【K-5】PENTAX-A ZOOM 35-70mm F4 ピントリンググリス考察

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さて、念願の(?)ピントリングに塗るグリスの硬さを選定してみます。

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調節するのは、先日分解整備したこのPENTAX-A ZOOM 35-70mm F4のレンズ。
今回グリスを色々試して見るにあたって、組み上がった方のレンズを使用するのは忍びないので、分解状態のもう一つの方を使用します。

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グリスは取り敢えずガレージにあったものを見繕ってきました。
本命はチキソグリスの#0ですが、それ以外に#1と#2も用意。
あと、チキソ以外の所でゾイルのラバーグリス、シリコングリス、ベルレイ、そしてホームセンターの安物有機モリブデンの合計7種類。

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闇雲にテストすると多分訳わからなくなってくると思うので、一応の目安にタクマーの135mmのレンズをスタンバイし、適宜比較しながらテストしていくことにします。

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ピントリングのネジ山に、グリスを塗布します。
塗る量によっても手応えに影響があるでしょうから、今回は一応グリスがはみ出すギリギリ位に揃えて行いました。

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で結果は、本命のチキソグリスの#0を試した瞬間に「あ、ちょっと硬いかも!?」という感触だったので、自動的に有機モリブデンを除いた他のグリスが全部ボツになってしまいました。
有機モリブデンに関しては意外なダークホースで、チキソ#0よりも好感触でした。

やってて思ったのですが、グリスの「種類」よりも「ちょう度」が重要で、同じような硬さのグリスを並べても意味がなかったですね。ピントリングの耐久性どうのこうのは関係ないですから。


ーーーーーーと、いうわけで、打開案を模索していきます。

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感触の良かった有機モリブデングリスでしたが、ややまだ硬さがあったので、オイルを混ぜて柔らかくしてみることにします。
用意したのは、シェルアドバンスのエンジンオイル10w-40と、オーリンズリアショック用フルードです。

シェルの方は100%化学合成油で、対するオーリンズの方はうろ覚えですが確か鉱物油のはずです。
さらに、潤滑油と作動油という違いもあります。

・・・・バイクいじる人間がカメラいじると、こういうハイブリッドな記事になって面白いですね〜☆今回のネタは書くのを楽しみにしてましたよ♪

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オイルを混ぜる量は、測りを使用してそこそこ厳密に混ぜていきます。

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左がシェル、右がオーリンズですが、混ぜてみて明らかにシェルの方との親和性が悪いのが判ります。逆に、オーリンズの方はよく馴染んでいます。
おそらく、有機モリブデングリスの基油は鉱物油でしょうから、合成油との親和性が悪いのでしょう。

というわけで、オーリンズの方を採用。あとは混ぜる量を調節して、ちょうど良い硬さに仕上げます。

結果はグリス10:フルード7の稠度が丁度良かったです♪ワラウトコヤデー!


ちなみに今回の硬さですが、感触としてはかなり軽い手応えにしています。
ピントリング自体の硬さとしては、混ぜる前の有機モリブデンか、チキソの#0が気持ちよく、タクマーのピントリングもそれくらいになっていました。

しかし、PENTAX-A ZOOM 35-70mm F4のレンズは主にガレージ撮影で使用するので、撮影のテンポを考えるともっと軽い方が撮りやすいのです。長年使ってきたズームレンズの軽いピントリングに慣れているので、それに近づけた感はあります。とはいえ、グリスのしっとりとした感触は欲しかったので、今回の仕上がりには大変満足しています。

また、今回のレンズはマニュアル専用なので、例えば左手で何かを持ちながら右手でカメラを構えて撮る時などに、


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このようにして小指でピントリングを回すことがあるので、あまり硬いと回しづらいという理由もあります。

ピントリングを回す気持ち良さと、小指フォーカスの操作性を兼ね備えた、絶妙な仕上がりになりました☆
(注:『親指AF(オートフォーカス)』という言葉はありますが、小指フォーカスという言葉は誰も使ってません笑)

ちなみに、小指フォーカスで撮るような時は、カメラを目の上の骨にギュッと押し付けて安定させます。
あとは小指フォーカスと併用して、カメラを前後させてピントを合わせる方法もあります。


いや〜もう〜なにからなにまで楽すぅぃ〜〜〜〜〜\(^o^)/☆


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by tm144en | 2020-10-30 05:12 | PENTAX K-5 | Comments(0)

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