【500-Vdue】(第22話:トップキャップ製作①)<第6章:サスペンション>〜目覚めよ!冥界の支配者〜

それはそれとして・・・



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そろそろ現実と向き合いますか(笑



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以前作った減衰力アジャスターを取り付けるトップキャップ側のネジ穴。減衰力アジャスターがそうであったように、こちら側のネジ山も見事に潰れていました。これを見てなぜ最初は『大丈夫』と思ったのでしょう。



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比較的山は残ってますので、旋盤にキッチリ芯を出して固定することさえ出来れば、ねじを切り直して修正することは出来るでしょう。山は飛び飛びになりますが。

とはいえ、この場所はアジャスターを半永久固定してしまうので、ロックタイトぶちこんで締め込んでしまえば、それはそれで使用に耐えるとは思います。

しかし、伝説のマシンであるビモータ500-Vdue様に、そのような稚拙な処置が許されるはずもありません。『キチン』とした形で修理するしか選択肢は無いのです。




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というわけでA7075の丸棒を用意。トップキャップを丸ごと作ることにします。



あ、ちなみに純正の材質ですが、



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エッジングでテストした所黒い析出が確認出来たので、おそらく7000系であると判断出来ます。なので、使用する材料はA7075で問題は無いでしょう。

というか、最強に越したことはない。




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切削の段取りに関しては、まずはこっち向きを削って、



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そのあとアタッチメントを作って、反対側を削ることにします。向き替えすると芯がズレてしまいますが、それが致命傷になるかどうかはその時になってから判断します。
両端面共内外径加工要必須為向替不可避。

おそらく、純正品の精度もそんなに高く無いはず。というのもアジャスターの方を作る時、旋盤にかけてダイアルゲージで測定しましたが、両端で0.1mm近く芯ズレしてましたからね。純正品の方が。

エンジンもそうですが、1990年台のイタリアの加工技術は、まだまだ甘かったのかもしれません。だからみんなが口を揃えて『壊れる』の大合唱。

『壊す』ではなく『壊れる』に原因があるとするならば、製品の『精度』に問題がある場合が多いと思います。加工精度の低さが直接的な故障につながるというよりは、あくまで『引き金』となって連鎖的にアチコチに不具合が生じるのではないかと考えています。
その多くの場合、製品精度にはなかなか目がいかず、対処療法を繰り返すのが一般的なのではないでしょうか。

日本製の場合、そういったことにならないよう、設計の段階でしっかり精度を担保出来る構造にしているのかもしれません。しかしそれは裏を返せば、デザイン性において見劣りするような製品しか作ることが出来ないことにもつながります。

例えば今回のトップキャップのように、どうしたって向き替えしなければいけないような構造にするのではなく、1回のチャックで削れる構造にするか、あるいは向き合えをして精度が下がっても、問題の出ない構造にするなどが考えられます。
そしてその分攻めたデザインには出来ず、人々の心を捉える製品がなかなか生み出されない。

まぁ、あくまで私の勝手な推測ですが・・・




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ーーーーさてお喋りはほどほどにして、早速切削していきましょう。

今回の製作は現物からのコピーなので、めんどくさがって図面を引かずに着手。アジャスターの時は構造が緻密だったので図面に起こしましたが、トップキャップは構造が単純なので引くまでもないでしょう・・・




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まずは外径をフランジの径に旋削。

いやぁ、いつ見てもA7075の切削面は綺麗っスなぁ〜♪
それに、やっぱ切削抵抗、削れ方が違います。A6061を削る機会が多いですが、A7075は強く硬いので「キュイキュイ」と削れていきますし、熱も多く発生します。
A6061は「スリスリ」って感じですね。

A2017も銅を含んで強度が高いので、A7075に近い削れ方をしますが、「キュイキュイ」というよりは「クジュクジュ」という感じですかね。ちょっと「ジョリ感」が伝わってきます。
この辺はおそらく、『引っ張り強さ』と『耐力』の『差』に起因するのではないかと考えています。

A6061とA7075は耐力と引っ張り強さの差がどちらも100N/mm^2未満と近いので、歪んだらすぐ破断する特性にありますが、A2017は少し違います。
耐力を超えてから引っ張り限界まで150N/mm^2ほどあるので、歪んでから破断するまでに材料が『粘る』特性があります。これが、切削の感触に『ジョリ感』を生んでいる正体ではないでしょうか。

一番「ジョリ感」が伝わってくるのはA5052ですが、これは耐力と引っ張りの差というよりは、硬さがそもそも無いことが理由だと思います。




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余談はさておき、フランジの径を削ったらネジ部とOリング溝も旋削し、




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ネジを切ります。


(余談)

旋盤でバイトを使った場合はネジを『切る』で、
タップやダイスを使った場合はネジを『立てる』



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ねじ切りもお手のもの♪

ですが、一応確認のためフォークに取り付けてみます。





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Oops!

そういえばパイオリの『オ』がまだでしたね。




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ダストシールはマイナスを使って外します。この時、ドライバーを回転させるとゴムが破れたりケースに傷が付くことがあるので、差し込んで隙間を使ったら抜き取る方向にドライバーを軽く叩くようにすると綺麗に外せます。




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オイルシールの方は、ケースを軽く熱して外します。インナーチューブをスライドさせて「カツンカツン」させながら、ヒートガンを当てる感じ。



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スポンと抜けてきました。



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パイオリの『オ』が完了。
これにてパイオリが、『パ』『イ』『オ』『リ』の全てに分解されました☆

さぁ、こっから本当の戦いです!




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インナーチューブへの取り付け確認は問題ナシ!




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そしたら、純正キャップのこの部分が少し凸形状をしているので、



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高さを測定して同様に削り、



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続いて内径の切削に移ります。ここが潰れていたネジ山の部分。
反対側まで貫通しているので、奥まで深く削ります。




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10mmのドリルで削ったあと、19mmのドリルをぶち込みます。



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間違えた・・・・





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by tm144en | 2025-09-05 00:07 | bimota 500-Vdue | Comments(0)

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