測定器紹介④

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さてさて。前回はダイアル式トルクレンチから端を発してボルトの話になってしまいましたが、『ボルトがなんたるか』を理解しないとトルクレンチがどうあるべきかも判断出来ませんからね。




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というわけで本日はこちらから。
我がだいちゃんガレージにおいて、審判の神テミスである『石定盤神』。

この石定盤神の前では、あらゆる『平面』が真の姿を暴かれます。したがって、だいちゃんガレージにおける『基準』として君臨しています。
この定盤の上で物を組み立てたり、あるいは直角であったり同じ高さであったりすることを測定します。

たいていものづくりする方は、『鋳鉄定盤』の方を使用されることが多いと思いますが、私は敢えて測定に特化した石を選択しました。

簡単に比較すると以下の通り

<鋳鉄定盤>

◯安価
◯軽い
◯磁石がつく
◯割れにくい
×錆びる
×傷がつきやすい
×経年変化する
×低精度


<石定盤>

◯高精度
◯経年変化しにくい
◯傷がつきにくい
◯錆びない
×割れやすい
×磁石がつかない
×重い
×高価


といった具合に、対極の特性があります。
定盤の上で溶接したり組み立て作業を行うことが多いなら、安価な鉄の方を使い倒すのが良く、測定に特化させるなら石定盤の方が良いと言えるでしょう。



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この新潟精機の石定盤は、要求平面度0.003mmに対し0.00185mmという性能を有しており、450×300のサイズで5万円ほどでした。それほど多くない使用頻度でこの金額を出すのは、当時苦渋の決断ではありましたが、『定盤が無ければ話にならない』というシーンもありますので、今となっては買って良かったと思っています。

いや、それになんかね。愛着が湧くんですよ笑

石定盤に使用されているのは御影石ですので表面の風合いが心地良く、なんかパワーストーンのような神秘的な佇まいすら感じてしまいます。墓石と同じですからね。

別にスピリチュアルに傾倒している人間ではありませんが、なんか心奪われるものがあるんですよねぇ。不思議なことに。
おそらく鋳鉄定盤にそんな魅力は感じないと思いますので、そういった意味でも石定盤にして良かったなと思っています。

大事ですよ。物に対する『愛着』って。




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ただそんな魅力的な石定盤ですが、普段は木箱をかぶせて簡易テーブルとして使用しているので、ほとんどそのお姿を拝むことはありません。
仏様も普段は公開されない『秘仏』というのがありますが、まぁそれに近い感じですかね笑




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石定盤を置く台は、本当は専用の物があるのですが、私はキャスター付きの台に乗せて使用しています。石定盤の重さが50kgくらいありますので、キャスター無しでは据え置きになってしまいます。
当ガレージに石定盤を据え置き出来る一等地は残っていませんし、隅っこに置いてしまったら使いづらいですからね。
水平が出ていないのでどうかとは思うのですが、現状これが最適解となっています。

使用しているキャスター台はトラスコ製の耐荷重100kgくらいあるタイプなので、剛性もしっかりしています。石定盤の重さで天板が歪んでいますが、その状態のまま3年以上経っても今のところ問題はありません。
下のスペースに測定補助具をまとめて置けるので、その点でも使い勝手が良く、なにより普段使いの移動テーブルとして活用出来るのが便利ですね

石定盤の手入れの方法もそれなりに決まっており、専用の洗剤なんかもあるのですが、めんどくさがってカークリームをネルクロスにつけてチャチャっと拭いて済ませています。




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さてお次はこちら。『ストレートエッジ』

シリンダーやケース合わせ面の平面度を測定するのに使用する測定器となります。

石定盤が広い面で接するのに対し、ストレートエッジは狭い幅で接するので、測定対象が大きい場合はこちらのストレートエッジの方が役に立ちます。






例えば以前、dueのクランクケースを石定盤神にかけたところ、左右でガタつきの有無を確認することが出来ました。
これによって明らかに片方問題があることは確定しましたが、この方法では具体的に『どこがどの程度』であるかを判断することが出来ません。小さいパーツであれば、ガタつきの元である隙間にフィラーゲージを差し込んで測定することは出来ますが、このように大きいものだとその場所を特定するのは困難となります。

それに、これはたまたますきまが周囲に存在しているから『ガタつき』として発症していますが、ちょうど中心部だけ窪んでいるような状態でしたら、このようなガタつきは起きません。

