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2014年 11月 20日

親方

先日、ウチの店に親方が来てくれた。そう、漁師の親方である。
無事、秋味操業を終えての切り上げ会(打ち上げ)だ。ドコソコで働いてます、というハガキを送ったので、律儀に来て頂いたのだ。

既に1件目の店で呑んで食べてきているので、ウチの店では殆ど何も口にすることは無かった。
というか、滞在時間は1時間も居なかっただろう。居酒屋なのに、それでは何の為に来たのか?と思ってしまう程。

親方が来る!というのは、事前に予約を貰って分かっていたので、来るまでの時間は生きた心地がしなかった、、、、というのは少し大袈裟だが、ひどく緊張した。

そんな緊張感もあり、もう船の上ではない、むしろ自分のフィールドにいるにも関わらず、非常にギコチナイ態度になってしまった。
親方の方も、私に目を合わせるようなことはせず、勿論「オウ、ここで働いているのかー!」みたいなやり取りも無く、私と親方との会話は何も無かったに等しい。

どうしてこうなってしまうんだろう。他の先輩漁師の人には気さくに話しかけられるようになったのに、如何せん親方だけは緊張して何も喋れなくなってしまうのだ。
以前、挨拶に行った時もそうだった。

親方に腹を立てているとか、そんなことは微塵もない。怖いというのも違う。
『緊張』なのだ。親方の前では、背筋が「ピーン」となる、とても良い意味での『緊張』なのだと思う。
漁師を辞めた今でも、親方に対する緊張感が毛細血管の先にまで染み渡っているのだ。
この緊張感があったからこそ、私のようなズブの素人でも船の上で怪我をすることが無かったのだと言える。

親方も、他の漁師の人にはそれなりに気さくに話したりするのだが、私が緊張しちゃっているので、どう接していいのか分からないといった感じなのだろう。


ーーーーー2杯目のビールを持って行った時だった。

親方が、みんなとの会話の流れの中で、なんとなく私の方を見て

「まぁ、、、、ありがとな」

とボソっと言った。

私は

「あ、いえ」

とだけ答えた。

それが、半年ぶりに会った私と親方が交わした、最初で最後の言葉であった。。。

by tm144en | 2014-11-20 02:14 | 濃昼 | Comments(1)
2014年 07月 09日

ゲンゲ、セーヨー、アンカー

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海で、ロープワークの練習。
アンカーの、カシラとカンザシのカラガエ方忘れた(笑)

by tm144en | 2014-07-09 12:36 | 濃昼 | Comments(0)
2014年 05月 18日

のし

さて、スタンドのバイトも終わり、一段落した所で親方のもとへ挨拶に伺おうと考えた。

、、、、が、果たして手ぶらで行っていいのか?
なんか、贈り物を持っていった方がいいのではないかと思ったが、私のような小姓のそのような行為は返って失礼に値するのではないか?、、、とも考えた。
だが、それは『気持ち』なのだから持っていった方が良い、というアドバイスを頂いたので贈り物を用意することに。

まぁ、やっぱビールでしょ、と送る物自体はすぐに決まった。
、、、、が、果たして裸で持っていって良い物か?
いや、そんなはずは無い。なんか、贈り物っぽい紙を巻いてるのをよく見たことがあるし、そういえば番屋にもいっぱいそういうのが置いてあった。
なので、スーパーのサービスカウンターで、「目上の人に送るんですけど、なんかそれっぽいヤツにしてもらえますか?」と、馬鹿丸出しの質問。
店員さんに、「ああ、『のし』ですか?」と聞かれて、「あ、ああ、『のし』、、、ですか?」と質問返し(恥)

もうね、こういう一般常識が決定的に欠落してるんです、私。今まで何を考えて生きてきたんでしょうか。。。


「こういうものですよねー」と店員さんが見本を見せてくれ、「ああ、それそれ!」と私。

で、次の店員さんの質問に、またも悶絶。
「文字は何にしますか?」
「も、文字、、、」

そう。なんか、上の方に小難しい漢字が書いてあるけど、やっぱ、それぞれ意味、、、、あるよね。

「え、、、、っと、なんて書くのが良いんでしょう?目上の人にあげるんスけど。。。」

「はぁ、、いろいろな状況がありますから」

「まぁ、なんていうか、去年はお世話になりました、的な、今年もよろしくお願いします、的な。。。」

「う〜ん、私もあまり詳しくないので、、、」
と、のし言葉シリーズの小冊子を見ながら、「ああ、『寸志』とかでいいんじゃないでしょうか?」

「あ、ああ。寸、、志」

確かにそれっぽい。だが、なんか店員さんも頼りない。いや、私なんかが言うことではないが。
あ!!こんな時こそネットでしょ!!すっかり忘れてた!!

どれどれ、寸志、寸志、、、

『目上の人が目下の人に贈る時』

アブネーアブネーー!!!

全然違うじゃん!!おま、もう少しで秋味呼んでもらえなくなる所だったぜ!!

