俺のカメラを考える(第1話)
2020年 07月 16日

「カメラが欲しい!」
そう漠然的に考えても答えは出ないので、自分にとって何を重視し、何が必要なのかを具体的に考えていくことにします。

まず、そもそもカメラを選ぶにあたって重要な3つのポイントがあります。
①どんな被写体を撮るのか
②どんな条件で撮るのか
③どんな媒体で観賞するのか
細かく見ていけば他にもいろいろあると思いますが、私はこの3つをしっかりおさえることが、カメラ選びで最も重要だと考えています。

①『どんな被写体を撮るのか』
これは、大きく分けると2つになります。それは『動くのか』『動かないのか』です。
『動く』というのは、草木が風で揺れるとか、星の日周運動とかではなく、例えばスポーツや運動会、動物といった動くことがメインの被写体のことをいいます。
対して『動かない』というのは、風景や物といった文字通り『動かない物』です。
動く被写体を撮るのに必要なカメラの機能は、連写性能とオートフォーカス性能が重要になります。またそれと同時に、センサーサイズに対して適度な画素数であることも重要になります。
センサーサイズに対して過度な画素数(おおよそフルサイズセンサーで3000万画素以上)になると、微細な『ブレ』が如実に画質として現れるからです。例えていうなら、1000ccで300馬力のスーパーバイクみたいな感じで、ラフなアクセル操作で即ハイサイドしてしまうような状態。
動いている被写体を追いかけながらガシガシ撮るにあたって、300馬力というのはあまりにもシビア過ぎると言えるのです。
センサーサイズに対して余裕のある画素数の場合、1画素辺りで受光する面積が広くなるので、絵に余裕が生まれてくきます。
『高画素機』が必ずしも『高画質』であるとは言えないのです。
ちなみに私の撮る被写体は『動かないもの』がメインですね。

②『どんな条件で撮るのか』
自分がメインで撮りたい被写体が決まったら、今度はそれをどういう状況、条件で撮るかでもカメラに求められる性能が変わってきます。
例えば三脚は使えるのか?光源の豊かな場所か?雨にはあたるのか?重い荷物を持てるのか?といった具合。
しかしこれらは、ある程度カメラを持って経験しないと解り得ない部分も多々あるので、初めてカメラを買おうとする人にはなかなか想像出来ないことではあります。
私の場合、主に『ガレージ撮影』と『ツーリング撮影』の2択なのですが、たまに車で撮影をメインにすることもあります。
ガレージや車を使うシチュエーションであれば、どんなに機材が重くなっても良いのですが、問題なのは『ツーリング撮影』。
乗るバイクによっても変わるので、どのバイクにどのカメラといった具合に、もはや1台で完結することは不可能な状態にあるのです。

③『どんな媒体で観賞するのか』
条件にあった機材でしっかり撮った写真でも、どのように鑑賞するかで求められる『画質』が変わってきます。正確には『解像度』ですが。
プリントするのか、モニターのみなのか。
プリントするなら、どの位のサイズか。モニターならpcなのかスマホなのか。
要するに、大きく見るにはより高画素で撮る必要があるのですが、例え4K50インチのテレビで見るとしても、必要な画素数はせいぜい1000万画素。つまり、10年位前のAPS-C1000万画素のカメラで十分事足りてしまうのです。
しかし、男ってのはロマンの生き物で、たとえ扱いきれない200馬力、たとえ出すことのない時速300kmでも、そのポテンシャルを持っているバイクか否かでは、モチベーションに大きく作用します。
法定速度を考えれば、せいぜい250cc単気筒のネイキッドモデルで十分なのですから、「あんたの買うバイクはボルティーだよ!っていうかみんな1000ccのバイクなんか意味ないんだから、250cc乗りなさい!」・・・・と正論を言われても、やはり心から納得は出来ないでしょう。それと同じように、「おれのカメラは毛穴の奥まで写し出すぜ!」っていう気概は、カメラライフを送る上で私は結構大事なことだと思っています。
ただ、最初にもちょっと触れましたが『画素数』と『センサーサイズ』が画質に与える影響は似て非なる物で、解りやすくいうとセンサーサイズが排気量で、画素数は馬力。
1000ccで60馬力のモントークは、扱いやすさや懐の深さは抜群で、長時間のツーリングでも疲れ知らずであるように、フルサイズセンサーに1200万画素とかだと画像にかなりの余裕が生まれるので、例えば高感度耐性を飛躍的に上げることが可能になったりします。
1000ccで200馬力のアグスタは、その完成度の高さゆえ素人が乗ってもそこそこ走らせることができてしまいますが、天井知らずな加速は死と隣り合わせと言って過言ではありません。
フルサイズセンサーに6000万画素というオーバースペックなカメラは、描き出す世界の細かさが異次元であるのと引き換えに、ほんのわずかな手ブレですら画質を破綻させてしまう諸刃の剣となるのです。
基本的に、センサーサイズは大きければ大きい程、画素数は少なければ少ない程、画像から得られる『空気感』のようなものは向上していきます。
画素数が多ければそれだけ情報量が多いことになるので、例えばトリミングを前提とすれば高画素機にもメリットがあると言えます。
それこそ、重たい望遠レンズを持たないで、広く撮って帰ってからトリミングすれば望遠と同じ効果を得ることが出来るのです。
例えば、

中判5000万画素で撮った焦点距離35mmのこの画像。
中央部分をトリミングすると、

この位の拡大になっても画質の劣化は全然見られません。
ざっと35mmから100mm相当の焦点距離になっているので、小さな35mmの単焦点レンズ1本で35~100mmのズームレンズと同じ働きが出来てることになるのです。
ただし観賞サイズは限られますが、pcなら全然余裕です。
とまぁ、語り出したらキリがないので、今日はこれくらいにしておきます(笑)
by tm144en
| 2020-07-16 07:28
| PENTAX K-5
|
Comments(0)

