【500-Vdue】(第14話:1次圧縮容積⑩)<第5章:測定>〜目覚めよ!冥界の支配者〜

取り憑かれている



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クランクケースの、1次圧縮室容積の測定。何にそこまで突き動かされているのか解りませんが、とにかくもう私には『測る』ということしか選択肢が無いわけで・・・




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ケースを分割したことで容積を半分ずつ測定することになりますが、それによって吸気ポート部を全量オイルで満たすことが出来るようになりました。以前の測定では高さの関係上吸気ポートの半分までしか注げませんでしたから、より精度の高い測定となります。




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ちなみにここの隔壁。コウフンしますねぇ〜♪
ギリギリまで設計を追い詰めてる感じが伝わってきます。

ですが、



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その上の部分に完全なデッドスペースが出来上がっています。ちょうど吸気ポートと2つのクランク室に挟まれる格好になる場所なので、どうにもならない。

せっかくなら有効利用したい所ですが・・・はてさて。

クーラントを通すのが一番良いかなと思いますね。吸気ポートに接していますので、空気の温度をさげて密度を高めることが出来ます。
本当なら『混合気』として冷やした方が得策ですが、dueはシリンダー直噴なのでここを通るのは空気だけ。ですので、まぁあまり意味はないかな?



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さて、容積測定するにあたって、吸気ポート部とシリンダー座面部の他にもう1箇所。このクランクシャフトの穴も塞がなければなりません。
ただし、測定結果に影響を与えないよう『同じ物』で塞ぐ必要がありますので、



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アルミの端材でキャップを作ることに。




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ちょうど良いサイズの端材があったので、サクッと削って作ります。



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クランクシャフトと同じ径に削り、シールに傷をつけないよう面取りだけはしっかり行います。



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即席キャップの完成☆




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あ、ちょっと緩い感じがするけど・・・あれ、シャフトの径に合わせたはずなんですが・・・

なんか、こんなんで大丈夫なの!?って感じです。まぁ、リップに接触はしているので、今回の測定においては問題ありませんが、実際の運転時は大丈夫なんでしょうかね?

2次圧縮ほどではないにしても、1次圧縮でそこそこの圧力がかかる場所で、なおかつ軸が高速で回転しています。緩く感じるのは、抵抗が軽いということかもしれませんので、一概には言えませんが、なんか心許ないですね・・・




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各部座面の方はアクリル板で塞ぎます。

ただ、グリスで貼り付けるだけではオイルの圧力で外れてしまう可能性があるので、




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適当に重たい物で押さえておきます。




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準備が出来たので、いよいよ測定開始!
測定は1箇所ずつ行います。



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表面張力にはならないギリギリ。座面とツライチになるところを狙います。この辺が感覚に頼ることになるので測定精度をどうしても下げてしまうことになるのですが、何度もやってきたことで感覚も一定になってきました。

具体的には座面に反射する光と油面に反射する光の見え方が境界線で同じ感じに見える所が、ちょうどツライチになるんですよね。これがツライチになっていないと、境界線が歪むので判断できます。

あとは、表面張力までいって減らすことは測定の都合上難しいので、「ここでツライチかな?」というところで一旦数値をメモし、もう少し継ぎ足していって見え方が変わらなければそこまでがツライチだったということになりますし、境界線が歪んできたらさっきので良かったという判断の仕方も出来ます。

ただし、あまり何度も計量カップを起こしてしまうと、側面にオイルが伝って総量に影響してしまいます。なので、なるべく1発でキメるようにします。
500ccくらい入る『オイラー』でやった方が良かったかもしれませんね。

ーーーーそんなわけで測定結果は以下の通り。



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なんと、上クランクが4.94g多いという結果になりました。



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『なんと』というのは、以前0.09mmの紙を乗せて測定した時、上下の差が『5.03g』というものでした。この時、紙の厚み分で約20ccに相当するという結論に達しましたが、おそらくこれは間違い。別のアプローチで測定した値が2回近似値となった以上、最初の30ccというのが測定ミスの可能性が高くなってきました。おそらくクランクの隙間にエアーが溜まっていたのかもしれません。0.09mmの厚さで20cc分というのは無理があるでしょう。おそらく数グラム分。

クランクウェブとコンロッドで20cc分の体積差があるとも考えにくいですから、上下クランクでおおよそ5cc分くらいの容積違いがあると考えて間違いはないでしょう。

そして左右差に関してですが、これは以前の結果から逆になってしまいました。上クランクは右、下クランクは左の方が座面が高いので、その分容積も多くなるはずです。
ただその差は1g未満ですので、測定誤差に入ってしまった可能性もあります。座面の高さは容積ではなく、あくまでマイクロメーターの値の方が優先されるべきと言えます。



ーーーーさぁて今後の課題ですが、やはり座面を水平に削り直すのがまず優先されますね。それに当たっては、再度ジグを作って座面とクランク軸との距離を精密に測定する必要があります。
ですが、ベアリング越しで測定するとC3ベアリングですので内部すきまが広いですから、これも測定誤差につながってしまう可能性があります。なので出来ればベアリングを外してハウジングにジグを差し込んで測定した方が確実なのですが・・・その場合新品のクランクベアリングとシールを用意しなければなりません。

クランクベアリングはなんとかなりそうですが、シールの方は前回の記事で書いた課題がありますので、用意できるかどうか。


う〜ん。混沌としてきましたねぇ〜笑





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by tm144en | 2025-07-31 00:04 | bimota 500-Vdue | Comments(0)

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by だいちゃん