【500-Vdue】(第15話:フォークアジャスター製作⑤)<第6章:サスペンション>〜目覚めよ!冥界の支配者〜
2025年 08月 22日
結論:


















切削位置が決まったら最後はZ軸のメモリを把握。切削はZ軸で行うので、切削量からメモリの数を求めます。

1メモリ0.05mmで、1周36メモリ。スタート位置が13からなので、そこから23メモリ+4周+3メモリ=170メモリ(8.5mm)となります。

位置と切削量を全てハンドルのメモリだけで把握し、あとは「え〜いママよ!」と削るだけ。 切削の状態は目視で判断することが出来ず、判るのはハンドルに伝わる僅かな切削抵抗のみ。

1ヶ所目切削後。それなりに削れているのは確認出来ますが、位置がキッチリ合っているかはこの状態では確認出来ません。 ミーリングテーブルをいちいち動かすのも大変なので、このままメモリだけを信じて4ヶ所全てを削ります。
そして・・・

おぉ〜!
ノッチ溝や!
これはノッチ溝や〜!!

測定は出来ませんが、目で見た限りではホボ違和感の無い出来栄えとなりました。
「よかった〜〜♪」
ここで失敗したら、まーたイチから作り直さなければなりませんからね。流石に心が折れます笑
今回の製作で一番難易度の高い加工がこのノッチ溝でしたが、なんとかクリア出来たといえるのではないでしょうか。最終的には実際に組み立てて、操作の感触に問題が無いことを確認しなければなりませんが、まぁ大丈夫でしょう。
ほんとは今すぐ確認したいんですけど・・・球、無くしちゃったwww

8.5mmのエンドミルで削ってみることに。ネジ山頂上の径より僅かに小さく、ロッド先端がφ8.5mmなので、これで大丈夫なハズ。

実際に削る前に、削り量を把握しておきます。
純正の方と比較すると、やはりちょうど1.5mmの差が確認出来ました。というわけで切削量は1.5mm。

旋盤に取り付け、慎重に1.5mmだけ削ります。

これでバッチリ☆

すきま2.5mmになりました。
ーーーーーそれではお次

『アジャスターノッチ溝(仮称)』の加工を行います。減衰力アジャスターを回した時に、「カチッカチッ」と手応えのあるアレ。

アジャスタースクリューに取り付けられた小さなスプリングと鋼球が、等間隔に削られた半円状の『溝』に逐次落ちることで、アジャスターの位置を安定させる構造になっています。
その『溝』が今回作っているパーツに必要なので、それを削っていきます。

鋼球の径がφ3mmなので、溝の径もφ3mmでした。なので3mmのエンドミルを用意。フライス盤で削ります。

切削位置は十字なので、それほど複雑な位置関係ではありませんが、正確に削る必要はあります。1段90度なので、先端のM6P0.5のネジ部が90度回転。0.125mmずつロッドがオリフィスを調節していくことになるので、左右のフォークで差を生まないためには、この位置関係は重要と言えます。
具体的には以前行ったように、XとYの座標をハンドルのメモリでしっかり管理し、メモリを頼りに削ります。目視やノギスなどの介入は一切許されません。
注意点はハンドルのバックラッシュ。回転方向を変えるとメモリの位置も変わるので、常に同じ回転方向で把握する必要があります。

まず最初に、エッジファインダーでX-Yそれぞれの基点を把握。曲面になっているので、テーブルを動かして頂点を探します。


X-Yの基点が定まったらセンターピンを取り付け、メモリと見かけ上の位置に問題が無いことを確認。

基点が定まったら、そこから中心点を求めます。


ここが中心。

中心が決まったら、そこから何メモリ動かしたら良いかを計算で求めます。
溝はちょうど半径分。つまり1.5mmの深さ分削るので、エンドミルの半分が入る位置を計算します。上の画像の計算の結果、ワーク中心から主軸中心を3.75mm移動させることが解りました。
ただしこの時、基点の関係でX軸方向の左と右では数値の把握の仕方が変わるので注意します。

ワークの動かす方向は一緒なので、中心から見るか基点から見るかで距離が変わってしまうのです。まぁ、中心は基点から求めた値なので、結局はどちらも基点からの距離ということではあるのですが、中心からの位置関係で計算しないとややこしいのでこういった解釈の仕方になっています。






by tm144en
| 2025-08-22 00:12
| bimota 500-Vdue
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