【500-Vdue】(第6話:1次圧縮容積④)<第5章:測定>〜目覚めよ!冥界の支配者〜
2025年 07月 11日

前回、クランクウェブ部に絞って容積測定を行った所、上下クランクで約1ccの違いがあることが判明。これによって30ccの容積違いの大部分は掃気ポート側にあることになります。

それを受けて、最初は掃気ポートの形状を疑いました。吸気ポートからつながる部分の加工や、砂型の影響によるそもそもの肉付き具合。これによって容積に差が出たのではないかと。
ただ、それ以外の可能性も見えてきました。シリンダー座面部の高さです。いや、深さというべきか。
つまりシリンダー座面部から見た、掃気ポート含めたこの空間の『深さ』に違いがあるのかもしれないという点を検証する必要があります。要するに、シリンダー座面部の面研精度ということになります。

測定方法としては、やはりダイアルゲージが必要。これでクランクウェブまでの距離で判断します。しかし、デプスゲージのように座面に当てて測定端子を伸ばす・・・というわけにもいかないので、ここはやはりジグが必要。
絶対値としてではなく、あくまで上下クランクでの比較が趣旨なので、厳密な材料で出来ている必要はありません。同じ環境同じ道具であれば良いのです。
そこでなんか無いかな〜と雑品棚を物色していると・・・

あぁ、いいモンめっけ!
これは、アレっすね。チャレンジのピストン位置測定ジグです。シリンダーヘッドの座面に置いて真ん中にダイアルゲージを挿し、ピストンの上死点と下死点を測定するために作ったヤツ。

ただし、コンロッドが邪魔なので、測定は片方ずつ行う必要があります。
で、
ちょっと欲が出てきたといいますか、せっかくならついでにクランクウェブの真円度、及び回転精度も測定することにします。なので、コンロッドを避けつつ、プレートは座面にしっかり固定させれるようにする必要があります。

というわけで、必要な追加パーツを設計。

早速作っていきます。材料はφ20mmのA6061。
最初に作るのは、ダイアルゲージを差し込む延長アタッチメント。

プレート側のネジ山の加工をし、

反対にタップを立てます。

これで、ダイアルゲージクランプの取り付けが出来るようになりました。

続いて、ダイアルゲージの測定端子の延長ロッド。

測定部はペーパーで磨いて、滑りを良くしておきます。
反対側にはM2.6のネジ山加工。

最後はプレート。チャレンジで使用した時の位置では今回使用できないので、横の方にアタッチメントを取り付ける加工をします。
シリンダーのスタッドボルトはイイ感じで避けてくれましたね☆

下穴を空けたらタップを立てます。

ウェブの頂点を探るだけなら、このプレートを座面上で滑らせるだけでゲージの値を読み取れば良いのですが、今回は欲を出してウェブの回転精度も測定したい。
というわけで、プレートをシリンダーに押さえつけておくためのパーツも作っておきます。

ボルト間ピッチだけ判れば良いので、ノギスでボルトの側面の距離を測定。その値から直径を引けばボルト間ピッチとなります。この方法は精密ではないので、+0.5mmくらいのドリルを使用することで、無理なく差し込むことが出来ます。

というわけでパーツの準備が完了。

即席の、シリンダー座面〜ウェブ間測定ツールの完成です☆
次回これでウェブまでの深さと、ウェブの回転精度の測定を行っていくことにします。
by tm144en
| 2025-07-11 00:03
| bimota 500-Vdue
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