプログラミングされているとすれば、機械的な部分を手直しすることで自ずとセッティングがキマる・・・という考えです
中低速がもたついてドッカン加速みたいな特性らしいので、トルクアップしてくれたらありがたいですね!
by tm144en
| 2026-01-29 00:07
| bimota 500-Vdue
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