【ITALJET改】チャタリングを改善せよ(構造再構築その1・ジグ製作)

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というわけで、究極の『第4案』を形にしていくことにします。



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この第4案の1番のポイントは『分解式』であること。分解マニアの私にとって、構造物を分解できるか否かは非常に重要となります。

そもそも、不可逆的構造がとられる理由としては、ほとんどの場合コスト削減によるところが大きいと言えます。ボルト止め構造とするよりも、溶接やカシメを利用した方が部品点数や加工の工数を減らすことが出来るからです。
場合によっては軽量化と捉えることもできますが、それはケースバイケースと言えるでしょう。

私としてはそんな構造であることがこの上なく許せない。少なくとも、ベアリングが使用される可動軸が、非分解のうえ給油すらも不可という構造はあんまりと言えます。



そんなわけで、本日取り掛かるのは・・・




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この部分から。




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年明け前に間に合ったこの部品からやっていくことにします。




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φ15mm、幅32mmで中心にM8P1.25のメネジが切ってあるSUJ2材。これを、既存のシャフトが圧入されていた場所に圧入で入れることになります。





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ですが、既存のシャフト幅は14.29mmとなっており、15mmのシャフトを圧入することはできません。なので、15mmのドリルで下穴を拡張する必要があります。




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なので早速フライス盤穴空け・・・・といきたいところですが、ことはそんなに単純ではありません。圧入が要求される場所なので、穴空けも精密に行う必要があるのです。

そのためには、アームの固定を『完璧な』垂直にしなければなりません。

画像のようにバイスで掴んでなんとなく垂直にはなっていますが、ドリルに対してわずかでも、ほんのわずかでも斜めになっていると下穴は正確な15mmの穴にはなってくれません。




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こういうことですね。

なので、正確にドリルに対して垂直に固定させるための『ジグ』を作るところから第4案はスタート。





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材料はこちら。A5056材。まぁジグというならスチールを使用した方が良いのでしょうけど、加工が大変なのでアルミを使用します。




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これを旋盤で切削・・・の前に、一度旋盤の刃物代の角度を調節しておきます。




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調節にはフロントフォークを使用。本来であれば専用のストレートバーのようなものがあるのだと思いますが、無いのでフォークで代用。
とはいえ、新円真直度に定評のあるマルゾッキ製ですから、測定器としての利用価値は高いと言って良いんじゃないでしょうか。ただし中古品ですが・・・





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右下の大きな丸いハンドルが往復台のハンドルで、その右上に小さいハンドルが刃物台の横送りハンドルとなります。
旋盤の主軸に対して、往復台の軸はズレていないという前提が必要になります。そればっかりはレールの歪みなどが原因となり調節は不可能ですから考えてもどうすることもできません。

それよりも今回調整するのは、刃物台の横送りの軸です。これはテーパー加工のために角度を変えることができるようになっているので、調節は必要。



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勿論メモリはついているのですが、これ。アテになってないのです(笑)




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なのでまず、往復台でとフロントフォークを平行になるようフォークを主軸と芯押し台に固定させます。
やり方としては、往復台を左右に動かして、フォークと刃の隙間をフィラーゲージで計測。平行になるまで微調整を重ねます。

フォークが平行に固定できたら、



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往復台は固定し、刃物台の方の横送りハンドルで左右に移動させ、フォークとのクリアランスを計測。角度がついていればフォークに付いたり離れたりするので、調節をして平行を出します。


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一番右から、



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一番左まで動かします。
正しいやり方をどうするのかはわかりませんが、私の環境ではこれで一応刃物台の平行をとっています。

そもそも、プロの現場などでは刃物台の送りハンドルは使用しないで、往復台の自動送りで削っているのを見るのですが、この旋盤ブレーキがついてないので、ギリギリの位置で削るのを止めなければならない時とかは自動送りではできないんですよね。なので、ほとんど使ってません。

削り量も短いものがほとんどなので、私は刃物台の横送りハンドルを主に使用しているのです。



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これでようやく準備が整いましたので、早速削っていきます。




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まずはチャック側を13mmに削ります。




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次にひっくり返して、下穴に差し込む側を削ります。
本当はひっくり返さないでやらないと軸がズレてしまう可能性があるのですが、削り方が大変になるのと、材料節約のためにこのような手段を取りました。




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シャフトの径である14.29mmよりも、すこし手前までまずは削りました。




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現在14.3mmです。





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当然のことながら、これでは入っていかないので、0.01mmずつ削っていきます。




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ちょうどスルッと入るところまで調節しました。




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これをフライス盤にセットし、




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このように差し込んで、垂直と前後左右の位置の調節を行います。
フライス盤のチャックがスルスルと上下する位置にピッタリ合わせるのですが、やはり思った通りわずかでもズレていると引っかかるので、目見当じゃダメだったことがわかります。


14.29mmの穴を15.00mmに拡張する。

たったそれだの作業でもこれだけの手間がかかるわけでして・・・

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by tm144en | 2023-01-04 01:34 | ITALJET DRAGSTER200改 | Comments(0)

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