2015年 04月 15日

【モントーク】シリンダーヘッドカバー締め付け

さて、タペット調整が終わり、シリンダーヘッドカバーを取り付けるにあたって、

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ちょっとした注意事項を考えます。
構造から考えて、「こうであるのがベストだろう」という私の解釈です。

シリンダーヘッドカバーは4本のボルトでシリンダーに固定されています。

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かなり特殊なボルトで、締め込みの部分はM6になっているので、締め付けトルクは10N.m程度と考えて良いでしょう。

しかし、問題はこのボルトには大きなワッシャーとゴムが取り付けられている事。ボルト穴からのオイル漏れをシールする為の物なのですが、これがなかなかの厄介者なのです。
トルクレンチで10N.mで計測しても、ゴムの摩擦に邪魔されてネジ先にちゃんとトルクが伝わらないのです。

ところが、実はこのボルトの座面は1箇所では無いのです。

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シリンダーヘッドカバーに当たる部分の座面1と、シリンダーに当たる部分の座面2とがあるのです。

座面2は、

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シリンダーに直接当たるようになっています。
したがって、このボルトを闇雲に高トルクで締め込んだとしても、座面1の部分のゴムやカバーガスケットのゴムが必要以上につぶされるということにはなりません。締め込み過ぎて折れるとしたら、それは座面2の方と言うことです。
つまり、10N.mのトルクは、座面2の方で発生しなければならないのです。

一見すると、大きなゴムのついたボルトなので、たった4本でヘッドカバーを固定するには心許なく見えますが、実はちゃんとしっかり金属同士の座面の摩擦で固定されているので、振動でゆるむということは皆無と言えます。

座面2の適正な締め付けで、座面1も同時に適正な締め付けになるよう設計されているんですね。

したがって、この4本のボルトをトルクレンチで管理する場合、座面1のゴム部分、ワッシャー、そして、

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この部分にグリスを薄く塗り、座面の摩擦をなるべく低くします。
それでもゼロにはなりませんので、トルクレンチの値は座面2で発生している締め付けの値よりは大きくなってしまいます。

なので、まぁあとは『気分』ってことになってしまいますが、トルクレンチで12N.m位で良いかな!?という、結局は雑な結論になってしまうのでした(笑)

座面1の部分のゴムにもしグリスを塗らないのであれば、締め付けのトルクはもっと大きくする必要があって、私がやったなんとなくの感じでは、20〜25N.m位かな?といった所でしたが、ゴムの弾性に邪魔されていまいち感覚がつかみにくいので、私はグリスを塗る方が4本を適正に締め付ける事が出来ると考えました。
ただし、ゴムの表面にオイルが付着しているのとしていないのが同時に混ざった状態で取り付けてしまうと、トルクレンチの値と、座面2の締め付けトルクにかなり大きなバラツキが出てしまうので、その点は注意が必要です。


ちなみに、このボルトの締め付けの強弱で、ヘッドカバーのシリンダーへの圧着力は変わりません。
なぜなら、座面1と2の距離で圧着力は決定されており、その強弱を決定付けるのは座面1のゴムにあるからなのです。
したがって、取り付けるに当たって一番重要なのは、

ゴムの摩耗状態、及び厚み

です。
ここのゴムの厚みにバラツキがあれば、それはそのままヘッドカバーのシリンダーへの圧着力に影響してしまいます。
とはいえ、大きく欠損していたり、厚さが半分だったりというような極端な状態じゃない限り、ゴム弾性の許容範囲に収まることの方が多いでしょう。
つまり、シリンダーヘッドカバーの固定ボルトは、かなりいい加減な締め付けでも充分と言えてしまうのです。

とは言うものの、私の、、、、あ、いや、このモントークに関しては、以前ここのゴムが一箇所破損していたことがあったので、グリスを塗って滑りを良くすることで、そのような事態を未然に防ぐ事が出来るといえるでしょう。

ボルト一つとっても、その形状から色々な事を考えられるので、やはりバイクの整備ってのは楽しいですね☆

(余談)

ヤフオクに、インテグラルABSユニットが60000円で出品されていて、本気で買おうかどうか悩んでいる自分がいます。

え?なんの為?

バラして中を見てみたいから(笑)

ウムム、、、我慢我慢。。。

by tm144en | 2015-04-15 04:41 | BMW R1200c モントーク | Comments(0)


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