【DB7】フロントカウル補修(パテ埋め)

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キズモノにしてしまった私のお姫たま。
傷はサイドカウルの方が大きいですが、ショックはこちらのフロントカウルの方が大きいですね。『オンナは顔が命!』というのもありますが、なんといってもDB7最大の『色気』である『エッヂ』部分が削り取られてしまったのですから。

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本来であればこのように、三角形の頂点の様な『トガり』があり、タンク、シートカウルも同様にデザインされています。そんな、DB7の一番のお気に入りポイントだけに、妥協は許されません。

バイクや車の整備に携わること20余年。私の全身全霊をかけ、これを修復させることにします。

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方法論は単純。パテで成形し、色を塗る。特別な道具も設備もありません。
だからこそ、その仕上がりは作業者の能力がそのまま反映されます。

理屈は簡単。でも、それが難しい・・・・

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まずはパテを盛り付け。しかしそれですら、『重力』という敵と戦うハメになります。チューブから出した直後のパテは柔らかく、厚く盛り付けると下に垂れ落ちてしまいます。薄く塗っても同様。

カウルを外して塗布面を上に向けるという方法もありましたが、脱着の手間を嫌ったので、今回はパテが固まるまでずっとヘラで『すくい上げ続けてました』。
それでも1度では足りず、2度塗り重ねることに。

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しばらく時間を置き、完全に硬化したのを見計らって紙やすりで削っていきます。
始めは#180で粗方の形に成形。削る必要のないカウル部分はガムテープでマスキングし、ヤスリで削れて薄くなったら貼り直すようにします。

大体の形になってきたら#240→#400→#600と番手を上げ、慎重に作業を進めます。
作業中は常に、エッジのラインを確認し続けます。何度も何度も、何度も何度も・・・

削り作業は、本来であれば水を使用すべき所ですが、濡れるのを嫌ったので随時エアーで粉を飛ばしながら行いました。要するに目詰まりが解消されれば良いわけなのです。

#400を使う辺りから、マスキングの位置を3ミリ程広げ、カウルのクリアも一緒に削るようにします。段差をつけない為もありますが、この後塗装をした際に『モッコリ』させない為に周囲を若干掘り下げる必要があるからです。

そんなこんなで、ヤスリで削り続けること5時間・・・・

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で・き・た〜〜〜〜〜\(^o^)/☆☆☆☆☆☆

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我ながら渾身の仕上がり!!見事に『エッジ』を再生させることが出来ました☆☆☆

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どっから見ても完璧っ!!!

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よ〜くみると・・・

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パテの周辺が若干凹んでいますね。
パテの方ももう少し削った方が良かったかもしれませんが、これ以上削る勇気が出なかったので、今回はこれでやめました。
この後下地剤を塗って再度削りますので、そこでも修正出来ますし。

いや〜〜〜〜〜、日曜日1日潰しただけの甲斐がありましたね☆
塗装はとにかく下地が命ですし、まして欠損カウルの成形でしたからこれ以上無い集中力で取り掛かりました。

快心の出来栄えに俄然テンション上がってきました♪
本来だったら大事なマシンに傷がついて、落ち込む所なのでしょうけど、むしろ逆に楽しくて楽しくてしょーがないって感じっスね\(^o^)/

よっしゃー!最後まで気を抜かないで頑張るぜ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!

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by tm144en | 2019-08-27 04:07 | BIMOTA DB7S | Comments(0)

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