【500-Vdue】<第5章:測定> (第59話:クランク芯出し用偏心検査台製作⑤) 〜目覚めよ!冥界の支配者〜

(2053字)


新年あけましておめでとうございます

本年も全身全霊でバイクに取り組んでまいりますので

引き続きだいちゃんガレージをご愛顧賜りますよう

よろしくお願い申し上げます



【500-Vdue】<第5章:測定> (第59話:クランク芯出し用偏心検査台製作⑤) 〜目覚めよ!冥界の支配者〜_e0159646_00025169.jpg

では、新年最初の作業はマイナスの溝加工から、レッツ☆スタート!



【500-Vdue】<第5章:測定> (第59話:クランク芯出し用偏心検査台製作⑤) 〜目覚めよ!冥界の支配者〜_e0159646_00023876.jpg

3つ爪チャックをドッキングさせたターンテーブルを、ミーリングテーブルの上に垂直にして固定。そこにワークを横向きに取り付けてチップソーでマイナスの溝を削っていきます。




【500-Vdue】<第5章:測定> (第59話:クランク芯出し用偏心検査台製作⑤) 〜目覚めよ!冥界の支配者〜_e0159646_00024642.jpg


このチップソーは、一応オールマイティーとされていたので『鉄』も大丈夫ということになります。しかし相手は鉄は鉄でもクロームモリブデン鋼。ss400などとは訳が違いますので、切り込み量は恐る恐る入れています。目の前で水平に回転しているので、緊張が高まります。



【500-Vdue】<第5章:測定> (第59話:クランク芯出し用偏心検査台製作⑤) 〜目覚めよ!冥界の支配者〜_e0159646_00024632.jpg


安全を期して切り込みは0.05mmずつにし、2mmほどの深さになるまで削りました。




【500-Vdue】<第5章:測定> (第59話:クランク芯出し用偏心検査台製作⑤) 〜目覚めよ!冥界の支配者〜_e0159646_00024652.jpg

削り終わったら棒ヤスリで面取りして仕上げます。




【500-Vdue】<第5章:測定> (第59話:クランク芯出し用偏心検査台製作⑤) 〜目覚めよ!冥界の支配者〜_e0159646_00024898.jpg


4個完成☆

私の世代的に、小さい頃からネジといえばプラスの頭が普通でしたので、正直マイナスの頭って『古臭い』というイメージを持っていました。
しかし金属加工を行うようになり、このマイナス溝の優秀さを垣間見てイメージが変わりました。

これはカッコいい!

まずその加工の容易性が素晴らしい。今回のようにチップソーで1辺走らせるだけで溝が完成しますし、向きが違えばエンドミルで走らせるのでも出来ます。
プラスの場合は十字に削るだけではなく、中心に向かってテーパーにする必要があるので、ちょっと簡単には加工できません。

強い締結を行う場合は六角形の方が優れていますが、加工する際の工数が多いので『ちょっとした締結』ならマイナスの方が簡単で良いと言えます。
丸い座面をそのまま生かすことが出来るので、六角をわざわざフランジ付きにするなどの手間も必要ありません。

これ以上ない『工数対効果』と言えるマイナスですが、その唯一の欠点は『回しづらい』というところにあるのでしょう。中心をしっかり捉えてドライバーを回す必要があるので、作業性という意味ではプラスや六角に劣り、それが実際致命傷となって一部の特殊利用を除いて市場から絶滅しつつある状態となっています。

