【500-Vdue】(第5話:1次圧縮容積③)<第5章:測定>〜目覚めよ!冥界の支配者〜

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上下クランクで、1次圧縮容積に約30ccもの違いがあったことが判明。運転に問題を抱えていたと思われる上クランク側の容積の方が大きかったので、すなわち1次圧縮比が少ないということになります。
1次圧縮比が少ないとシリンダーに送り込まれた時の勢いが弱くなりますので、それが原因で燃焼に問題を抱えた?

ーーーーーと断定するにはまだ早計。

まずはそもそも、測定方法にミスが無いかを検証します。




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置くと立っちゃうdueのエンジン。これだけで楽しい気持ちになってしまいます。
余談ですが、容積測定時にエンジンをクルクル回していたら、なんかすごい愛着が湧いてきてしまいまして。




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シャフトを通した位置で、クルクル回転させることが出来るのですが、つまりそれだけエンジンレイアウトのバランスが良いんですよね。もちろん他のエンジンでも同じこと出来るとは思いますが・・・なんだろう、なんかうまく説明出来ませんが、とにかく「この子良いんです!」の一言。

それに着座に関しても、上向でも下向きでも支えなしでビシッと安定するのが素晴らしい。こんなにエンジンのバランスが良いのは他に無いんじゃないですかね?



ーーーーで、話を元に戻すと、2つ上の着座の画像を見てふと思ったのが、

「あれ?もしかして各クランクに対して、吸気ポートの角度に違いがあるのではないか?」

というものでした。
つまり、シリンダー角は90度なので、その中心に置かれた吸気ポートはシリンダーに対し45度・・・ではないのかもしれない。




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というわけで、簡易的な器具で座面の角度を測定。




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するとどうでしょう。45・・・・.5°?1メモリ2°なので、46弱。45.5°といった感じでしょうか?



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ただ、反対側も測定しましたが、結果は同じ。分度器を同じ開きにしてピッタリ合うので、おそらくメモリ自体の精度が悪いのでしょう。なんてったってAmazonの安物ですから笑

したがって、簡易測定ではありますが、吸気ポートはそれぞれのシリンダーに対しちょうど中心。つまり、45度の位置に少なくとも設計はされていることが判りました。
厳密に測定したら、例えば44.99度と45.01度といった違いがあるかもしれませんが、その程度では30ccも容積が異なるということにはなりません。

計算上では片方で0.5°、つまり合計1°のズレで概ね30ccの容積違いとなるので、いくら安物分度器といえど、1°も違えば感触として伝わります。




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じゃぁ、


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角度に問題が無くても



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位置関係に問題があるのでは?




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と思って各位置関係を簡易的に測定してみましたが、それも問題なし。1mm単位でのズレは確認出来ませんでした。

したがって、設計上はシリンダー角90°の中心に、ちょうど45°の均等な位置に吸気ポートが配置されていると考えて間違いはないでしょう。というか、取り付けなどに問題がないのであればその設計が一番理に適っているわけですから、敢えてズラす意味がありません。



ーーーーーとなると、やはり容積には差があると。




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で、よくよく見てみると、どうも掃気ポート部分の形状に、若干の違いがあるように見えます。




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両クランクの同位置を比較してみると、明らかに切削加工の違いがあるのが確認出来ます。
砂型で成形されたのち、必要部分を切削による加工を行ったと思われますが、その時の加工精度に問題があった可能性があります。おそらく手作業だったのではないでしょうか?

また、そもそもの砂型の方にも問題があり、掃気ポートの形状にムラが出ている可能性もあります。

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塗装で誤魔化したミトの掃気ポートの肌仕上げに比べれば、dueの仕上がりは美しい方ではあります。

しかしながら、



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tm250の仕上がりを目の当たりにすると、dueとて足元にも及びません。この緻密で正確な加工精度が、極上のエンジンパフォーマンスを生んでいるのです。キラリと光るウェブの精度も段違い。

『ホンモノのマシン』とは、このように外からは見えない所をどれだけ手を抜かずに作っているかで明らかとなります。
中身が適当でも、外見だけ綺麗にしておけば、普通の人にはバレないですからね。

そしてそれは走行性能やエンジンパフォーマンスとして如実に現れるのですが、いちいち乗り比べ無いと分からないレベルのものであれば、普通は誰にも気づかれないことが殆ど。

dueに関しても、そんな感じで乗り切れると思ったのかもしれませんが・・・2軸同爆のレイアウトがそれを許さなかった?





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吸気ポート部の加工は綺麗だったんですけどね。見える所だけだったか笑



ーーーーというわけで、掃気ポート部の形状による容積差の可能性が高そうなので、それを絞り込んでいくためにクランクウェブ部だけで再測定してみることにします。




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ウェブが少し飛び出しているので、測定範囲は吸気ポート側の段差までですが、この位置で両クランクを比較。




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結果は約1ccの違いということが判明しました。
測定誤差はあっても数滴分ですから、ウェブ部だけも容積差はあると言えます。しかし、30ccの大部分はやはり掃気ポート部にあることがこれで確定しました。




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ちなみに、ウェブとケースのクリアランスを各部測定してみると、フィラーゲージの都合上あまり精密な測定にはなりませんでしたが、それでも両クランクに違いがあることは確認出来ました。それが1cc分に当たるかどうかはケースを割らないことには検証出来ませんが、少なくともこの部分においても加工にバラツキがあることは間違いないと言えるでしょう。



さーて


測れば測るほどあらわになる稚拙な精度のエンジン。


しかし、待ち受けている沼はこんなものではないわけで・・・・







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by tm144en | 2025-07-10 00:02 | bimota 500-Vdue | Comments(0)

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by だいちゃん