ですので、こういった場合は王道のストレートエッジの方が良いのだろうと思い、最近購入した次第となります。


で・す・が

ストレートエッジも、サイズと精度で値段に大きな開きがあります。このクランクケースを測定出来る長さで『せんぶんだい』の精度が出てる物となると数万円してしまうので、さすがにお財布事情にキビシイ。

とはいえ低精度なもので測定しては意味がありません。

・・・でいろいろ探していたところ、今回購入した物を見つけたのでした。これはモノタロウブランドの製品で、製造国は台湾。600mmの長さで1万円という破格のお値段でした。

「となると低精度なのでは?」という懸念が残ります。しかし、そんな時こそ『石定盤神』



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購入したストレートエッジを乗せ、平面度を確認すれば良いのです。結果は全く問題無し。全辺に渡ってピタッと定盤に接触し、隙間は一切ありませんでした。

この様に、精密機器を一貫して測定するので、この石定盤がだいちゃんガレージにおける『基準』となるわけです。




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ですので例えば、6面フライスで購入したフラットバーなんかも、平面度や平行度を調べて、フライス作業の台座として平行が出せるかなども確認することが出来ます。

石定盤様々・・・いや神様ですね☆



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さてお次はフィラーゲージ。

一昔前までは『シクネスゲージ』と呼んでいましたが、ある時を境にフィラーゲージと呼ぶようになりました。理由はなんかそっちのほうがカッコいいから。

ですが、厳密には画像にあるようなタイプは『シクネスゲージ』と呼ばれ、フィラーゲージはテープ状になっているものを切って使う物を指すようです。

とはいえ、私はその『シクネスゲージ』をほどいてバラバラにしてしまっているので、ある意味『フィラーゲージ状態』なわけですが、まぁ言葉の定義はどちらでも良いですわ笑

それよりも、なんでこんなにグチャグチャになってんだって話なんですが、私が購入した『シクネスゲージ』は、合計で7個になると思います。長いのや短いの、ハゼットのやつなど、その時々必要に駆られて購入してきたのですが、そのほとんどが『バラバラ』にされてゴチャ混ぜになっています。
理由はその方が使い勝手が良いから。

というのも、隙間を測定するという本来の目的よりも、『シム』として利用することが多いからです。ブレーキキャリパーのピストンを押さえる時とか、ここ数年は旋盤のバイトの高さを調節したり、フライス盤でワークの傾きを調節したりなど。

そうなってくるとバラさないと使えないので、そのうちホルダーがどっかいっちゃって、いつしかゴチャ混ぜ状態になるという。

使い勝手?

悪いですよ笑

バラバラにすることで単体で使うことの『勝手』は向上していますが、そもそも適正な厚さを探し出すのにウォーリーを探せ状態。そんなだから『新しい』シクネスゲージを再購入するハメになり、それがまたほぐされ・・・でいつしか7個目というわけ。

画像の一番右にあるやつが割と最近購入した『7個目』なわけですが、果たしていつまでこの形を保っていられるか見ものですねぇ笑

ちなみにフィラーゲージで隙間を測定する時は、マイクロメーターでフィラーゲージの厚みを測定するのもセットで行います。そもそものフィラーゲージが、額面通りの厚さであるかどうかは、定かではありませんからね。

こういうのを『トレーサビリティ』と言うのですが、それに関してはまた来週。

というわけで今週はここまで。

いよいよ来週からは、おまちかねのマイクロメーターやダイアルゲージ編に突入出来ると思います。余談が過ぎなければ・・・

ーーーー日曜日1日分の作業を、5日分のブログ記事にするというのをここ数年は基本的な流れとしてやってきました。
ですが、作業内容によっては「ひたすら叩いてた」とか、「ひたすら磨いてた」となると、数時間を要した割に記事としては1行で終わってしまうことがあるので、『撮れ高』がありません。
最近は除雪に時間を食われたりもしますしね。

なので、2連休の時などにある程度記事の『貯金』を作っておくようにしていたのですが、楽しくなってついつい書き過ぎたりして、2〜3日分を1日にまとめちゃったりすることもしばしば。気がつけば貯金ゼロとなっていました。

肝心のお正月も、ひたすらクランクを叩いていたので、ほとんど撮れ高がありませんでした。

現在はシリンダーのポート研磨やガスケット剥がしなど、内容の割に時間ばかりを消費する作業が続いているので、もう1週間くらいは測定器ネタで引っ張っておこうかなと思っている次第です。

そんなだいちゃんガレージですが、今後ともお付き合いのほど、どうぞよろしくお願いいたします!










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by tm144en | 2026-01-17 01:41 | Comments(0)

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