【SHERCO】クラッチ分解
2020年 04月 21日

心地よい昼下がり。
ちょいとシェル子にでも乗ろうかと思ったのですが、クラッチが張り付いている様子。1速に入れると、クラッチを握っていても走り出してしまい、ブレーキをかけると即座にエンストしてしまうレベル。
張り付きにしてはあまりにも?という感じではありましたが、せっかくなので分解して見てみることに。

エンジン下ろして、シリンダーを外す所までは触ったことがありますが、クラッチを分解するのは初めて。

シェル子のクラッチは、コイルスプリングではなくこのようなリーフスプリング方式になっています。
通常のバイクであればほとんどがコイル式を採用している中で、こういったリーフスプリングを採用したのは珍しいですね。トライアルに向いているのでしょうか。
2017年モデルの段階では、通常モデルはコイルスプリングで、ファクトリーモデルのみこのリーフスプリングが採用ということでした(はず)なので、そういった観点からしてもリーフスプリングの方が『なんか良さそう』というのは察するに値するでしょう。
構造から考えると、コイル式の場合5〜6箇所の『点』でプレートを押し付けるのに対し、リーフ式だと10枚のリーフで押し付けるので、よりプレートを『面で』押し付けることが出来ます。
そうすることで、クラッチを押し付ける力が強くなり滑りを防止するのでしょう。
トライアル競技をみると、高回転でいきなりつないでステアケースに飛び乗ってピタッと止まる・・・などということが行われますので、ほんのわずかなクラッチ滑りも許されないでしょうから、コイル式よりもより強固に押し付ける必要があるのだと思います。
ただ、そうは考えてきましたが、クラッチの押し付ける力はコイルか否かだけで決まるものではなく、湿式と乾式の違いもありますし、プレートの枚数やサイズでも影響がありますので、一概に言えることではないでしょう。

シェル子の場合プレートは3枚しかありませんでしたから、少ないプレートを補うためのリーフ式、ということも考えられます。
プレートの枚数が増えればそれだけエンジン幅が増えますから、コンパクト化のための措置であると言うこともできます。
ちなみに、k1のクラッチもあちらは乾式ですがリーフ式が採用されています。

bmwの場合乾式単板ですので、車と同じ概念でしょうね。
まとめると、シェル子の場合少ない枚数で極限のクラッチ動作が求められるので、ファクトリーモデルにはリーフスプリングが採用された、ということになります。
あくまで私の考察ですが(笑)
ネットで調べればこの程度のことはすぐ解ると思いますが、答えが知りたい訳ではなく妄想を楽しんでいるだけなので、敢えて調べることはしていません。
このブログでもそうですが、答えを知るのが目的ではなく、あくまで『答えにたどり着くまでのプロセス』が重要なので、やみくもに何でもかんでも調べたり、あるいは人に聞いたりするようなことはしていません。
可能な限り自分で考え、調べるにしても最低限のことだけに止めるようにするのです。
ロールプレイングゲームやクイズだってそうですけど、答え聞きながらやったってなんも面白くないですよね。
私にとってバイクは乗る為『だけ』のおもちゃではないので、こういった一つ一つのことも遊びとして昇華させているのです。ただ、調べる調べないは明確な線引きが出来るものではありませんし、わからないことの方が多いですから、最終的には『気分まかせ』ということになりますけどね(笑)
ーーーさて、話がそれましたが、

クラッチパーツを洗浄していきます。
これをみる限り、とても張りついているような状態ではないので、おそらく原因は別のところにあるんじゃないかな〜・・・という気がしてきましたが、船に乗り掛かってしまいましたので、とりあえず最後までキッチリ仕上げます。

リーフスプリングですが、形状が僅かにたわんでいるので、取り付ける向きに注意が必要ですね。

構成パーツから考えるとどうでしょう。リーフ式の方が若干軽量になるんじゃないかな・・・?という気もしますがどうでしょうね。

オイルのドレンボルトですが、クラッチケースの締め付けボルトと共有になっているようで、普通にM6のフランジボルトになっているので、磁石が付いてません。
なので、スラッヂが溜まりやすくなってますから、まめなオイル交換は重要ですね。
それと、このフランジボルト。ガスケットの類がありませんが、オイルは滲んでこないのでしょうか?
いや、滲んではいませんでしたが、なんか気になります。
というわけで、

フランジ部分に液ガスを塗っておきました。

オイルの注ぎ口ですが、これまた穴の径が小さく、さらに横向きになっているので入れるのも一苦労です。
穴径がM12になっていますが、ネジの高さを除くと実質10mm位の穴なので、tm用の漏斗すら入りません。tmでさえ小さいのですが、それ以上ということになります。
色々な方法を考えましたが、ホームセンターにて面白いものを発見!

なんか肥料用ジョウロというもので、ノズルの先がちょうど10mm程なのでこれが活躍しそうです。

マシンの方は寝かせて、ジョウロで注ぎいれます。
が、し・か〜し!!
遅っ!!
入るの遅〜〜〜〜〜!!!
ノズルの先が10mm弱ですから、実際の通路は7~8mm。オイルの粘性ではなかなか通っていきません。

面倒なので、この状態で放置プレイします(笑)
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オイルを入れ終わり、再度試運転してみましたが、依然として症状は改善していませんでした。
ということは?

Oh!!
クラッチオイル入ってないやないか〜〜〜〜〜イ!!
なんでやね〜ん!
別に漏れてる気配もないのに、なんで無くなっちゃってるんでしょう?
1017年の時点でOHして以来ですから、3年近く放置していたことにはなりますが・・・・
もしかすると、ピストンから滲んで、ミッションの方に流れていってるのかもしれませんね。
というわけで、ミネラルオイルを補充してエア抜きを行い、再再度試運転。バッチリ治りました☆
めでたしめでたし。

