【500-Vdue】<第5章:測定>(第62話:クランクシャフト偏心検査)〜目覚めよ!冥界の支配者〜
2026年 01月 06日

さて、前回一応完成した偏心検査台『らしき』モノ。クランクを乗せてクルクル安定して回すことは出来ますが、それとちゃんと精密な測定が出来るかは別の話。
そう。まがいモノでは意味が無いのです。

そこでこの『完璧シャフト』を使用して、まずは偏心検査台そのものを検査するところから始めることにします。真円、真直共に『完璧』なこのシャフトを検査し、ゲージの値に振れが無ければ偏心検査台としての信用に値する。そういった判断となります。

して、今回の検査にあたって新たに用意したこちらの測定機器。自在アームは既に持っている物はあるのですが、せっかく作った偏心検査台専用にしようと思い新たに購入。自在マウントになっているタイプを使ったことが無かったので、それを試してみたいという理由と、磁石のサイズが少し小さい方が勝手が良いという2つの理由もありました。

ダイアルゲージは1/1000mm単位の物を2つ用意。ブログで既に登場してましたが、一番の目的はこのクランクシャフト測定のためでした。

それらを検査台にセッティング。これで完全体となりました☆
いや〜・・・
dueが動くことを夢見てアレコレしているわけですが、その過程における観測システムやこの偏心検査台の製作自体も、楽しくて楽しくて仕方がありませんね。下手すると目的と手段が入れ替わってしまいそうですが笑

というわけで『完璧シャフト』を偏心検査台に乗せました。そしてゆっくり回転させると・・・・
ピクリともしねーーーーーーー!!!!!
1/1000mmのゲージなので、動きの反転やちょっとしたことで針の挙動がおかしくなることはありますが、基本的にはピターとしてます。針がオーバーレブしちゃうとそれ以上動かなくなるので、まさか?とは思いましたが、そんなことはなく。
自作したベアリング式偏心検査台。これで『完璧シャフト』を『完璧な測定値』で指し示してくれることが証明されました☆
『使える偏心検査台が出来た』
このことがなにより重要なのです。

さぁ、それでは早速クランクシャフトを審判にかけていきましょう♪


まずは向かって左。こちらは0.007mm


続いて向かって右。こちらは0.009mm。
え?そんなもん!?
はい。そんなもん。
というのも、今回の測定はベアリングによる支点からわずか10mmしか離れていない場所にゲージを当てているので、変異量はその程度のものとなるのです。

旋盤で測定した時は、あの値自体に信頼性は無いことを除いて、両端で支持して中心付近にゲージを当てているので、支点から離れている分変異量も多く出ているのです。

ケースを割る前に測定した時も、同様です。それらの値を見て「0.2mm近くズレてる!!!」と騒いでいたわけです。

試しに先端部にゲージを当ててみると、

こちらは0.002mm・・・・ではなく、1周と0.002mm。つまり0.102mmの振れ幅ということになります。ベアリングから10mm地点で0.009mmでも、先端までくると振れ幅の桁も変わってくるわけです。
ちなみに計算上では、根本部分での測定ポイントをベアリングから10mmの地点にしているので、三角関数に当てはめるとシャフトの角度は0.0257°。振れ幅の値は直径での値なので、その半分の0.0045mmを高さとして計算。
で、そこから70mm離れた地点における高さを計算すると0.031mmとなるので、振れ幅に換算すると0.062mmということになります。
実測値とは違いますが、70mmも離れていると振れ幅も大きく変わることは計算上でも理解出来ますね。
ーーーーちなみに、マニュアル上ではこのようになっていました。

テーパーの隣の段差、もしくはその隣で『0.03mm』とのこと。
実はこのマニュアルを確認したのは作業終わってからなので、この地点での測定は行なっていないのですが、先ほどの三角関数で底辺を半分として計算すると高さは0.0156mm。したがって振れ幅は0.0312mmということになります。
これはおおよその位置ではありますが、dueのクランクは一応規定値ギリギリの振れ幅だったことが判りました。
ですので、それを『諸悪の根源』としてしまうのはいささか暴論となってしまいます。
まぁそもそも。『失敗したバイク』のサービスマニュアルが、果たしてアテになるのか?という疑問は付き纏いますが・・・
そして、仮にマニュアル通りに見るとして、じゃぁ実際ゲージを当てるのはドコ?という疑問も湧きます。

例えば仮に画像右を基準とした場合(赤線)。ベアリングのポイントから段差のキー溝の少し手前の位置をゲージポイントとすると、左側の同等位置はギリギリテーパー面に差し掛かりますし、キー溝にも当たるか否か。テーパー面にゲージを当てると、ほんのごく僅かでもクランクが左右に動くだけで、ゲージの値に影響してしまいます。ですので、テーパー面での測定は不可。
逆に左を基準とした場合(黄線)。テーパーの終わった段差部分をゲージポイントとすると、右側の同等位置はキー溝の中。
したがって、いずれの基準も成立しないことになります。
そもそもマニュアルの表記があいまいで、軸からの距離で振れ幅に影響があるにも関わらず、フワッと『この辺』というのがいかがなものか?と思います。それに、左右の測定ポイントの距離も同じにしないと、測定結果を考える上でややこしくなってしまいます。
「そんなの普通判るでしょ!」ということなのかもしれませんが、であるならば今回私が測定したポイントである『ベアリング横10mm』。ここが左右、及び2個のクランクにおいて全て共通することが出来る測定ポイントということになります。
軸からの距離が近いので、ここで測るなら『センブンダイ』である必要がありますし、おそらく今回の測定値がギリギリセーフであるとするならば、せめて5/1000くらいにはもっていきたいところではあります。

さて、というわけで試しにtmのクランクシャフトと比較してみることにします。シリンダーの時と同様、『完璧マシン』であるtmと比較することで、見えて来るものがあるハズ。
このシャフトは以前125に付いていたもので、私が粗相して焼き付かせたものとなります。中古の焼き付きクランク。果たしてその実力や、いかに!?


左側・・・・!?!?!?


右側!?!?!?!?
!?!?!?!?!?
!?!?!?!?!?
!?!?!?!?!?
0.000mm!!!
振れ、0.000mm!!!
そんなことある!?
そんなことあーるーーー!?!?!?
ヤヴァ過ぎでしょtm!
こーれ見せられちゃったら、dueのクランクなんておそ松くんでしょwwww

よっしゃ!
センブンダイ、やってやろうじゃないの!
by tm144en
| 2026-01-06 00:07
| bimota 500-Vdue
|
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