しかし自分で作ることによって、このマイナスがいかに素晴らしいかを身をもって体感することとなりました。


シンプル・イズ・ベスト


人生も生活も人付き合いも、色々を求め過ぎるのは考えものなのかもしれませんね。

まぁ、バイク持ちすぎてる私が言えることではないのですが苦笑


【500-Vdue】<第5章:測定> (第59話:クランク芯出し用偏心検査台製作⑤) 〜目覚めよ!冥界の支配者〜_e0159646_00025269.jpg


さて話がそれましたが、完成したボルトを早速取り付けして確認。



【500-Vdue】<第5章:測定> (第59話:クランク芯出し用偏心検査台製作⑤) 〜目覚めよ!冥界の支配者〜_e0159646_00025335.jpg


座面等問題は無さそうですね。




【500-Vdue】<第5章:測定> (第59話:クランク芯出し用偏心検査台製作⑤) 〜目覚めよ!冥界の支配者〜_e0159646_00255032.jpg


精度に関しては、ハイトゲージで比較する限りやはりちょっと、ちょっっっっっとだけ高さが違っちゃってますね。ネジ山で締結しているので、僅かに誤差が出てしまっているのでしょう。

とはいえ、『強く擦れる』か『弱く擦れる』かくらいの違いなので、『ひゃくぶんだい』の誤差じゃないでしょうか。オーケーオーケー!大丈夫大丈夫!



【500-Vdue】<第5章:測定> (第59話:クランク芯出し用偏心検査台製作⑤) 〜目覚めよ!冥界の支配者〜_e0159646_00284782.jpg

というわけで、ベアリングにボルトを圧入し・・・・




ちょとまてちょとまて!
オ・ニ・イ・サ・ン!!



【500-Vdue】<第5章:測定> (第59話:クランク芯出し用偏心検査台製作⑤) 〜目覚めよ!冥界の支配者〜_e0159646_00295123.jpg

今回用意したNTNのラジアルボールベアリング。内径10mm、外径26mm、幅8mmの両シールド付きのタイプになるのですが、




【500-Vdue】<第5章:測定> (第59話:クランク芯出し用偏心検査台製作⑤) 〜目覚めよ!冥界の支配者〜_e0159646_00300244.jpg


内径の実測値はφ9.995mmとなっていました(画像は9.99になっていますが、撮影の都合上ズレた模様)。呼び径は10mmでも、実際は等級によって仕上がりの精度が変わってしまうのです。

今回購入したものは『0級』という、いわば一番ランクの低い(一般的な)タイプなので、NTNの許容精度表には最大で『ー8μm』、つまり『0.008mm小さい(狭い)』ということにされています。
φ10.000mmを超えることはある意味許されませんので、やや小さく作るのが正解なのでしょう。


さて、となるとちょっと困ったことになります。




【500-Vdue】<第5章:測定> (第59話:クランク芯出し用偏心検査台製作⑤) 〜目覚めよ!冥界の支配者〜_e0159646_00424965.jpg

今回作ったボルトの、ベアリングはめあい面。ここの径はφ10.01mmを狙って削ったので、実測内径φ9.995mmに実測外径φ10.012mmを圧入すると、しめしろが0.017mmということになります。

つまり、内輪の方が外側に逃げ道があるので広がる格好となり、その分内部すきまが減少することになってしまいます。


どのくらい減少するか?


呼び径10mmの場合、CNの内部すきまは『3~18μm』、つまり『0.003〜0.018mm』とされています。なので、0.003mmなのか0.018mmなのかでまるで話が変わってしまいますが、いずれにせよ内部すきまは『ほぼゼロ(あるいはマイナス)』になってしまうことは間違いありません。




【500-Vdue】<第5章:測定> (第59話:クランク芯出し用偏心検査台製作⑤) 〜目覚めよ!冥界の支配者〜_e0159646_00475966.png

最初に設計を考える段階において、ベアリングには『敢えて』内部すきまがあった方が良いと考えました。にも関わらず現状で組み立てを行なってしまうと、すきまが無くなってしまうのです。

それで良いのか!?

というかそもそも

内部すきまいくつやねん!!!


・・・・というわけで、次回さらに考察していきます。




Commented by タシマ at 2026-01-19 23:40
新年あけましておめでとうございます!
いい一年にしましょうね
Commented by tm144en at 2026-01-20 00:22
あけおめー♪
コメント久しぶりー笑

今年もよろしくですー☆
名前
URL
削除用パスワード
by tm144en | 2026-01-01 01:05 | bimota 500-Vdue | Comments(2)

カメラとバイクとエトセトラ


by だいちゃん