【500-Vdue】<第7章:整備>(第5話:クランク芯出し①)〜目覚めよ!冥界の支配者〜

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よっしゃ!

それじゃぁバチくそ叩いて芯出ししてやるぜ\(^o^)/♪



・・・・というのは時期尚早。キミにはまだ早い。


当ブログの熱心な読者様でしたらご存知のことと思いますが、だいちゃんガレージでは『クランクの芯出し』など行ったことがありません。
だいたい、クランクを触るレベルの整備自体そんなに行っていませんし、tmのクランク交換の時は芯出しされたクランク丸ごとでした。

まぁ大抵のことはヤっちゃってからでもなんとかなることが多いですが、ことクランクの芯出しに関しては『芸術』の領域だと私は思っています。理屈を飛び越えた、職人の息吹と言いましょうか。

ですので、闇雲にハンマーで叩いて芯を出そうとするなど、笑止旋盤。あ、いや千万。

ましてやマニュアル的には調整の必要がない許容範囲。いたずらに手を加えるのは得策とは言えません。


だが・しか〜し!


究極のbimota 500-Vdueを『オレの手で』この世に復活させようと覚悟を決めた以上、クランク芯出しごときでビビってる場合じゃぁありません。


やるしかない!



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とはいえ、いきなり本番は荷が重過ぎます。まずはしっかりと入念な準備から。

クランク芯出しを行うにあたり、一番重要になるのは『どのようにズレているか』を正確に把握すること。ダイアルゲージの動きから、どの方向にどの程度ズレているかの『当たり』をつける。その的中精度がプロとアマの決定的な違いと言って良いでしょう。

なのでここに至る準備期間に、pc上で図形化したクランクでゲージの値とズレ方の演習を行なっていました。しかし、私のpcスキルの限界もあり、2次元的なイメージしか得ることが出来ず、3次元的な『ひねり』も入れるとちょっとよくわからなくなってしまいます。

クランクは正面から見て『ハの字』か『逆ハの字』にズレているだけではなく、ウェブが前後にズレていたり、さらにそれが斜めになっていたりと複雑になっていると考えられます。
それらをpc上で表現させるスキルを持ち合わせていなかったので、今回はもうちょっとアナログ的な手法でやってみることにしました。それが上の画像の材料。

そう。クランクの模型を作って、イメージを明確にしようという作戦です。



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今回のポイントはこのスフェリカルベアリング。DB7のリンクに使用されているもので、以前交換して取っておいた物です。これが今回大活躍することになります。




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クランクウェブに見立てた円形の木材にベアリングを打ち込み、擬似クランクピンで両サイドを接続することで、自由自在に角度を変えれるクランクシャフトの模型が作れると考えました。

頭の中で「ここがこうだから・・・こうなって・・・こっち側が・・・こうだから・・・」と考えるだけでは、間違える可能性もあります。しかしちゃんとした模型があることで、そのイメージをしっかり明確化することが出来るハズ。


まずはそこから始めることにします。




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それじゃ作っていきましょう〜♪



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まずは両サイドのシャフトの部分。




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用意した木材がφ30mmだったので、実物と同じφ25mmまで旋盤で削ります。





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バイトだけだと切削面があまり良く無かったので、





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ペーパーで仕上げ。




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必要分で切り落とします。




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まずはシャフトが2個完成。




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続いてクランクウェブの方。旋盤に取り付けて中心を出し、




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ドリルで下穴を空けておきます。



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ウェブとシャフトは最終的に木ネジで接続します。





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さて、今回のメインイベント。スフェリカルベアリングの圧入です。




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大体の位置を決めたら、




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ボール盤で下穴を空けます。




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最終的な穴のサイズはφ21mm。




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スフェリカルベアリングの外径はφ22mmなのに対し、空けた穴はφ21mm。つまりしめしろ1mmというとんでもない値になるわけですが、そこは木と金属。多分これくらいのはめ合いでイケるんじゃないか?という勘でやってみることにします。





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予想は見事的中!




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完璧に圧入されました☆




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もう一つの方も無事完了。




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そしたらお次は、ここに入れるシャフトの製作です。内径の実寸をキッチリ測定し、




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A6061の丸棒から削って、擬似クランクピンを作ります。




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ベアリングの内径に圧入するので、そのサイズまでせっせと削っていたのですが、殆ど下削りが終わるというところで『やらかし』に気が付きます。

ベアリングの内径がφ10.00mmなので、シャフトの径はφ10.01mmにしようと考えていました。しかし、ベアリングのはめ合い幅は15mm程なので、両端の15mmずつだけφ10.01mmで仕上げ、中間はそこまで削らなくても良かったんですよね。というかむしろ、ベアリングの側面に当たってるほうが良いので、座面があるべき。

にもかかわらず、既にφ11mmくらいまで削ってしまいました笑

ただの模型作りと侮り、時間短縮でさっさと作ってしまおうと急いでいたせいで、考えがちゃんと煮詰められていませんでしたね。




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とはいえ、0.5mmだけギリギリ座面を残せたので、まぁヨシとしましょう。




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外径はφ10.015mmといったところ。





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これで一旦切り落とし、




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反対側も仕上げたら、




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擬似クランクピンの完成。




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そしたらこれを圧入。





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バッチリです☆




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圧入だけで完璧にキマってますね♪




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もう片方も同様に圧入。




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これでウェブの部分が完成。



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あとはシャフトの取り付けを残すだけ。




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ベアリングによってこのようにズラすことが出来るので、裏側から木ネジでシャフトを固定します。



そして・・・・



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できたーーーーー\(^o^)/



『ぼくのつくったくらんくしゃふと』




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スフェリカルベアリング仕様なので、このようにハの字にするのは当然のことで、




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横にズラすことも、



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こっちに斜めにすることも自由自在。あらゆるクランクの偏心に対応させることが出来ます☆


そして極め付けは・・・




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シャフト径を揃えたので、偏心検査台にもちゃっかり乗せることが出来ます☆
1/1000mmのゲージはさすがに使えませんが、1/100mmの方に付け替えれば偏心をテストすることは出来るかもしれません。この必要性があるかどうかは別として、とりあえず『可能』ではあります。




さぁ!これでいっちょカマしたるか〜!?




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by tm144en | 2026-01-07 00:07 | bimota 500-Vdue | Comments(0)

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by だいちゃん