【K1】H-NBR考察

H-NBRの物性表が届きました。

載せちゃっていいのかな?

載せます(笑)

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今回、CZM70(硬度70度)を検証します。
注目すべきは『圧縮永久歪み』

というのも、今回のこのバンプラバーは、『リア荷重が抜けた時』と『リアショック車体取り付け前』に押しつぶされる運命にあると考えていたのですが、大事な事を忘れていました。

『センタースタンド使用時』

です!
つまり、

センタースタンド使用時は、常にバネレートの圧力がバンプラバーに掛かり続ける

ということなのです。

圧縮永久歪みとは、ある条件において圧縮された際に起こる、ゴムの歪みの割合の事を指します。
この数値が小さければ、すなわち

つぶされ続けることに強い

と考えます。

ーーーーーと、その前に、根本的な性能から。

H-NBRの硬度CZM70の引張り強さは、

19MPa

とあります。
これは、破断時伸び率250%時に掛かる応力の事です。

19MPaとは

1MPa=1N/mm2(←平方ミリメートル 以下略)

で換算すると、

19N/mm2

となります。

19Nとは、

1N=0.10197 kgf

で換算すると

1.93743kgf

となります。

したがって、引張強さ19N/mm2とは、

1平方ミリメートル当たり1.93743kgfの応力(圧力)まで耐えられる(で、破断する)という事がいえるのです。

今回のバンプラバーの面積(圧を受ける面)は565mm2ですので、

1.93743×565=1094.64795

ということで、

約1トン

まで耐えられるということになります。
(ただし、破断するまで膨張するスペースがあればの話なので、今回のカートリッヂ内のように膨張を制限される場合にはどうなるのかは解りません)

ーーーーー

さて、本題。

永久圧縮歪み試験で、25%圧縮を『23℃×70時間』とあります。

CZM70は歪み率7.4%とありますので、9mmの厚みのバンプラバーが上記の条件において

約0.66mm歪む

ということです。
つまり、9mmの厚みが8.34mmになってしまうと言えるのでしょう。

さて、ここで問題なのは

25%圧縮とは、いかほどの圧力なのか?

という点です。

それについての詳細は記載されていないので、推測値になってしまいますが、100%引張応力5.6MPaの4分の1と仮定して考えることにします。

5.6MPaの4分の1は

1.4MPa

ですので、先程の換算にしますと、

0.142758kgf/mm2

となります。

残念ながら今回、K1のリアスプリングのレートが解らず結論は出せないので、逆に考えることにします。

上記の数値を、バンプラバーの面積に当てはめると、

80.65827kgf

となります。

バネレートをxkgf/mmとし、プリロードを40mmとすると、

40x=80.65827
x=2.01645675


となりますので、結論、

バネレートが約2kgf/mmの場合、ゴムは25%圧縮され、3日で0.66mm歪む

と言えることになります。。。。

う〜ん。。。

ちょっと位歪んでも良いのか?

時間が経てば、さらに歪むのか?

う〜ん。。。

う〜ん。。。

う〜ん。。。

とりあえず、バネレート。。。
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by tm144en | 2014-12-19 06:31 | BMW K1 | Comments(0)

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