【500-Vdue】目覚めよ!冥界の支配者 <第5章:測定> (第19話:クランクベアリング①)

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dueのクランクベアリングが届きました。モノタロウで発注した、SKF製6305サイズで内部すきまはC3のタイプ。
純正品じゃ無いクランクベアリングを使用するのは気が引けますが、入手は困難だと思うので致し方ありません。




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クランクベアリングはミッションベアリングと共用になっており、こちらの方で型番の確認を行うことが出来ました。パーツリスト上ではパーツナンバーの記載しかなく、サイズなどの表記は無かったのですが、ミッションベアリングとパーツナンバーが一緒だったことで判断することが出来ました。

ベアリングには『SKF』の社名と『6305C3』の表記があったので、それで検索したらモノタロウで購入出来た、という流れ。ただし、入荷は1ヶ月以上かかりましたが。




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そして、ようやく届いたベアリング。よく見ると『MADE IN CHINA』の文字が・・・


えぇ〜〜・・・・


SKFはオーリンズと同じスウェーデンのメーカーで、以前はイタリアで製造されていました。



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2014年頃まではイタリアで作られていたと思われるのですが、おそらく中国の一帯一路以降でしょうか?あるいはスウェーデン本社の意向によるものかもしれませんが、現在では中国での生産が主流のようです。

「なんかヤだな〜」

という感情が湧いてしまうのは仕方ないですが、とはいえ中国製はバカに出来ません。一部粗悪な商品が多く出回っていることは事実ですが、最高峰の技術ではとっくに日本を抜いている側面もあります。

スウェーデン本社の首脳陣が、SKFの看板を預けるに値する生産品質を中国に見出したのですから、それは甘んじて受け入れるのがファンの務めと言えるでしょう。




ーーーーーさて、そんなクランクベアリングですが、純正はC3、購入品も同じC3となっていますが、念の為実測値を把握しておくことにします。




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以前、姫のホイールベアリングの時にも内部すきま測定を行いました。

この方法でも悪くは無いですが、もうちょっと安定した測定を行うため、今回新たに専用ツールを作ることにします。




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材料はお得意の、ホームセンターA5052プレート。10mm厚と20mm厚とで悩んだんですが、値段が2倍違うので今回は10mm厚を選択。




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その他に端材も組み合わせて、こんな感じで設計してみます。

今回最大の目標は、すきま測定時に手ではなくボルトの締め込みで微調節出来る様な構造にするところにあります。じわ・・・じわ・・・っと外輪を動かしたい。





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それぞれのパーツの固定箇所と、ダイアルゲージの背面の出っ張りの『逃げ』の位置をケガキしたら、




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フライス盤に固定し、




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それぞれ正確にネジ穴加工を行っていきます。





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ベースプレートの加工はこれで完了。





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ダイアルゲージと締め込みボルトのブラケットの取り付けを確認。ボルトの通し穴には若干の余裕をもたせ、位置の微調節が出来るようにしてあります。




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位置関係に問題が無さそうだったので、それぞれのブラケットにボルトとダイアルゲージの取り付け穴の加工を行なっていきます。





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ボルト穴の方はM6のネジ立て。




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ダイアルゲージの方はφ8mmの穴を空け、




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クランプするための切り込みを入れます。




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クランプボルトの取り付け穴の加工を施し、




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ブラケットの完成☆




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ベースプレートにそれぞれ組み付け、状態を確認。イイ感じです♪




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そしたら最後はベアリングを固定するためのカラーの製作。




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ちょうど良い端材から削り出して、




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まずははめ合い面を旋削。



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カラーは内輪よりも僅かに飛び出さないようにしてあります。




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切り落としたら反対側の端面も整え、カラーの完成。





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こんな感じでベアリングに通し、ベースプレートにボルトで固定します。
当初の計画では、内輪とカラーのはめあいを0.00mmにして、軽圧入の状態にするつもりでいました。しかしその場合脱着に手間がかかるので、フランジを付けて上から締め込む方式に変更しました。
締め込みの力で内輪が僅かにたわむかな?とも考えられますが、致し方ありません。



