クランプを考える

クランプの原理を考えてみました。

フォークインナーチューブをクランプする場合、仮にどちらも真円だとすると、

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クランプをいくら締め込んでも、回転に対しての掴む力は表面の摩擦抵抗のみとなってしまいます。
したがって、その境界面にグリス等の油脂類が塗布されていると、クランプ能力は著しく低下することが言えます。

次に、クランプの方がやや楕円(真円を目指した)だとすると、

クランプを考える_e0159646_52207.jpg


クランプを締め込む力でインナーチューブが楕円に変形するので、回転に対して引っかかりが生じます。
ただし、この変形とはインナーチューブの弾性の範囲内というごく僅かな変形を意味します。

この場合、インナーチューブを変形させて掴む為、境界面が無潤滑だと変形のさせ方に偏りが生じることが考えられます。

クランプを考える_e0159646_5183495.jpg


クランプの締め付けが片側の為、青点線の部分で引っかかってしまい、赤い部分にしか締め付けの力が伝わらないのです。
したがってグリスなどの油脂類で潤滑させ、全体を均一に変形させる事が必要だと言えるのです。


以上の事から考え得る対策として、まずは潤滑状態でクランプさせ、滑りが生じるようであれば無潤滑に切り替えるという方法が望ましいと考えられます。
最初に無潤滑状態でクランプさせると、クランプの変形に偏りが生じていた場合、傷が付いてしまう恐れがあるからです。
真円同士であれば、ゴミなどの噛み込みが無ければ滑りが生じても傷が付くことはありません。

ーーーーとまぁ、あまり根拠のない妄想をしてみました。
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by tm144en | 2016-01-20 05:34 | Comments(0)

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