【WADO】キャタピラーガイドローラー修理(その2:分解・修理)
2022年 12月 28日

本来であればローラーごと交換するものなのでしょうが、部品の入手など到底期待できませんので、分解して修理していくことにします。
まずはグラインダーで溶接されたカバーを外します。

溶接箇所は3箇所あるので、ローラー側をなるべく傷つけないよう削っていきます。
しかし、画像でも薄ら見えますがスポット溶接も併用されているので、これを削るだけでは外れてきません。

なので、タガネを突っ込んで少しずつ引き剥がしていきます。
カバーだけをガリガリに削っちゃう方法もありますが、音もうるさいですし、削り粉もいっぱい出ますのでこの方法を取りました。

なんとかカバーが外れ、中から割れたレースが出てきました。

分解する前から判っていたことですが、ここのベアリング。ローラー側とカバー側との両方に外輪がのっかているんですよねぇ・・・。つまり、カバーはカバーの役割だけにあらず、ベアリングのハウジングとしての役割もあるということ。
また、使用されていたベアリングはボールベアリングではあったものの、いわゆる一般的なラジアルボールベアリングの格好をしておらず、おそらくこのローラー専用の造りになっていたと思われます。なので当然品番なども確認できません。
ですが、寸法を計測すると市販のベアリングの品番で代用できそうでした。しかも、ホームセンター在庫アリ!!!

というわけで早速材料調達。

ベアリングはnachi製のオイルシールタイプを選定。純正にはシールも何もありませんでしたので、そりゃ錆びてボロボロになるでしょうよ。

ローラーに入れてみると、少し隙間があります。ただ、ここの仕様は内ばめになっていたので、外輪側の締めしろは必要ありません。
本来であれば、回転側をしまりばめにし、固定側を隙間ばめにするのがセオリー。ですが、まぁ古いマシンですし、極低速でしか回転しませんので細かいことは気にしない気にしない♪

そんでまぁ、私が溶接の達人だったら外したカバーをハンマーで成形して再溶接すれば、あっという間に修理完了なのですが残念ながらそうはいかず。

私はアルミ職人なので、やはりアルミを使った修理を行うことにします。
ズバリ!
アルミ削り出しカバー製作

用意した材料は、A5052の10mm厚100×100の板材。強度的にはちょっと頼りない材料ではありますが、ホームセンター在庫での修理なので致し方ありません。そこそこ厚みを持たせるので、まぁ大丈夫でしょう。
まずは中心点をケガキし、

4つ爪チャックに固定してセンター出しを行います。

センターが出たら穴を空けていきます。

ベアリングの内輪より少し大きい35mmの穴にします。

お次はベアリングの外輪のサイズに合わせて削ります。深さはちょうどローラーから飛び出している分にします。今回の1番の精密ポイントはここになります。

断面図で表すとこんな感じ。

削りすぎても、削らなすぎても隙間ができてしまいます。
削り過ぎると、中のベアリングに遊びが発生。
削らな過ぎると、カバーは最終的にボルトで固定させる予定なので、締め付けの圧力がかかりすぎてしまうor固定が緩くなってしまうといった状態になってしまいます。
本来こういった構造にするなら、シムで調節する必要があります。そう。BMW K1のミッションシムのように・・・
しかし、今回はそこまでの精度は求めていないものの、出来るだけ『ピッタリ』に仕上げたいところ。

借り合わせし、ベアリングの飛び出し量と、ローラー側の深さを計測して値を確認します。
とはいえ、ローラー側は錆と変形でどこを起点に計測するかで値が変わってしまうので、まぁほんと気休めって感じです。
ちなみに画像のベアリングは、製作用で購入したベアリング。

ローラーに合わせてみます。

あ〜〜〜〜〜!
イイ感じじゃん!1発でキマったんじゃない!?
ベアリングも全然遊んでませんし、ばっちぐーでしょ☆

内輪とのクリアランスも、ギリギリを攻めたので気分は上々♪細かいところでコダワリが顔を覗かせます☆

いや〜。幸先良いですね!
この感じなら、ちゃんと直っちゃうんじゃない!?
by tm144en
| 2022-12-28 03:59
| WADO除雪機
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