、、、、そんな訳で、『御礼』が一番妥当であるようなので、それにすることに。

「お名前は?」と聞かれたので、紙に名前を記入。
早速のしを作ってもらいました。

が、出来上がったのしを見てびっくり!!

「え!?え!?『様』は『様』!!『様』ないと駄目でしょ!」

まさかの、親方の名前呼び捨て状態。おいおい、マジかよ。店員さんしっかりしてくれよー。。。

、、、、え?『様』は要らない?え、いるでしょ、絶対。

、、、、え?自分の名前?

、、、、

、、、、

、、、、ああ、ここ、自分の名前書くの!?

あ、そういえばそうだよね。番屋で見たのしに、親方の名前なんて書いてなかったよね。そりゃそうだ。

いやぁ、もう、ホントつくずく

常識がねぇ


ps:久しぶりに『借金完済への道』更新しました。
別に、返済が滞ってたのではなく、ただ単に更新してなかっただけです(笑)

by tm144en | 2014-05-18 18:01 | 濃昼 | Comments(0)
2014年 02月 26日

冷夏

今年の夏は、2003年以来の『冷夏』が予想されるそうです。

え~~~、寒い夏なんて嫌だな~~~って?

しかーーーし!!!

冷夏ということは、海水温もそれほど上がらないはず。

ということは!!!

鮭が…鮭が…鮭が…

たくさん

来るぅ~~~ヽ(・∀・)ノ

10年前ったら、あれよ。50000本とか揚げてた時よ。今年の3倍よ。

ってことは、あれよ。

お給金も…

3倍!?

450マソ…



キターーーーーーーーーーーーーーーーーーー\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/

by tm144en | 2014-02-26 19:11 | 濃昼 | Comments(0)
2013年 11月 14日

お給金

お給金頂きました。

しかも、売上げの山分けを、本来ならば9で割る所を8割で。つまり、親方の取り分も乗組員に分配するという温情。

とはいうものの、他の船の方と比べて圧倒的に多い金額を頂いており、己の実力から考えたら恐縮の域を越えているわけで。。。

でもでも、とりあえずはこの冬を越せるだけの薪集めと、免許更新。
そしてから今後のジンセイ。。。

ああ。切り上げ会でキャバクラのオネーチャンに使いすぎたーヽ(・∀・)ノ

by tm144en | 2013-11-14 00:13 | 濃昼 | Comments(0)
2013年 11月 07日

平成13年度 秋味終了!!

本日をもちまして、全ての作業が終了致しました。まずは、無事怪我無く終える事が出来たことに一安心です。始める前までは怪我の事、そして体力的な事に不安がありましたが、終わってしまえば怪我はともかく、体力は単純に鍛えられました。

獲れ高は約25000本。去年より10000本程少ないそうです。
しかし、今年は型が大きいので、重さでいけば例年の30000本位にはなるそうです。果たして、お給金はいくらになるのでしょうか。。。

8月18日から始めて3ヶ月弱。とても長い時間のように思えます。
定置網漁。その網入れから網揚げまでの一通りを経験しましたが、色々な事があり過ぎて頭の整理が付きません。
色々な壁もありました。何と言ってもまずは言葉の壁。そして常識感覚の壁。作業そのものは誰でも出来る簡単な事ばかりですが、その壁によってとても難しいもののように思えました。
また、ぶっきらぼう過ぎる周りの人達。特に、親方には怒鳴られる以外の言葉を掛けてもらった事は無いと言ってもいいでしょう。潜在的にトラウマになるほど恐怖心が植え付けられました。
でも、消極的になることはせず、とにかく必死で食らい付いていきました。怒鳴られるのは、守られてるからだと思ったからです。そして、多くの事を学びました。親方には、感謝の気持ちで一杯です。いや、その気持ちがあったからこそ、今まで食らい付いてこれたのです。どこの馬の骨とも解らない輩を、二つ返事で採用してくれ、その次の日から船に乗せてくれたのですから。

私の事をどう考えているかは解りません。冬は使わないと言ってました。しかし、4月からはまた夏網が始まります。その時にまた呼んで頂けるかどうか。そこで解ると思います。

何はともあれ、6月から激動の半年を過ごしてきましたが、ようやっと一区切りです。
冬はどうやって過ごすのか、今の所は未定です。ですが、どうにでもなるでしょう。人間、やる気になればなんだって出来るのですから。。。

by tm144en | 2013-11-07 18:36 | 濃昼 | Comments(4)
2013年 11月 06日

感情

「ボケッとすんな!」と「余計なことすんな!」の間で翻弄。

悔しくて悔しくて、涙しか出てこない。。。

by tm144en | 2013-11-06 16:54 | 濃昼 | Comments(1)
2013年 11月 06日

イサヲ

先程の記事を書き終えて間もなく、玄関から誰かの呼ぶ声がした。先輩に呼ばれるパターンがよくあるので急いで降りていくと、まさかのイサヲがそこに。

「々〇★@▼¶ゑΡιεθΨδΞ┝┣㍾」
(*訳:久しぶりに会いたいオンナがいるから、浜益まで乗っけてってくれ。メシたらふく食わすし、ガソリン代も払うから)

