【tm125EN】tm用オーリンズフォーク分解(その3,5)

DB7で採用されているオーリンズフォークのインナーカートリッジは、アンダーブラケットに対してねじ込み式で固定されていた。
だから当然、今回のフォークに関しても同じ様に取り付けられていると『思い込んでいた』。

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しかし違った。
実際は、アンダーブラケットに対して『接着剤』で固定されていたのだ。この事実には驚きを隠せない。
なぜなら、ネジロック剤が塗布されているカートリッジの蓋部分を、緩める力にも勝る強度で固定されていたからである。

しかしこれは同時に、私が考えていた『緩める側を回す』という手法に一定の効果が確認出来た事にもなった。

なお、今回緩めるにあたっては、アンダーブラケット側をヒートガンで多少熱したので、その効果もあった事は考慮に値すると言える。

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さて、かなり強力な接着剤が塗布されていたようだ。

インナーカートリッジは、この接着剤の力だけで固定されていた訳では無い。

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アンダーブラケットに取り付けられていた、このアジャスタースクリューのついたボルトで固定されている。
したがって、接着剤が無くとも構造体としてしっかりと機能は果たすが、おそらくメンテナンス性を考慮して接着剤が用いられたと考えられる。

セッティング変更の為に分解する際、カートリッジが接着剤で固定されていないと、いちいちバラけてしまって手間がかかってしまう。
アジャスタースクリューを取り外すにも、カートリッジを押える工具が必要になってしまうからだ。

以上の観点から考えて、今回組み立てる際は接着剤を使用しないでみようと思う。
シム変更のレベルでセッティングを調整する予定は無いし、それよりも分解洗浄が容易にできる事の方が私にとってはメリットになるからだ。

というわけで、カートリッジにこびりついている接着剤をしっかりと剥がさなければならない。
アンダーブラケットにしっかりと収める関係上、ヤスリなどで擦って表面を削ってしまう事は避けなければならない。純粋に接着剤『だけを』剥がす必要があるのだ。
ヒートガンで再度あぶってみたが、接着剤がゆるくなる様な現象は見られなかった。耐熱温度が相当高いのかもしれない。あまり熱し過ぎるのは、アルミのカートリッジの強度を低下させてしまうので、別の方法を取るしか無いようだ。

そこで、

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アロンアルファ用ではあるが、はがし液を使用することにした。

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はがし液を塗布し、3分程放置した後、

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割り箸で擦るという作業を、何回も何回も繰り返した。1回ではそれほど変化が見られなかったが、回数を重ねるうちに、段々と薄くなっていくのが確認出来た。

何回繰り返したのかもはや分からないが、なんとか傷つけずに綺麗に剥がすことが出来た。

さて、まだ細かい洗浄作業を残している状態ではあるが、その前に一旦組み立ての手順を確認しておく事にする。


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接着剤を使用しないということで、分解時とは手順が異なる。

分解時は、

アジャスターボルトを外す→インナーロッドを外す→カートリッジを外す

の順番だったが、接着剤を使用しないで組み立てるのであれば、

カートリッジにインナーロッドを通す→アンダーブラケットにカートリッジをアジャスターボルトで固定する

の順番となる。

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、、、、

、、、、

アレ?

工具が、、、

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by tm144en | 2016-12-07 08:35 | tm125EN | Comments(0)

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