【500-Vdue】(第21話:カートリッジ考察)<第6章:サスペンション>〜目覚めよ!冥界の支配者〜
2025年 09月 04日
名付けて

















『ハイパーパイオリ大作戦!』

前回バラバラにしたパイオリのインナーカートリッジ。その緻密なセッティング幅に関心した一方、オーリンズと比較して見劣りする悔しさがありました。
だったら?
だったら、改造すればいいんじゃ無い!?


まず上下のシムホルダー。これはアルミに置き換えして良いでしょう。オーリンズはアルミで作られていたので、A7075なら強度的にも問題無いハズ。

次に、ダンパーカートリッジのロッド。これもオーリンズはアルミだと思われるのですが、これに関しては置き換えは出来ません。ここは強度を落とせないので、同寸法でアルミにするのは不可。太くしようにもスライドメタルなど周辺との制約があるのでちょっと難しい。
それにそもそも、スライドメタルとの摺動性を考えると必ずしもアルミが良いとは言い切れません。
なので、これに関しては硬質クロムメッキをかけようかと思案中。スチールパイプを磨いただけのロッドなので、表面にざらつきが残っているんですよね。これはよろしく無い。爪で引っ掻くとジョリジョリします。

拡大して見るとこんな感じ。円周方向には滑らかなのですが、軸方向に触ると引っ掛かりを感じるので、支持するスライドメタルに対しての攻撃性や摺動抵抗が懸念されます。

ちなみに硬質クロムメッキの拡大画像はコチラ。最終的に旋盤で磨き仕上げを行うので、回転方向である円周スジは同様に見えるのですが、指で触ってそのザラつきを感じるレベルではありません。縦にも横にもツルツルしてるのが硬質クロムメッキ。(ごく僅かに引っかかりはありますけども・・・)

しかも、もしかしたら私がつけてしまったのかもしれませんが、摺動面に縦キズが入っちゃってるんですよね。フォークインナーチューブみたいにフルードが漏れるとか、そういった現象にはなりませんが、ここがスライドメタルと擦れるので良い状態とは言えません。なので、その点でも硬質クロムメッキ処理をしたい。
Cリング溝があるので全体にメッキをかけることは出来ませんが、不必要な部分はマスキングして処理できるので、摺動面だけ硬質クロムメッキにすることは可能です。
まぁ、スライドメタルとの摺動性だけを考えれば、チタンコーティングの方がより良いと言えます。しかし、今回インナーチューブの方をチタンコーティングするつもりでいるので、インナーロッドがいくらかかるかわかりませんが多分全部合わせて15万くらいになってしまうので、流石に躊躇してしまいますね。

で、そのロッドが通るスライドメタル。(スライドブッシュ?)

よく見るとテフロンが剥がれてきているのが確認出来ます。ロッドの状態に原因があったのかは定かではありませんが、これも良い状態とは言えません。
困ったなぁ。
パイオリのパーツなんか手に入るんだろうか?
汎用品でなんとか出来れば良いのですが・・・・と思い探して見ると、あぁ、あるじゃない。

寸法が規格品と一致しているので、普通に買えそうではあります。
あーりーまーすーがーーー!

むむっ!
許容最高速度0.65m/s!?
ストローク速度が1秒で65cm?
・・・・ちょ・・・・と・・・遅く無い?
フルストローク30cmとして、約0.5秒。段差踏んだ時なんて一瞬ですよ。
実際に体感してみると、ハンドル持って「えいっえいっ」ってフォーク縮めるのにだいたい1回1秒かかるんで、1ストローク0.5秒ですから、まぁその程度の速度までしか耐えられないということになりますね。
だめじゃん!
他に探すと3.33m/sというのもあったので、30cmで約0.1秒としたら、まぁこれくらいがギリかな〜?という気もしなくも無いですが、残念ながら寸法が合いません。
う〜〜ん!
・・・あれ?もしかすると、そもそも純正品の許容速度足りてなかった説ありそうですね。走行8時間で早速剥離しちゃってますし。
ちょっとここまで触ってきて、パイオリに対する不信感が募ってきたので、それすらも疑念を持ってしまいます。
スライドピストンのリングの方もなんとかしたいですから、これはちょっと宿題ですねぇ。
ーーーーーで、話を戻します。
アルミ置き換えに関しては、ロッドの内側に通すアジャスタープッシュロッドなら置き換え可能だと考えています。
そのロッドはただオリフィスの位置調節のためだけのものなので強度的な問題はないと考えられます。
ただし、入手可能なサイズでは寸法がギリギリで、ダンパーロッドの内径とほぼ同じ寸法になってしまいます。なので、もしかすると噛み込んで使えないかもしれませんが、それは実際にやってみて判断することにします。
あと懸念点は、材質はA6063の多分ちょう質していないものなので、強度的にはあまり期待出来ません。なのでその辺も実物をみて判断します。

そして、問題のカートリッジケース。内径の測定をどうしたら良いか思案中ですが、それも含めてここは『カシマコート』を試してみようか?と考えています。
『カシマコート』とはハードアルマイトの上位互換みたいな処理で、アルマイト生成時に出来た『孔』に、モリブデンを入れることで表面それ自体に潤滑性を与えた特殊な処理となります。
ここはスライドメタルの摺動面となるので、摩擦低減は大変魅力的。しかし一方で寸法管理の点など懸念点もあるので、その点に関しては問い合わせてみるしかないでしょう。

あとはシム。
細かく観察していくと、腐食の目立つものがあります。

錆・・・でしょうね。うっすら表面が凸状になっています。

軽く磨いて落とせるものは良いですが、

どうしたって綺麗にならないものは新品に交換することにします。
左右どちらのフォークか失念しましたが、プッシュロッドの固着やこのシムなど、水分の混入があったのかもしれませんね。
これはいつものシム屋さんにサイズオーダー。鋼材で作ってもらいます。1枚1000円くらいするんで、全部が全部は交換出来ませんが(苦笑

シム表面の精度は重要で、こういった腐食は論外ですが、あまり磨いて擦り過ぎてもいけません。厚みが変わってしまうと、隣のシムとの接触が変わってしまいますし、そもそも『スプリング』としての働きが変わってしまいます。
「乗って判るの?」
というのは愚問。乗って判ることだけをやるのではなく、乗っても正直わかんないかもしれないけど、「そこに考えを巡らせた」ということに意味と価値がある。それが私の考え方です。
まぁ、考えを巡らせるのは良いですが、考えること多過ぎてちょっとパンクしそうですけど笑
by tm144en
| 2025-09-04 00:07
| bimota 500-Vdue
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