測定器紹介⑦
2026年 01月 22日

いよいよ最後の測定器、『マイクロメーター』。
『ひゃくぶんだい』の門を叩いた際、一番最初に出会うのがこのマイクロメーターと言っても過言では無いでしょう。











他にも、フィラーゲージは都度マイクロメーターで厚みを確認し、マイクロメーター側の値を参照するというのも『だいちゃんガレージ的トレーサビリティー』の一貫と言えます。

そしてそのフィラーゲージの値を元にノギスを測定。メモリの位置の精度を確認することが出来ます。

さらには定盤の上でダイアルゲージでそのフィラーゲージの値を測定することで、ダイアルゲージの精度の確認も行うことができます。
ただしこれは、ダイアルゲージが正確に垂直になっていることが前提となります。画像にある自在アームで直角を出すのは難しいので、専用の物か、きちんと直角が担保されるアタッチメントを作って測定する必要があります。
とはいえ、
0.1mmのフィラーゲージであれば、仮にダイアルゲージが1°傾いていたとした場合、表示される値は実際よりも+0.0017mmとなります。1/100mmレベルの話であれば、充分高精度と言っても良いでしょう。
この様に、それぞれの測定器において『校正』という作業が必要になるわけですが、それを全て外注に託すことは費用面でも時間の面でもなかなか現実的ではありません。
ですので、例えば今回のように0~25mmスケールのマイクロメーターを基準に自分の持ち物の校正は自分で行うというのが現実的なのかなと思います。それを『だいちゃんガレージ的トレーサビリティ』と呼んでいるわけです。
そういった構造を構築出来るのであれば、仮に外注で校正に出すとしても0~25mmスケールのマイクロメーターだけで済み、それによってだいちゃんガレージ規格をJIS規格とすり合わせることが出来るということになります。
とは言うもののそれはあくまで理想論であり、現実はなかなかそううまくいかないわけですけども。

というわけで、長い長い測定器紹介シリーズもいよいよラスト。最後を飾るのは内径用マイクロメーター。
上が安物中国製で、下が高級ミツトヨ製。同じスケールの物ですが、2個ある理由はただ一つ。
「安物はイカン!!」

メモリやシンブルの動きなどは、安物とてそんなに不具合があるわけではありません。ですが、いっっっっちばん肝心な所で安物は作りが悪い。
この内径用に関してはこの測定端子の精度及び接続部との直角度が命となります。上の画像を見れば、どっちがどっちかは目瞭然ですよね。
ここがキッチリ仕上げられてないと、測定時に値がコロコロ変わってしまうのです。中国製を使っていた時は、ちょいちょい『はめ合い』に失敗していましたが、ミツトヨ製を使ってからは殆ど失敗することは無くなりました。

この内径用購入時に、5mmのセットリングがセットされていたので、それで位置合わせを行うべきであるとは思います。思いますが、これでも先ほどから述べている『だいちゃんガレージ的トレーサビリティ』の流れに乗せるため、敢えて0~25mmスケールのマイクロメーターで測定値を確認するようにしています。
使用する時は外径の測定と同時である場合が多いので、ゼロ位置合わせというよりは、その時に必要な値で都度確認するといった使い方をしています。
先日述べた通り、外径用マイクロメーターのこの使い方は真の値とは少し外れている可能性がありますが、この方法で致命的な失敗をしたことはないので、まぁ問題は無いと言って良いレベルだと認識しています。
ーーーーダイアルゲージやマイクロメーター。ひいてはデプスゲージやハイトゲージなど、以前はなるべく『安い物』で済ませようとしてきました。しかしこの内径用マイクロメーターの失敗を機に、「もう二度と安物は買わない!」と誓い、以来測定器はミツトヨ一択としてきました。(製品のある場合に限り)
『ひゃくぶんいち』の世界を極めようと切磋琢磨している時に、稚拙なツールで寄り道している暇などありません。
腹括って覚悟を決めて。オレンジの海に飛び込むことが、幸せへ続く道であると信じて・・・
by tm144en
| 2026-01-22 00:27
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