【500-Vdue】(第17話:ケース合わせ面①) <第5章:測定> 〜目覚めよ!冥界の支配者〜

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クランクシャフトの軸を基準に、ケースのシリンダー座面の高さを測定するためのシャフトを用意しました。2本あるのは、それぞれはめあい公差がg6とh5となっています。



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それぞれの公差の値は、g6で-0.007mm〜-0.02mm、h5で0~-0.009となっています(ベアリング内径よりシャフトの方が極わずかに細い)。h5の方がより高精度ということになります。

今回測定補助具として使用するので、より高精度なh5の方を使用すべきなのですが、寸法差0.009mmだとおそらく引っかかって入っていかないんじゃないかと思い、一応の保険としてg6の方も用意したのでした。



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実際に測定してみると、



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g6の方は24.985mmといったところなのに対し、




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h5は24.991mmといった感じ。どちらも公差表の通りです。下手するとというか、g6でも運が良ければ、というか悪ければ24.993mmの物が来てしまう可能性もありますので、こればっかりは『運』と言わざるを得ません。




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それぞれのシャフトをベアリングに差し込んでみるとこの通り。g6が「ヌル〜」と入っていくのに対し、h5は「ック」と引っかかってしまいます。

測定精度を考えれば、h5の方が良いのですが、この感触だと差し込むためには叩くなりプレスで押し込むなりしなければなりませんので、作業性がよろしくありません。それに、ベアリングに対しても相応の負荷がかかってしまいます。

クランクベアリングに関しては一応同品番の物を手配中なので、新品に交換するつもりではいます。しかし、オイルシールの方がまだ不透明な状況ですので、そちらが確定しないことにはベアリングの交換も出来ないことになってしまいます。

また、g6が精度が低いと言っても実測で0.015mmということは、半径で0.007mmの誤差。なので、ほぼ許容範囲と言えるレベル。

そういった観点から、今回はg6のシャフトを使用して測定してみることにしました。




・・・の、前に、



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ケース合わせ面のガスケットを綺麗に落とす作業から。



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Xのフォロワーさんに教えていただいた、プラスチック製スクレーパー。傷をつけたく無い面のステッカーやガスケットを擦るのに非常に有効でした。
『爪』こそ人類最強のスクレーパーだと提唱している私ですが、このアストロのスクレーパーはそれに次ぐ性能を・・・いや、刃を交換出来るという点ではむしろ爪よりも優れていると言えるでしょう。爪は生えてくるのに時間がかかります故。


で、この合わせ面に使用されているガスケットですが、ゴム質っぽいいわゆる液ガスの類ではなく、



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おそらくですがロックタイト510ではないかと思います。これはフランジシール剤とされているタイプなのですが、ピンク色してますし硬化状態が「パリパリ」とした硬い性質をしているので、dueのケースに使用されているものと酷似していました。

なので、組み付け時もこれを使用しようと考えています。





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シャフトを通して座面高を測定するにあたり、ケースを一旦仮組みすることになりますが、ノックピンがあると都合が悪いので一旦外しておきます。測定が1回で済めば良いですけど、もしかしたら何度も脱着するかもしれないので、その都度ノックピンがハマるとはめあい面が痩せてきてしまうかもしれないことを懸念してのこと。
厳密に言えば、この1回ですらあまりやりたく無いことではあります。

そう。エンジンというのは、容易く何度もバラして良いものでは無いのです。ノックピン然り、ベアリングなどの各部はめあい精度は、脱着を繰り返すごとに痩せたり傷がついたりしていきますから、組み立てた時の精度はその分落ちていってしまいます。

まぁ、ノックピンなら穴が痩せたら一回り大きいサイズを入れるということは可能かもしれませんが、そうそう都合よく望むサイズが手に入るとも限りませんし、自分で作るにしても表面仕上げが難しい。

dueの場合、このノックピン3ヶ所によって2つのシリンダー座面の位置が決められますので、そのはめあい精度は極めて重要となります。




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まずはケース左側を綺麗にし、



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お次は右側。なかなか大変な作業ですが、簡単に落とす方法も無いので、地道に頑張ります。






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で、右側のケースをコスコスしていると、な〜〜〜んか、合わせ面がデコボコしているような・・・




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な〜〜〜んか、仕上がりが悪いんですよねぇ・・・



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もちろん、ガスケット剥がす時は最新の注意を払って行っていますので、下手な傷をつけた覚えはありません。




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画像ではちょっと判りづらいですが、実物をみると明らかに『変』です。




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ものは試しと、定盤に乗せてみると・・・・





明らかに、

あーきーらーかーにーーー

アカン手応えをしてガタついてます。

これは・・・

どう考えたら・・・

ケースが歪んでいる・・・というよりは、合わせ面の仕上げが明らかに稚拙なのが原因。シリンダーの時も同じような感じに仕上げられていたので、もしかすると本国製造時に砥石を使って手作業で面研したんじゃないか説も浮上してきます。

鋳造後、面は基本的にフライスで仕上げているハズですが、何かしらの理由でフライス後に手作業が入ったか、あるいはフライスが壊れて手作業を余儀なくされたとか?

どんな理由かは判りませんが、これが製品として正常とはとても言えないでしょう。

少なくとも、フランジシール剤のおかげで内圧が漏れたり、クーラントが混入した形跡はありませんでしたが、単純に軸がズレていた可能性はあります。

定盤の上でガタつくシロモノを、もう一方の平らな方にボルトの締結力で押し付けているのですから、どこかが歪んだ状態で固定されているのは確実。

最悪の場合、クランク軸が左右でズレるということも十分考えられます。




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なので、どこがデコボコしているのか把握するために、光明丹で調べてみます。





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定盤の上に紙を敷き、ケースを乗せてスタンプ。




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う〜〜〜ん。

ちょっと思ってたんと違うなぁ・・・


動画にあるように、ケースの下の方を押すとカタカタするので、合わせ面の下の方が浮いててスタンプがつかないと思ったのですが、左の一部と上の吸気ポートの左側だけがちょっと薄くなっただけで、あとは比較的べっとりついてる感じになっています。

光明丹の付け方が厚すぎたのかもしれません。


う〜〜〜〜ん。おとなしくフィラーゲージで見た方が早かったか?

・・・まぁ、これはちょっと一旦保留にして、とりあえず目的だった座面高を先に測定してみます。


次回に!






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by tm144en | 2025-08-27 01:18 | bimota 500-Vdue | Comments(0)

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