【TL125】タンクキャップメーター製作(その9)


ヤっちまったよ




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案の定。そう、案の定折れてしまったφ1.5mmのドリル刃。

今思えばですよ、φ1.5mmのドリル刃が細くて弱いというのは当然ですが、相手が『アルミ』というのが1番の課題だったのかもしれません。
というのも、アルミの切削には『構成刃先』という課題があります。切削時の圧力や熱によってアルミが溶け、それが刃先に溶着してしまうという現象。

アルミ用の刃は、その『構成刃先』を防止するためにコーティングなどが施されていたりするのですが、今回使用したドリル刃は普通の鉄鋼用。ですので、そもそもアルミの切削には向いていなかったと言えます。

とはいえ、φ4mm以上のドリル刃であれば刃の剛性の方が強いので、普通は折れることなく無理やり削っていくことが出来ます。しかし、それ以下の刃では切れにくくなった刃先による切削抵抗に、いとも簡単に負けてしまったということになるのでしょう。



ーーーーーそれはさておき。



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折れてしまった刃先はおおむね10mmほど。結構な長さが中に残ってしまいました。

こうなってしまったら最後。ドリルでドリルを削ることは出来ないので、エンドミルで削るしかありません。
しかし、φ1.5mmのエンドミルの手持ちは無く、あるのは最低でもφ2mm。



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肉厚2.5mmなので、ギリギリφ2mmの穴でも大丈夫。ですし、そもそも狭くなっているのは一番奥なので、問題は全くありません。



だが・しか〜し!




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そのφ2mmのエンドミル。刃先は短くてシャンク部がφ5mmほどあるので、現状のままでは使用することが出来ません。折れてしまった刃は、少し奥まった所に残ってしまいました。

なので、一旦φ5mmのドリルで途中まで削り、そこからエンドミルで削ることに。


「φ5mmのドリルで削るって!?」



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ーーーという話ですが、削るのはおおむねこの位置までなので、肉厚的な問題はありません。
ただし、当初ホースを取り付けるブリーザーバルブはねじ込み式にするつもりでいたので、φ5mmの穴を空けてしまうと寸法上それは出来なくなってしまいます。M5の下穴はφ4.2mmですからね。

ですが、圧入することでφ5mmの穴を空けても問題はなくなるので、その方式を取ることで解決。




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というわけで、φ5mmのドリルで切削。




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中折れドリルが見えてきました。

ここで選手交代。φ2mmのエンドミルでφ1.5mmの鉄鋼用ドリルを削り落とします。


<φ2mmエンドミル vs φ1.5mm鉄鋼用ドリル>


試合結果は・・・



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ぐ〜ぬぬぬ・・・

やっぱちょっと刃が立たない!

『刃が立たない』という言葉を、そのままの意味で使う日が来ようとは・・・

ただ、φ2mmのエンドミルはあと1本ストックがあります。相手側も少し削れているので、その1本で最後まで削れるかラストチャンス!


して結果は・・・



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ぐ〜〜ぬぬぬぬ・・・・

やっぱダメか〜・・・

φ1.5mmのドリルを削るのに、φ2mmのドリルではちょっと弱かったようです。しかもこれ、ハイスですし。


さー困った!


さながら気分はアルマゲドン。最後のドリルを使い切ってハリーは今、絶望状態。


そこで現れたヒーロー『A・J』



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φ5mmのタングステンエンドミルを引っ提げ登場。もう彼に全てを託すしかありません!




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φ5mmのエンドミルで削ってしまうということは、途中の壁を突き破ってしまうということになります。
しかし、その部分にはブリーザーバルブを圧入することになるので、結果的には突き破った穴を塞ぐことが出来ます。ゴムパッキン側にブリーザーバルブが飛び出す格好にはなりますが、それは旋盤で削れば良いこと。


よし!これしかない!!



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最後の望みを託され、1本しかないφ5mmのタングステンエンドミルをぶん回すA・J。


<φ5mmタングステンエンドミル vs φ1.5mm鉄鋼用ドリル>


その試合結果は・・・



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よっしゃーーーー\(^o^)/☆

なんとか打ち勝ち、残った刃を全て削り落とすことが出来ました!


ーーーーですが、まだ終わったわけではありません。ここからさらにあと5mmほど奥に掘り進めなければならないのです。φ1.5mmの鉄鋼用ドリルで。




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『構成刃先』に気をつけ、慎重に掘り進め・・・





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突き破っちゃった笑

肉厚0.5mmという計算でしたが、そもそもその値はあの丸パスで適当に測定したもの。ですので、0.5mmほどの誤差は十分に考えられます。


メーター取り付け面に空気導入口が突き破ってしまったということは、この穴から雨水などがタンク内に侵入してしまうということ。
ですが、ここはテープか何かで塞げば問題は無いだろうと判断し、作業を続行します。




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続いてはタンク側からの穴空け。




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これにより、L字部分はこの様な状態になってしまいました。これをこのまま塞ぐと、通路も塞いでしまう可能性があるので、




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リューターで削って空間を増やします。





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こんな感じで良いでしょう。上の方もちょっと突き破ってましたね。




ーーーーーさーて、想定外の展開となってしまった、タンクキャップ空気導入口の加工。
ちゃんと最初にしっかり図面に起こさないから、こういうことになるわけですが、『詰めが甘い』で定評のあるだいちゃんガレージ。こんなことは日常茶飯事です。

今までも結果的に『なんとか』やってくることが出来ましたが、果たして今回もそううまくいくのでしょうか?

来週に続きます・・・




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by tm144en | 2025-03-08 01:48 | HONDA TL125 | Comments(0)

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by だいちゃん