【500-Vdue】(第18話:ケース座面高) <第5章:測定> 〜目覚めよ!冥界の支配者〜

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定盤の上で座面を合わせ、クランクの無い状態でケースを仮組み。座面の高さを測定していきます。



・・・の、前に



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もしこのケースの座面を自分で面研すると考えた場合、方法論としてはこんな感じでケースを固定すればやれなくはないかな〜?といった感じ。
90度クランク万歳ですよ笑




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ただその場合、ウチのフライス盤では高さが足りません。




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ミーリングテーブルには乗せれるので、高さだけ『なんとか』出来れば面研自体は出来そうです。


「なんとか?なんとかなるものなの?」



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このフライス盤は、支柱が台座に固定される形になっているので、ここにスペーサーを挟むことで支柱の高さを上げることが出来るのです。

ただ、必要な高さが+160mmなので、その厚さのスチールプレートを用意し、4ヶ所のボルト穴加工をしなければなりません。ですが、ウチの環境で空けれる深さは、せいぜい80mmまで。

なので、80mmのプレートを2枚用意して重ねて使用すれば、なんとかなりそうではあります。

あとは、支柱が高くなることでたわみ量も多くなるので、補強プレートを支柱に貼り付ける改造も必要になります。

それらに必要な材料を計算すると・・・約6万円かかることが判明!?


「っく・・・・た・・・高い・・・・」


かねてからこのフライス盤の『高さ』には不満があり、支柱に『ゲタ』をかませる改造の構想はあったので、この機会にやってやろうか!?・・・と思ったのですが・・・・ちょっと金額が・・・・

・・・・とはいえ、デカいフライス盤を購入することを考えたら圧倒的に安いのですけども。




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出来ればケースの座面は触らない方向で解決してくれないかな〜とささやかな望みを託し、測定に臨みます。




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まずは、g6のシャフトをクランク軸に通します。反対側まで「スッ」と抜けるので、あからさまな軸のズレは無さそうですね。



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座面を水平で固定し、測定器具をセット。下クランクから測定します。





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今回は絶対値の測定ではなく、あくまで相対比較が目的なので、針が一番高くなる位置を見つけてゲージをゼロにセット。上クランクに移ります。




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上クランクを測定すると、やはり。下クランクに対し−0.05mm。つまり『深い』ということになります。





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続いて両サイドの測定も行い、結果は以下の通り。




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中心での測定と両サイドの測定では、測定ツールを変更しているのでそれぞれの値に相互関係はありません。あくまで別々の比較となります。

一番肝心なクランク中心で測定した結果は、既出の通り0.05mmの差。

そして左右差に関しても、上下で逆の傾きになっていることは以前の測定でも明らかでしたが、その値は1/100mm程度。ギリギリ許容範囲と言えなくも無い値ではあります。
それに関してはやはり、クランクの芯が出ていなかった影響が大きいと言えますね。

そもそも、下クランクの掃気ポート部に『傷』が入っていたことから、ケースの座面高さが低くなっている可能性は十分考えられました。それを測定によって明らかにしたということになります。

というわけで結論としては、


『下クランクのベースガスケットを、0.05mm厚くする』

というのが、対処療法として最善ではないでしょうか。ただしこれは、今後シリンダーの長さも測定して『スキッシュエリア』との兼ね合いもあるので、あくまで暫定結果ということにはなります。前提条件ですね。

左右差に関しては、先のフライス盤の理由から0.01mmを修正するだけのモチベーションは出せないので、このまま手をつけないというのが率直なところ。5/100なら覚悟を決めざるを得ませんでしたが、1/100なら、ま、いっか笑

どこかで折り合いは必要ですからね。私の中では1/100mmがそれ。




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さて、ケースの方はある程度見通しが立って一安心といった所ですが、厄介なのがコレ。クランクシャフトの芯です。

ブログにはまだしてませんが、裏でこそっと測定した限りでは、0.2mmレベルの振れが確認されています。最低でも振れは0.03mmに留めるべきものが0.2mmですからね。一桁違うわけです。


「dueはアチコチすぐ壊れる」

という発言を目にしますが、おそらくそれらの故障の根幹にあるものは、このクランクシャフトの『振れ』ではないかと考えられます。もちろんその個体の振れがどうであるかは判りませんが...

クランクの芯が0.2mmも振れていたら、それはさぞかし大きな振動になるでしょう。電気部品には致命的になりうるし、カウルなどのヒビ割れにも繋がります。
仮にそういった『小手先を』修繕したところで、根幹が治らなければ『修理』とは言えません。それはあくまで応急処置。

回転するものは芯を出し、平面は平面、直角は直角。然るべきクリアランスはキチンと合わせる。

それこそが『修理』であり、『整備』であり、また『愛情』でもあります。

それらは他人に任せて出来ることではありません。
自分の愛車を一番愛しているのは、自分以外にいないのですから・・・




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by tm144en | 2025-08-28 00:12 | bimota 500-Vdue | Comments(0)

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