【500-Vdue】(第19話:クランクケース②)<第4章:分解>〜目覚めよ!冥界の支配者〜
2025年 07月 24日
・・・の、前に




























内輪を触って回そうとしても、やはりキツくて回すことは出来ません。
反対側も、ピックアップギアの所は回らなかったのですが、ジェネレーターの所は内輪がシャフトに対して滑っていたんですよね。
クランクベアリングは、両端ボールベアリングで保持されているので、固定側軸受と自由側軸受の観点からどちらか一方を軸方向に『伸びる』構造にする必要があります。なので、上クランクが車体左側のベアリングのはめあいを自由側にしているのであれば、対称となる下クランクは車体右側を自由側にしているのかな?・・・と思ったのですが、全然滑らない。
いや、そもそも、こんなに滑ってしまうのは果たして良いのだろうか?
4箇所のうち1箇所だけがこの状態なのであれば、むしろここが滑っていることの方が問題だと考える方が自然。
ケースを割った時に、ベアリングがハウジングに残るか、シャフトにくっついてくるかで判断できるので、とにもかくにも分解あるのみですね。


まずはこちらのプライマリーギアを外す所から始めます。

2つのクランクシャフトは回転方向が逆なので、固定ナットも順ネジと逆ネジが使用されていました。

先ほどからエンジン逆立ちしまして、右がセルモーターのワンウェイクラッチがついていた方。まずはこちらのギアから外すことに。
ワンウェイクラッチの構成パーツが取り付けられていたネジ穴があるので、これを利用してプーラーを取り付けます。

ネジ穴は4箇所ありましたが、プーラーが十字の位置に対応していなかったので、まぁ2箇所でいいやということで作業。
しかし、

どうしても斜めの力が伝わってしまい、プーラーが傾いてしまいます。なので、やはり4箇所で固定しないといけない。

というわけで遠回りになりますが、プーラーを作ります。なんか代用出来るもの無いかな〜と探したんですが、何も無かったんですよね。
鋼板の余りがあるので、これを切断して使用することに。

穴位置をケガキしたら、

ボール盤で穴空け。

既存のプーラーと合体させる形にしました。この方が左右に補強が入る格好になるので剛性があります。鋼板だけだとちょっと物足りなかったですからね。

そしたら4本のスタッドボルトをギアに取り付け、

プーラーをセット。きっちり平行を合わせます。

準備ができたら引っ張り上げます。
「パキーーーン!!」

という衝撃と共に、なんとか外すことが出来ました。いや〜硬かった!
以前、反対側のピックアップギアと磁石を外した時に、「tmよりもはめ合いが緩い」と書きましたが、あれは正しい解釈ではありませんでしたね。
tmのジェネレーター磁石はクランクシャフトのテーパーに圧入されていますが、dueはテーパーではありません。なので、「パキーン!」となるようなはめあいにはならないのです。
しかし今回のプライマリーギアに関してはシャフトがテーパーになっていましたので、引き抜く力も強大でしたし、外れた瞬間は「パキーン!」でした。
tmの磁石は外径が大きいですから、それとシャフトを接続するならテーパーでがっちり圧入した方が軸の剛性を高められますが、dueの磁石はそれほど大きく無いので、通常のはめあいで十分という判断なのかもしれませんね。ピックアップギアに関してはもはや論外。
テーパー加工の方がコストがかかりますから、4箇所か2箇所かで判断の分かれる所だったのではないでしょうか。

さて、外したギアを見てみると・・・アレレ!
どうやらプーラー用のねじ穴が別でちゃんと設けられていたみたいですね。これなら太いボルトが使用できますから、4本もつなげる必要が無かったと言えます。
わざわざプーラー作ったのに〜〜笑

さて、続いてもう1箇所の方。

こちらは明らかにこのネジ穴しか利用出来ない感じになっていますが、

ネジピッチが厄介。
M10のp1.25なので、合うボルトがなかなかありません。

いくらボルト箱を漁っても1本しか見つけられなかったので、太いやつから作ることにしました。

まず先にこっち向きで取り付けて、

突っ切りで頭を残して削っていきます。

削り終わったら反対側を加工。

M10P1.25のネジを立てます。

これにて準備完了☆

取り付けも問題なし。やはり10mmのボルトなら2本でちゃんと安定しますね。さっきのは6mmだったからグラグラしてたのでしょう。

こちらもテーパーなので「パキーン!」と脱。
dueは2気筒同爆なので、このプライマリーギアの噛み合わせ位置は重要。

合わせマークがちゃんとついてますね☆これがズレると上死点の位置がズレてしまうので大問題。

さて、ついにこちら側からもクランクベアリングが見えてしまいました。


それでは次回、いよいよクランクケースプーラーの製作を行なっていきます。
お楽しみに〜☆
by tm144en
| 2025-07-24 00:12
| bimota 500-Vdue
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