【500-Vdue】(第29話:ハイパーパイオリ大作戦③)<第6章:サスペンション>〜目覚めよ!冥界の支配者〜
2025年 09月 16日

芯押し台を併用して順調に旋削。

次なる課題はココ。

軸の根本部分にアールがついているので、これをそのまま踏襲します。このアールをちゃんとつけないと強度が落ちてしまいますからね。

アールを削るには、先端の丸くなったバイトを使うのが手っ取り早いのですが、

手持ちのものだと形状に合いません。アールだけを考えればこのくらいの形状でも良いのですが、いかんせんここはフルードの通路にあたる部分。あまり大きな形状変更をすると、フルードの流れに影響を与えてしまうことが考えられます。なので、出来る限り形状は寄せたいところ。
あ、このアールは強度確保の為もありますが、どちらかと言えばフルードの流れをスムーズにする為でもあるかもしれませんね。

微妙な調整なので、刃先はオイルストーンで削ります。

まぁ〜〜〜、このくらいでいいかな!?

太めに残した切削面をこのバイトで仕上げつつ、カドにアールを残していきます。

いかがでしょう!
まぁ、控えめに言ってカンペキですね☆


φ6.98mmにしてあります。

ネジ部はそれよりも一回り小さいφ6.825mm。

というわけでネジ山加工を残し、下地の形状が削り終わりました。

そしたらネジを切っていきます。ここM6じゃなくてM7だったんですよね。ぱっと見M6だと思い込んでました。
なので、M7のダイス用意しなきゃな〜と思ったのですが、あ、そう言えばねじ切りバイトあるじゃん!と思い直します。

しかし、これも芯押し台が干渉するので使用出来なかった都合上、切り込みの設定値よりも少なく削れてしまって苦労しました。刃先を押しつけるとワークが逃げちゃうんですよね。
軸が細いのであまり多く切り込むと負荷に負けそうですから、1回に0.05mmずつ削りました。主軸は手で回しているので、マァ大変!

なんとかM7のねじ切りは成功。

続いてカートリッジに接続する部分のネジも切り、

こちらも完了☆

これでひとまずホルダー1個目の完成となります。

いやぁ〜やっぱアルミの輝きはいいですね☆
そしてなにより軽い!

純正が約75.9gなのに対し、

作った方は28.5gと、ほぼ比重通りの結果となりました。重量比約1/3の軽量化で、しかもバネ下ですのでその効果は期待出来ると言って良いでしょう。
だが・しかし!

純正をそっくりコピーして作ったはずでも、

測定するとごく僅かに寸法差が出来ています。
特にこのシムホルダー座面の高さ違いは、そのままシム全体の位置に影響してしまいます。肝心なのは左右差なので、このくらいの違いでしたらおそらくぶつかることもないですし、減衰力に多少の変化はあるでしょうけど誤差の範囲かなとも思います。
しかし、『製作物』として見た場合これは完全なる欠陥品。パイオリやdueの、重箱の隅をつつくようなことを散々やってきたくせに、自分がこれじゃぁダサ過ぎます。
原因は切削中の測定方法がノギス頼りな点にあります。
ノギスのデプス測定は『おまけ』みたいなものなので、しっかり垂直に当てたつもりでもなかなか精密には測定できません。しかも、私の旋盤は送り方向のメモリが無いので、切り込み量はいつも『勘』。
旋盤加工におけるZ軸方向、いわゆる長手方向の測定の課題が浮き彫りになりましたね。
今回に関しては、ノギスの当て方はもうちょっと慎重にやれたかな?という反省点はあるので、修正時に気をつけてやってみます。
あ〜〜〜〜ムズカシーーーー!!!
けど、楽しい〜〜〜〜\(^o^)/♪
『走る』ことに関しては、オンもオフもやり尽くした気持ちがあり、『挑戦』とは程遠いものでした。
そんな時に出会った金属加工の世界は、私のバイクライフに再び彩りを与えてくれました。大好きなバイクの、あんな部品やこんな部品が自分で作れちゃうという喜びは、何事にも変えられません。芋づる式に出来る整備が増えていきますし、それに伴う勉強量も増大。日々が充実し、これ以上ない楽しさに包まれています。
ですが、それもこれも『バイクに乗る』という大前提があってこそ。乗るつもりがゼロなら、整備する意味はありません。『置物』としてではなく、あくまで『乗り物』として向き合っているからこその楽しさと言えます。
『走り』で究極的な楽しさを追い求めようとすれば、行き着く先は『コンマ1秒』速いだの遅いだのという世界。その楽しさは想像に難くありませんが、それに伴うリスクは容易に想像できます。
しかし金属加工においては、リスクは無いとは言いませんが、バイクの事故に比べれば実に軽微。それでいて『コンマ1ミリ』長いだの短いだのという戦いは、走りにおけるそれとなんら変わりない楽しさに感じます。
これからどんどん体力は衰え、目がついていかなくなる現実と向き合いながら、それでいて
『以前よりも楽しいバイクライフ』
という観点においては、『走り』から『整備』に少しずつ移行させていくのは、ある意味で正解だったなと考えています。
どう考えたって20代30代の頃の自分と同じ『走り』は出来ませんからね。
それに、環境もそれに対して逆風しか吹いていません。走りに必要な『オイル』『タイヤ』『ガソリン』の価格は年々上昇し、『費用対快楽』は下がる一方。
そんな中で、『走り』だけから楽しさを抽出させるのは非常に困難になりました。しかも昔より多くとなれば、もはや無理難題。
ーーーなんかちょっと後ろ向きな話に読み取れるかもしれませんが、私としては前しか見ていないのでご心配には及びません。なにより時間が足りないというのが最大の足枷になっているだけで、dueが完成した暁には『走り』の記事は書くことが山ほどあるでしょうし、その後も姫、ミト、チャレンジと続きます。
現状維持は衰退を意味します。ですので、とにかくどんどん新しいことに挑戦し、まだ見ぬ世界を追い求めていくことこそが
『だいちゃんガレージ』
の存在理由なのですから・・・
by tm144en
| 2025-09-16 00:07
| bimota 500-Vdue
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