ーーーーーで


ここでちょっと考え方がこんがらがってしまいます。

まず、以前の内部すきま測定の時は、内輪と外輪の位置はベースプレートの高さで一致させていましたが、




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なぜか今回は内輪にシムを挟んで行いました。

こうすると外輪が2軸で動いてしまうので、測定当初は戸惑ってしまいました。



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内部すきまは、ラジアルとアキシャルの2軸の合計移動量となるので、アキシャルに動かすとラジアルの移動量が減ってしまいます。
なので、精密な測定をするためには、ラジアルかアキシャルのどちらか一方だけを正確に動かす必要があるのです。

図で見ると判りますが、シムを入れるとその分外輪が落ちてしまい、アキシャルに移動量が使われてしまいます。なので、この状態でラジアル方向に押しても残りの分しか移動出来ないので、厳密なすきま値とはならないのです。

なので、内輪と外輪の高さは揃えるべきなのですが・・・なぜかシムを挟んでしまった次第。




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とはいえ、それはそれで利点もありました。

ラジアルに絞って厳密なすきま測定ということが出来ない代わりに、『内部すきま全体』として3次元的に把握することが出来たのです。もちろん数値化出来るわけではないので、あくまで脳内イメージとしてですが。

しかし結果的には、その測定方法でも内部すきま値としての信憑製は確保されているように感じました。


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図はちょっといい加減ですが、こんな感じで外輪を斜めに動かすことで、ダイアルゲージの値がプラスとマイナスに動き、それを合計すると概ね内部すきまの値になるのです。





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実際の測定の様子はこんな感じ。外輪を指で掴んで「ぐいっぐいっ」と動かすと、ダイアルゲージの値が前後にキチッと振れているのが判ります。

なんとも稚拙な香りが漂ってきますが、いやいや侮るなかれ。測定結果はビシッと揃うので測定精度は信頼に値すると考えています。

100歩譲ってメーカーの測定結果とは一致しないかもしれませんが、それは今回の目的ではありません。『C3』を疑っているのではなく、あくまで『比較』が出来れば良いので、だいちゃんガレージにおける基準となればそれで御の字。






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というわけで6個のベアリング全てを測定し、内部すきまのバラツキを確認します。





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C3の内部すきまは『0.013~0.028mm』とされており、測定結果はその範囲に収まっていました。

しかし、0.013mmと0.02mmで比較すると0.007mmの差があることになります。
クランクベアリングとして使用する場合、当然左右は揃えておいた方が良いですから、実測値における同じすきまの物を使用するのが理想的だと言えるでしょう。

ただ、今回はちょっと測定方法に稚拙な点があったので、後日それを改善して再測定することにします。



(余談:補正値)


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精密な内部すきまを測定する場合、内輪または外輪を固定してラジアル、またはアキシャルの1方向に一定の荷重をかけてその移動量で把握するという手法が取られます。
しかしその際、内部が荷重によって僅かに弾性変形してしまうので、その値を補正するというのがNTNでは定められています。

ただ、今回私が行なった測定方法の場合、弾性変形はさせず純粋なすきまのみを測定出来ていることは針の動きで確認しています。もしかするとすきま値が若干小さめの値になっているかもしれませんが、補正値の出番は無いということは言えます。

いずれにせよ、使用しているマイクロメーターが1/100mmスケールなので、それ以下の値に関しては『メモリ読み』での値ですし、そもそも精度が保証されていませんので、厳密に測定するなら1/1000mmスケールを用意するしかないのですが。

まさか、クランクベアリングを品定めして使う日が来るとは、思いもよらなんだ・・・








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by tm144en | 2025-09-20 00:07 | bimota 500-Vdue | Comments(0)

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