先輩の誘いは断れない、、、と、言うよりは、普段あまり会話をしないのでこういう機会を持てるのは純粋に有り難い。
ということで、イサヲと二人で浜益のスナック『ぴあす』に。

イサヲと意味不明な会話を楽しんでいると、そこへ浜益の秋味船『松丸』の乗組員の方が。
私より少し年上風の若い感じだが、あまり好印象を抱くタイプではないのは、34年のジンセイケイケンで直感的に判る。
そして案の定、この私になにやら薄っぺらい人生論のようなモノを語り出す。
いや、漁師歴としては私なんかより全然あるし、人生経験だってあるのだろう。
しかし、なぜだか話が薄っぺらく感じるというか、説得力に掛けるというか、なんか胡散臭い。
普段、85歳や70歳の話を聞いているのもあるとは思うが、やはり、初対面に近いのにいきなり聞いてもいない人生論的なモノを語り出す輩に、ロクなのはいないだろう。

右にイサヲ、左に人生論者。

浜益の夜は、満天の星空でしたとさ。

by tm144en | 2013-11-06 00:46 | 濃昼 | Comments(0)
2013年 11月 05日

第八共栄丸からの、第三十八孝栄丸洗船

昨日の『ヨクオチール』は『ハイトレール』でした(笑)

さて、今日は昨日の続きから、、、かと思いきや、まずは第三十八孝栄丸(親方の船)(第八共栄丸はジージの船)を船台に揚げる作業から。
第三十八孝栄丸は第八共栄丸よりちょい小さめなので、濃昼港にて行います。とはいっても、昨日の船揚げよりはずっと『手作り感』満載です。
なんといっても長さ15メートル位の船台がまず自家製。岩見漁業部は溶接機も振り回します。
ただこの船台にはタイヤはついてないので、ブルトーザーで無理矢理動かします。これを船揚げ場のスロープから船のごとく滑らして海に沈め、そこへ第三十八孝栄丸を載せる手順は昨日と同じ。

岡に揚げたら、浜益班と濃昼班に別れて作業を開始します。
浜益班の私は、第八共栄丸のペンキ塗りから。海用のペンキ(一缶7000円位するらしい!!)で船の下半分の青い部分をひたすら塗っていきます。ペンキ塗りなら得意!!とばかりに張り切りますが、こういう時に漁師のズレた感性に戸惑います。
例えば、ハケ塗りでやってるので、それ用の入れ物を使用しているのに、「コッチャ入れてやんねばワガンネ!!」(こっちに入れてやらなければ駄目だ!)と、ローラー用のトレーを使わされるといった部分。

まぁ、そんなことをいちいち気にしてたらラチがあきませんし、とにかく彼らの前では心に蓋をして、言われるがママに行動をします。
が、どんなに心に蓋をしても、根っこに持ってる『向上心』や『ヤル気』だけは腐らせない様にしなければなりません。なので、言われた時『だけ』行動するのではなく、率先した行動力は重要です。ただし、その先に待ってるものは『怒鳴られる』事ですが。
仮に正しい行動が取れていたとしても、とりあえず一旦否定されます。そしてそれが正しいことだったと解っても、そのままフワッと居なくなります。

人間には『感情』というものがあります。これに蓋をしてしまう行為は非常に危険です。
なので、私が取るべき対策は、

とにかくドMになること

「あぁ〜♡親方〜♡もっと怒鳴って〜〜〜♡♡」

これで万事解決。

by tm144en | 2013-11-05 17:44 | 濃昼 | Comments(1)
2013年 11月 04日

第八共栄丸洗車、、、じゃなくて、洗船?

所謂、『網揚げ』は終了。海にある網、及び型、アンカーを回収し、洗って収納。
『秋味』最後の作業として、船を洗います。

まずは濃昼港を出発した第八共栄丸は、浜益港へと向かいます。
浜益港に到着したら、船を港に揚げます。船を海から港に引き上げる専用の車があるのです。
その車をスロープ状になった港の縁から海に一旦沈め、そこに船を合わせ、車で港の上まで運び上げるのです。

そしたら今度はその車でジャッキの様に垂直に上げ、その下にウマをかませて船を固定します。ここまできてやっと作業開始。

ペラの回りにこびり付いた、無数のカルシウム性の微生物をヘラで削る班。
スプレーガンでコケ等を吹き飛ばす人。
船上(で何かしてた)班。
船の白い部分を、ヨクオチール、、、じゃなくて、なんだっけ?なんか漂白剤みたいなヤツで綺麗にする班。

私はヘラで削る班の後、ヨクオチール(?)で綺麗にしてました。

昼は海幸で豚丼の大盛り。
勿論親方の奢り。
そして誰も「ご馳走様」を言わない。

14時頃雨が降ってきたので、作業終了。
残りは明日。
明日は、ペンキ塗りやら、FRP補修まである模様。

以上、ご報告まで!

by tm144en | 2013-11-04 15:31 | 濃昼 | Comments(0)