【DB7】ハブダンパー考察

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さて、ハブダンパーを製作するにあたり、まずはその役割を考えます。

ハブダンパーは、スプロケットハブとホイールとの隙間にゴムを介在させることで、ハブから伝わる衝撃力を緩和させる働きがあります。
ただしこれは、徐々に高められた力に対しては大きな役割を持ちません。クラッチを「スパッ」とつなぐような、急激な力の伝達に対して大きな役割を持つと考えています。

その役割とは、一つは安全性。
もしハブダンパーが存在しなければ、スプロケットからの急激な力は、直接ホイール、及びタイヤを回す力として伝わりますので、一時的にタイヤのグリップ力を超えてしまうことが懸念されます。
コーナーの立ち上がりなどで、マシンが傾いた状態でアクセルを「ガバッ」と開けるようなことがあれば、スリップダウンやハイサイドを招くおそれも出てきます。

そういった危険性を考慮し、スプロケットからの急激な力には、ゴムダンパーによるクッション効果によって力の伝達をワンテンポ遅らせ、タイヤのグリップ力を抜けにくくする効果があると言えます。

この効果は、エンジンブレーキの際は逆の伝達となって同じことが言えます。

そしてもう一つの役割は耐久性。
駆動系部品の耐久性にも関与していると考えられます。
明らかなのはチェーンやスプロケット。これらの駆動系部品の耐久性は格段に変わると言えるでしょう。

では逆に、ハブダンパーが無いことで得られるメリットは何かを考えてみます。

スプロケットからの力を、ダイレクトにホイールに伝えることは、アクセルに呼応して駆動力が発生するということですから、ひいてはライダーとマシンとの一体感に繋がると言えるのです。
ライダーのアクセル操作に、寸分の隙もなく反応するリアタイヤ(厳密にゼロではありませんが)の駆動力は、安全性と耐久性を捨てた代わりに『楽しさ』や『走りの質』を手に入れることが出来ます。

今回、ハブダンパーのゴムの種類や硬度を考えるにあたって、『安全性、耐久性』という項目と『楽しさ、走りの質』という項目とを天秤にかけ、どちらにどれだけ傾けるか?ということが求められることになるのです。

ゴム硬度を上げることで、よりリジットに近い感触を得られるでしょうし、逆に硬度を下げればダルなマシンになることでしょう。

つまりは、私自身が、DB7に何を求めるか?ということに終結するのです。

何を求めるか?

そりゃ〜、、、
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by tm144en | 2015-07-17 05:29 | BIMOTA DB7S | Comments(0)

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