2016年 06月 10日

【VANVAN】クランクベアリング

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さて、この腐ったクランクベアリング。当然新品に交換する必要があります。
ベアリングには『JAPAN』の刻印とサイズ表記はありますが、メーカーの刻印がありません。

ちなみに、日本で最初のベアリング屋さんはNSKさんで、創業1916年だそうです。NTNさんは1918年創業なので、NSKさんに追いつけ追い越せだったのかも知れませんね。

そんなわけで、今回は、NSKさんのベアリングにします。

さて、そこで気になるのが『内部すきま』の部分。ベアリングは、外形、内径、厚みのサイズ以外にも『内部すきま』の選定があります。CNとかC3というヤツです。
サイズが合うからと、内部すきまを無視して使用した場合、トラブルの原因となってしまいます。

クランクベアリングの使用環境を考えた場合、C3なんじゃないかな〜、、、とは思いますが、あまり根拠がありません。

となればやはり、

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実測あるのみ!
どこまで正確かはわかりませんが、それでもおおよそ0.010mm〜0.020mm程度のすきまであることが確認できました。

NSKとNTNでは、CNとC3の内部すきまの値は同じで、

(内径18〜24mm)
CN→0.005mm~0.02mm
C3→0.013mm~0.028mm

となっています。

こうなってくると、測定結果のバラツキがネックになってきました。
測定の最小値が0.010mmだったことを考慮すると、すきまの最小値が0.013mmのC3は該当しないことになります。
また、測定の最大値も0.020mmを超えなかったことでも、同様に言えます。

つまり、採用されていたベアリングはCNである可能性が非常に高いと考えられます。

な〜の〜に〜

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C3を買いました。

確かに、採用されていたのはCNだったのかも知れません。
しかし、測定の正確性に欠ける部分を考慮し、また錆によって内部すきまが減少していた可能性も考えられました。
万が一C3が採用されていたところにCNを入れてしまうと、そのCNのすきまが0.005~0.012mmだった場合、最悪ベアリングの焼きつきなどのトラブルを引き起こす可能性が出てしまいます。

しかし、もしCNが採用されている所にC3を入れた場合、すきま過大による振動などが起こりますが、CNで0.020mmまで許容しているので、0.021~0.028mmの間での話になります。
つまり、購入したC3ベアリングの内部すきまが0.021mmを超えた場合の話であり、超えなければCNと一緒ということになるのです。

つまり、リスク管理の観点で考えC3が望ましいという結論に至ったのです。
すきまが広いことで、振動や寿命が短くなることはあっても、即故障に繋がるものではありません。
逆にすきまが狭いと、焼きつきを起こしたり、そうでなくても急激に寿命が短くなってしまいます。
一番の理想は、わずかにすきまがプラス(すきまが無い)なのですが、それは理論値であるので、現実的に考えると、リスク回避をすることが賢明と言えます。

いやぁ〜、面白いねえ〜☆

by tm144en | 2016-06-10 05:21 | SUZUKI VANVAN90 | Comments(0)


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