【ITALJET改】チャタリングを改善せよ(設計考察・U字アーム分解)
2023年 01月 06日

イタルジェットのこのハブステアリングシステム。ステアリングシャフトが、カルダンシャフト及びリンク構造で連結されており、金色のハブを支持するアームへと繋がっています。
ここの設計なのですが、分解して各部を採寸している時、あることに気がつきました。

前回15mmに穴拡張し幅を32mmに縮めたT字のアーム。溶接で固定されているパイプの位置が画像の左側に若干ズレているのがお判りいただけるでしょうか。
実際に計測してみると、1mmほどズレているのが確認できます。
「また欠陥かよ〜!」
と最初は思ったのですが、どうやら今回はそうでは無いようです。

T字のアームは、このU字のアームと接続されますが、

片方の角の部分が少し欠けているのが確認できます。

もう一方は欠けてはいません。
これも最初は鋳造の雑な仕上がりだと考えていたのですが、過去の画像を確認すると、アームのズレている側とこの欠けている側が同じ向きに接続されていました。
そこで寸法を確認すると、

U字アームの中心も1mmほどズレていることがわかりました。
そう。ステアリングシャフトを車体の左に敢えてズラしていたのです。
T字のアームの方は組み立ての際、アームの曲がりを見て左右の区別はつくようになっていますが、U字のアームの方はぱっと見で左右の区別はつきません。なので、先ほどの切り欠きによって組み合わせる向きを指定していたのではないかと推察されるのです。
フロントは片持ちのスイングアーム方式になっており、重心が左に偏っていますので、フロントタイヤもやや左にオフセットさせているのではないかと思われます。
なので、そのオフセットさせた分だけステアリングシャフトもずらさないと、中心が合わない。
イタルジェット社がどのような狙いでこの設計にしたのかは定かではありませんが、いずれにせよ左側にズレている構造に間違いはないと言ってよいでしょう。
もしこれが全部「たまたま」だとしたら、さすがにバイクメーカーとしてヤベーべ(笑)
いや〜これ、分解した後に気がついたのですが、もし気がつかないまま逆に組み立ててしまったら、下手したら真っ直ぐ走らないなんてことになっていたかもしれません。
些細なことでも、ちゃんと疑問に思わないといけませんね!
ちなみに、今回の改造への影響は無いので、その点は問題ありません。

というわけで、ついでなのでU字アームのベアリングの分解も行なっていきます。

ここ。ミトのステムベアリングの時と同じで、ラジアルボールベアリングを対にして内輪をカラーで支持する構造になっているんですよね。
上下に荷重を受ける場所なのに、ラジアルボールベアリングを使用しているというのがナンセンスです。
とはいえ、バイクのフロント荷重はスイングアームの方で受けており、ステアリングシャフトの方ではタイヤの上下動に追従しているだけになるので、ベアリングへのアキシャル方向の負荷は殆どかかっていません。なので、ミトのステムベアリングと違い、ラジアルボールベアリングで十分事足りてるとは言えます。
ですが、別の観点で考えてみます。
ステアリングが左右に小刻みに振れる症状が発生するので、やれガタを無くそうだのステアリングダンパーを付けようなどと考えていたわけです。
つまり、このベアリングの回転軸に、少し制御がかかっていても良いのでは無いか?予圧で動きが重くなれば、それすなわちステアリングダンパーと同義。
そう。要するにここをアンギュラボールベアリングに変更して予圧をかけることで、多少なりともチャタリングの解消につながるのではないか?

というわけで分解。
『U字アーム アンギュラボールベアリング化計画』も同時進行します!
忙しくなってきたよ〜〜!!
by tm144en
| 2023-01-06 02:36
| ITALJET DRAGSTER200改
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