【500-Vdue】<第7章:整備>(第6話:クランク芯出し②)〜目覚めよ!冥界の支配者〜

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模型クランクも作り、いよいよ本番・・・とイキたいところですが、まだまだ。



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まずは練習として、tmのクランクで芯出しを行なってみることにします。
ぶっつけ本番を得意とする私ですが、いくらなんでもクランクに対しては慎重にならざるを得ません。

クランクの芯出しとは、ウェブとクランクピンのはめ合いをグリグリ動かすという行為。強烈なしめしろで押さえつけられているものを、『無理矢理』動かすという行為ですので、その回数は出来るだけ少なくあるべきと言えます。1説には叩くのは5回以内とか。

どれくらいの叩く力で、どれくらい動かせるのか?
この『勘所』を把握するのが今回の主な目的となります。




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で、このtmのクランクシャフト。実は両端でシャフトの径が違うので、このまま検芯台に乗せると斜めになってゲージの値が正確ではなくなってしまいます。以前動画にしたものは斜めの状態を動かさないようゆっくり回していました。





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シャフトの径はφ25mmとφ22mmになるので、細い方に敷板を用いて検芯台の高さを合わせることにします。




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ですが、ジャスト3mmに対して、呼び厚さ3mmのアルミプレートの実測値は2.865mm。0.135mm厚さが足りません。




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そこでまずは、アルミのプレートにステンレスのテープを貼り付け。




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これで2.98mmとなりました。

あと0.02mm!




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アルミ箔が0.011mmの厚みなので、これを2枚重ねてみます。




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3.005mm!

まぁいいでしょう☆




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というわけでアルミプレートに穴位置をコピーし、



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ボール盤で穴空け。



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続いてステンレステープを貼り付け、



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アルミ箔を2枚、プレートのサイズに切り取ります。




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アルミ箔がシワにならないよう気をつけて検芯台を設置。
これで高さ調節が完了しました☆



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乗せた感触はバッチリ!

針の動きはというと・・・




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向かって左は1/1000未満といった感じですが、




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高さを調節した右側は1/1000強といったところ。

前回測定した時は1/1000未満でしたが、斜めになった状態での測定だったので、ちょっと恣意的な操作が介入していた可能性がありそうですね笑
おそらく今回の結果の方が正確だと思われます。とはいえ1/1000mm程度。



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測定ポイントは、ベアリングの側面から概ね10mmの位置としました。




ーーーーさて、それじゃぁ練習をやっていこうと思うわけですが、その前に。ある『重要なモノ』がありますね。クランクの芯出しを行う上で必要なアレ・・・



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そう。『銅ハンマー』です。



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今回用意したのは、ゲドレーというメーカーの銅ハンマーで、先端の重さは1500g。サイズ感の割に重くズッシリとしたハンマーとなっています。

なぜ銅ハンマーなのか?

その一番の理由は『相手材を傷つけない』という点が挙げられます。
相手が鋼鉄などの硬い金属の場合に限られますが、ハンマーで叩きつけるという行為を行うにあたり、クランクがボコボコになってしまっては本末転倒。ですので、『柔らかい物』で叩く必要があるのです。

とはいえ、柔らかいだけならプラスチックやアルミ、ゴムハンマーなどがありますが、それらではその質量が足りません。なるべく狭い範囲に大きな力をかける必要があるので、柔らかいといっても軽い材料では大きな力を発生させるのが困難となってしまうのです。

運動エネルギーの公式は、

K=1/2mv^2
<運動エネルギー(K)=1/2×質量(m)×速度の2乗>

とされています。
このハンマーの質量に、振り下ろす速度の『2乗』をかけるというのがポイント。

つまり、ハンマーの重さは決まっているので、振り下ろす速度で運動エネルギーを調節しなければなりません。しかし、速度の2乗で力が大きくなるのでコントロールが直感的では無いのです。
ですので、ハンマーの質量が軽いとやたらに大きく振りかぶって叩く必要があり、発生させる力や当てるポイントの調節が難しくなってしまいます。

そこで銅ハンマーであれば、比重は鉄よりも重く、それでいてヤング率は鋼鉄の半分程度。重く柔らかいハンマーを使用することで、運動エネルギーの調節がしやすく、小さな動きで大きな力をピンポイントに伝え、そして相手材を傷つけない。そういった精密な調整などにはうってつけ、ということになるのです。





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さて、道具が揃ったら、あとはヤるだけ!

まずはtmのクランクシャフトの芯をズラします。もったいねーけど、これも練習のため!


叩いた方向を記憶しないように、クルクル回したりして判らなくします。

そして、


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左側が0.014mm、




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右側は0.029mmのズレとなりました。
今の叩いた感触で、「あぁ、これくらいでこれくらいズレちゃうんだぁ」というのはなんとなく判りました。思っていたよりも『ズレない』というのが感想です。


さぁ、これをもとのセンブンダイに戻せるのでしょーか!?




Commented by tmフリーク at 2026-01-08 09:34
tm本社では床に垂直にアルミの塊の円筒をかぶせた鉄の棒を埋め込み、そのアルミにクランクをたたきつけていましたね。3回以上はたたくのはまれでした。その方法でほぼ0ですから職人の感、技はすごいものです。
Commented by tm144en at 2026-01-08 18:20
動画見たことあります!凄いですねあれ!

職人の勘は然ることながら、元々の部品精度が恐ろしく高いんじゃないかな?というのが、今回やって思いました☆
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by tm144en | 2026-01-08 00:07 | bimota 500-Vdue | Comments(2)

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