【500-Vdue】(第9話:1次圧縮容積⑦)<第5章:測定>〜目覚めよ!冥界の支配者〜

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測定用アタッチメントを製作するにあたり、ネジ部の奥側。ギアプーラーが圧入されていた箇所の1/100mm単位の外径が必要になりますが、奥に引っ込んでいるのでマイクロメーターが使えません。




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なので、ジェネレーター側で測定。目測でφ19.985mmでした。ノギスで見る限り両クランクとも同じシャフト径でしたので、1/100mmでもまぁ同じだろうという判断。



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これに対し、一応ギアの内径も測定してみると、こちらは目測φ20.005mm。シャフトとの寸法差はφ0.02mmもあります。
φ20mm程度のはめあいで寸法差0.02mmということは、『上質な位置決め・精密な摺動』という区分けになります。

シャフトの設計値はおそらくφ20mmだと思うので、ギアのはめあい公差はH6(0~0.013mm)クラスですが、シャフトのはめあい公差はh7(0~-0.021mm)で作られているものと思われます。

キー溝で位置固定はされるので、はめあい公差をシビアにしてコストを上げる意味もないですから、その程度の設計思想だったとも考えられます。ピックアップギアに剛性を求めても仕方がありませんし。

ただ、こういった所で設計思想を推察して遊ぶのは面白いですね。




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さて、以上の測定結果から、延長アタッチメントのはめあい部の寸法はφ19.985mmジャストで作ることに決まりました。公差は利益を出す商売において必要な概念ですが、1点モノを作るプライベーターは『ジャストサイズ』を狙ってこそ。理想的なはめあいを達成し、究極のマシンを造り出すのが珠玉の極みだと考えています。

今はその練習。




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それでは作っていきましょう♪

いや〜やっぱ旋盤たのちぃなぁ\(^o^)/



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まずは端面と外径の旋削。こちら側の外径の寸法は特に設定していませんが、チャックの付け替えを行うので、表皮を削って真円に近づけておきます。




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お次は今回のアタッチメントのカナメとなる内径加工。φ16mmのドリルでセンターに穴を空け、





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内径バイトで残りを旋削。φ19.985mmまでもっていきます。



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キマったぜ!

快・・・感☆



ーーーーそしたらこれでこちら側の加工が完了したので、ワークの向きを変えます。

ただし、ここが今回の製作における正念場。
というのも、シャフトへのはめあい精度は重要ですが、その反対側となるダイアルゲージを当てる面の精度も極めて重要となるからです。

それでいてチャックを外して向きを変えるということは、究極的には芯がズレることになってしまいます。それでは測定精度が担保出来ません。

なのでこういった場合、1回のチャックで両側を削ってしまった方が良いのですが、そうするとワークの突き出し量を増やさざるを得ません。今回のアタッチメントの長さは72mmなので、100mm程度までであればウチの旋盤でも1/100mm程度の振れで削ることは出来ます。しかし、高精度を求めるなら突き出し量は出来れば50mm以下にしたいというのが本音。

(本当の本音は材料が勿体無い!)

しかし、付け替えることで結局は振れる。

いや、振れさせなければ良いのだ!







というわけでいかがでしょう?
ほぼ完璧な振れ取りを達成させることが出来ました\(^o^)/☆


快・・・感☆☆


最初に削った外径部分で掴み、その削った面に当てたゲージで合わせているので、内径加工の位置とほぼ一致していることになります。

1/100以下の振れ取りはなかなか出来なかったんですが、最近ようやく『コツ』を覚えてきましたね♪いや〜これは気持ちい!


究極的な意味ではやはり芯はズレていることになりますが、1/100以下・・・いや5/1000以下まで持っていけば、それくらいの誤差は今回の測定において許容範囲と言って良いでしょう。





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振れを取った後は、測定面の外径旋削。ここもφ19.985mmに合わせておきます。というのも、もう片方のクランクシャフトと同じ径にしておいた方が、実測を行う上で都合が良いから。





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19.985mm。完璧です!



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最後は引き抜き用のスライドハンマーのアタッチメントを差し込むネジ穴の加工。アタッチメントはシャフトに圧入しちゃうので、引き抜くための取っ掛かりを作っておかないと後で大変なことになりますからね。


で・す・が


このやり方は後に失敗であることに気がつきました。なぜかというと、スライドハンマーの衝撃を与えると、クランクシャフトはベアリングに圧入されていますので、スライドハンマーの衝撃がクランクベアリングに伝わってしまいます。
今回のしめしろは±0mmですので、それほど強い圧入にはなりませんから、軽く「コンコン」とやる程度で抜き取ることは出来るでしょう。なので、ベアリングにダメージを与えるほどでは無いとは思います。

ですが、ツールの設計としては稚拙。ここはネジ穴を貫通させ、シャフトをボルトで押し込む力で外す設計にするのが正解でした。




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とにもかくにも、これで延長アタッチメントは完成。



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形状は単純ですが、そこに込められた『精度』は文句ナシの出来栄えとなりました。


ーーーーちゃんと圧入されればね!



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というわけでオーブンにイン!180度に加熱します。

これも、バーナーやヒートガンではなく、オーブンで低温からじっくり熱し、なおかつ必要以上に熱しすぎないようにするために重要な方法となります。バーナーなどを使用すると熱しムラが出来てアタッチメントが歪んでしまう可能性がありますし、熱し過ぎることで材質変化や表面の荒れにつながってしまうこともあります。

今回はなんといっても測定器具としてのアタッチメントですから、作業は慎重に行う必要があるでしょう。

ちなみに、20度→180度への加熱で、今回の寸法の場合は内径がφ0.04mm広がります。しめしろは±0mmなので、180度でも余裕の圧入となります。


そして・・・



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バシーーーーーーー!!!


「スルッ」と入って、「ガチン」と固定されました!


快・・・感☆☆☆






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by tm144en | 2025-07-16 00:05 | bimota 500-Vdue | Comments(0)

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