【500-Vdue】<第5章:測定> (第59話:クランク芯出し用偏心検査台製作⑤) 〜目覚めよ!冥界の支配者〜
2026年 01月 01日

では、新年最初の作業はマイナスの溝加工から、レッツ☆スタート!

3つ爪チャックをドッキングさせたターンテーブルを、ミーリングテーブルの上に垂直にして固定。そこにワークを横向きに取り付けてチップソーでマイナスの溝を削っていきます。

このチップソーは、一応オールマイティーとされていたので『鉄』も大丈夫ということになります。しかし相手は鉄は鉄でもクロームモリブデン鋼。ss400などとは訳が違いますので、切り込み量は恐る恐る入れています。目の前で水平に回転しているので、緊張が高まります。

安全を期して切り込みは0.05mmずつにし、2mmほどの深さになるまで削りました。

削り終わったら棒ヤスリで面取りして仕上げます。

4個完成☆
私の世代的に、小さい頃からネジといえばプラスの頭が普通でしたので、正直マイナスの頭って『古臭い』というイメージを持っていました。
しかし金属加工を行うようになり、このマイナス溝の優秀さを垣間見てイメージが変わりました。
これはカッコいい!
まずその加工の容易性が素晴らしい。今回のようにチップソーで1辺走らせるだけで溝が完成しますし、向きが違えばエンドミルで走らせるのでも出来ます。
プラスの場合は十字に削るだけではなく、中心に向かってテーパーにする必要があるので、ちょっと簡単には加工できません。
強い締結を行う場合は六角形の方が優れていますが、加工する際の工数が多いので『ちょっとした締結』ならマイナスの方が簡単で良いと言えます。
丸い座面をそのまま生かすことが出来るので、六角をわざわざフランジ付きにするなどの手間も必要ありません。
これ以上ない『工数対効果』と言えるマイナスですが、その唯一の欠点は『回しづらい』というところにあるのでしょう。中心をしっかり捉えてドライバーを回す必要があるので、作業性という意味ではプラスや六角に劣り、それが実際致命傷となって一部の特殊利用を除いて市場から絶滅しつつある状態となっています。
しかし自分で作ることによって、このマイナスがいかに素晴らしいかを身をもって体感することとなりました。
シンプル・イズ・ベスト
人生も生活も人付き合いも、色々を求め過ぎるのは考えものなのかもしれませんね。
まぁ、バイク持ちすぎてる私が言えることではないのですが苦笑

さて話がそれましたが、完成したボルトを早速取り付けして確認。

座面等問題は無さそうですね。

精度に関しては、ハイトゲージで比較する限りやはりちょっと、ちょっっっっっとだけ高さが違っちゃってますね。ネジ山で締結しているので、僅かに誤差が出てしまっているのでしょう。
とはいえ、『強く擦れる』か『弱く擦れる』かくらいの違いなので、『ひゃくぶんだい』の誤差じゃないでしょうか。オーケーオーケー!大丈夫大丈夫!

というわけで、ベアリングにボルトを圧入し・・・・
ちょとまてちょとまて!
オ・ニ・イ・サ・ン!!




それで良いのか!?
というかそもそも
内部すきまいくつやねん!!!
・・・・というわけで、次回さらに考察していきます。
by tm144en
| 2026-01-01 01:05
| bimota 500-Vdue
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