【500-Vdue】(第8話:1次圧縮容積⑥)<第5章:測定>〜目覚めよ!冥界の支配者〜

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1次圧縮容積が揃っていないことに端を発し、シリンダー座面の高さの測定を行なったところ、クランクウェブを基準にしたのでは測定結果の信頼性に乏しいという事が判明。

状況をおさらいすると、




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前回行った測定はこういったものでした。アルミプレートに固定したダイアルゲージで、座面からクランクウェブまでの距離を測定。ただし今回の場合は距離の絶対値としては必要なく、あくまで上下クランクの比較が出来れば良いので、ゲージの示す値の差で判断しました。

しかし、そもそもクランクウェブが 基準となる真円の軌道を描いていないので、この測定方法では信頼性が乏しいと判断せざるを得ない結果に。




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そこで、より高精度に測定するためには、クランクシャフトまでの距離で判断した方が良いと考えました。クランクシャフトとて、完全なる基準と言えない状態も考えられますが、そうなったらこのクランクがそもそも終わりなので、ここは一応『基準として信頼に値する』という前提で作業を進めることにします。




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というわけでまず最初に行うのは、ジェネレーターの取り外し。ジェネレーターカバーを外すとこういった状態になっていたのですが、あれれ?これどうやって外すんだ?

外側のコイルと、内側の磁石&クランクシャフトで別れているはずですが・・・まずコイルが外れない?



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しかも、クランクシャフトに圧入されているこの磁石も、引っ掛けるような場所がありません。プーリーレンチを引っ掛けて回す凹みはありますが、ここを利用しても、『引っこ抜く』という力を加えることは出来ません。まさかタップ立てるってか!?!?



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あれこれ悩んでいたら、不意にコイルを引っこ抜くことが出来ました。コイルはカバーを固定している長ボルトを利用して位置決めと固定がされていたようで、カバーを外した状態であれば手で引っ張るだけで抜き取ることができる構造になっていました。

で、この状態になると、磁石の取り外しも想像できます。



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奥の方に僅かな隙間があるので、ギアプーラーの爪さえ引っ掛かれば引っこ抜くことが出来そうです。

ただし、当然市販品が使えるわけもなく。



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というわけでツールワゴンを物色。使えそうなサイズのプーラーを発見したので、これを改造することにしました。





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爪の引っかかりと磁石を避ける加工が必要になるので、全身粉まみれになるほどの削り作業の末、



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なんとか使えそうな形になりました。

しかし、これでもイマイチ引っ掛かりが悪い。何度追加工しても、どうしてもどこかが干渉して力が掛けられません。

いよいよ解らないので、ピックで磁石の裏側をゴソゴソしてみると、ようやく原因が判明。磁石の表側に見えている『凸形状』が、裏側にも施されていたのでした。




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なので、その『凸』と『凸』の間に入り込めるよう、爪の形状を改善。






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これでバッチリ力が掛けられるようになりました☆






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はめあいは拍子抜けするほどアッサリ。tmだと『バキーーーン!!」といって外れるくらいキツいしめしろになっているので、この辺でもマシンクオリティの差が垣間見えますね。





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磁石を外すと、クランクベアリングが顔を覗かせています。パーツリストを見て事前に把握していましたし、ミッションオイルの導入口があることからもお察しでしたが、dueのクランクベアリングは両端とも1次圧縮室の外側に据え付けられています。なので、このベアリングの裏にはオイルシールが取り付けてあり、ミッションオイル側とのシーリングがなされています。

で、その構造である以上ベアリングのハウジングは『こっち側』にあるのかと思っていましたが、実際は『あっち側』にあるんですね。




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図にするとこんな感じ。

なので、クランクベアリングの組み込みはケースの割れた状態でハウジングに圧入するか、あるいはクランクシャフト側に圧入しておくかといった方法で良いと言えます。

この辺の話は後日深掘りしていくことにします。今日はとりあえず今日のことを。



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ジェネレーターの分解の次は、このピックアップギアの取り外し。これはボルト穴がついているので楽勝。




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こんな感じの汎用ツールで簡単に外すことが出来ます。




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お手のもの。



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ピックアップギア側も、ジェネレーター側と同様の構造。

しかし、まぁこれよく見るとあれですね。ミッションオイルはどうやって循環していくんでしょうね笑




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さて、測定に関して。
ケース右側とジェネレーター側のクランクシャフトは、カバーの座面から飛び出しているのでそのまま測定端子を接触させることが出来ます。
しかし、ピックアップギアのあったこの部分だけカバーの座面より奥に引っ込んでいるので、この状態ではゲージの測定端子を接触させることが出来ません。

なので、測定用の延長アタッチメントを取り付ける必要があります。

とはいえ、今から1/100mm単位の測定をしようとしているのですから、アタッチメントの精度は極めて、極めて重要となります。




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最初はネジ部に取り付けようかと思ったのですが、M16の逆ネジになっているので手持ちのネジ切りバイトでは使用不可。ピッチ1mmの逆ネジタップも
存在しないので、ネジ部取り付け案は却下。

ですが、そもそもその方法では精度が担保出来ません。ネジ部って、そんな精密になってませんからね。つまり、クランクシャフトの芯を捉えるためにはネジ部ではなく、しっかりシャフト面に圧入しなければならないのです。




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というわけで次回、クランクシャフトに取り付ける精密測定用アタッチメントの製作となります。


お楽しみに〜♪





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by tm144en | 2025-07-15 00:05 | bimota 500-Vdue | Comments(0)

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