2020年 02月 15日

インジェクションのメリット、デメリット

*『燃料噴射方式』という表現がどうもしっくりこないので、以降『インジェクション』という言葉を使用します(笑)

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インジェクションのメリットとデメリットを見ていきます。

最大のメリットは、キャブレターに比べ、インジェクションの方が吸入混合気の濃さ(A/F)を自在に制御できるという点。
エンジンに吸い込まれる空気の量に対し、常に最適なガソリンを供給することができる。また、各種センサーの情報から、例えばエンジンが冷えている時や加速時には濃いめにするといった補正も簡単に行うことができる。
その結果、市販車であれば非常に扱いやすく、メンテナンス性の高いエンジンに仕上げることができる。
また、常に最適な燃焼をコントロールすることで、排気ガスのクリーン化や低燃費などにも貢献する。

そのようなメリットを享受する為、古くから自動車ではインジェクション化が進んだが、バイクにとってはそうではなかった。
バイクには環境特性がまだ迫られていない時代背景もあるが、インジェクションのデメリットが、バイクにとっては大きな課題でもあったからである。

まず大きな問題点として重量の増加が上げられる。キャブレターの代わりにインジェクターになり、サイズもコンパクトになったように見えるが、実は以外と重い。また、キャブレターであればガソリンは自由落下を利用して流れるが、インジェクションの場合はガソリンに圧力をかける必要がある為、燃料ポンプが必要となり、それに対応する為の大きな燃料フィルターも必要となる。
また、燃料ポンプやインジェクターを作動させる電力を発生させる為、大きなジェネレーターやバッテリーも必要となる。
さらには各種センサー類を始め、これら全てを繋ぎ合わせるコネクター配線類など、重量の増加は多岐にわたる。

もともとの重量も重く、快適性重視の市販自動車であれば全く問題にならない程度の重量増加だが、軽量コンパクトなバイクにとっては容易いことではない。
そしてなにより、その分のコストがまるまる高くなってしまうというデメリットもある。

したがってバイクの世界は、比較的重量増加がネックにならず高級志向な大型ツアラー系のマシンからインジェクション化が進み、パーツのコンパクト化が進むにつれロードレーサー系、そしてオフロード系とコンパクトなマシンにも採用されてきた。

そして最後の最後に『2ストローク』にも、インジェクションが採用されたというわけである。




by tm144en | 2020-02-15 03:59 | tm125EN | Comments(0)
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