【tm125EN】エンジン組立(その6)パワーバルブ微調整

「パワーバルブの位置は重要だよ!」

そう教えて頂いたので、今一度しっかりと確認することにしました。

【tm125EN】エンジン組立(その6)パワーバルブ微調整_e0159646_4175175.jpg


まぁ同じエンジンなんだし、同じパーツを使用しているのですから、調節のボルトも同じ高さにすれば同じになるでしょ?
という理論で前回は取り組みました。

いつもは慎重に物事に取り組むようにはしている「つもり」なのですが、やはりそこはシロート。突然ポッカリと抜け落ちる事がままある。

【tm125EN】エンジン組立(その6)パワーバルブ微調整_e0159646_4201690.jpg


まずは飛び出し量を確認。
この状態は一番下の状態。これを引き上げると・・・

【tm125EN】エンジン組立(その6)パワーバルブ微調整_e0159646_4213581.jpg


ん・・・・・?ちょっと、完全に引っ込んではいませんでしたね。
まぁ、ここは考え方というかセッティングに関する部分になりますので、飛び出してるから良い悪いということにはなりませんが。

要するに、この飛び出し量が少なければ少ないほど、オーバラップの時間が長くなり(2Tでもオーバーラップと言うのか??)、最高出力を伸ばすことはできるが圧縮が減ってトルクが落ちてしまいます。

逆に飛び出しを多くすれば圧縮の工程を多く取る事が出来るので、トルクのある特性になりますが、排気の流れが悪くなるので出力が落ちてしまいます。

ということで、私は最高出力よりはトルクを重視したい派なので、飛び出し量はこれより若干増やして様子を見てみることにしました。

でもって、重要なのはこっち。

【tm125EN】エンジン組立(その6)パワーバルブ微調整_e0159646_430284.jpg


パワーバルブの位置が下すぎると、シリンダー内に飛び出してしまってピストンと接触を起こしてしまう危険性があるのです。

前のエンジンの時はどうだったのかわかりませんが、今のこの状態は完全に一番下まで降りてる状態でしたね(冷汗)
シリンダー内に飛び出しているかと言われれば、これでも少し引っ込んでいるか、多くてツライチかな?という程度ではあります。
ただし熱膨張を考えるとやや内側に引っ込んでなければなりませんので、ここは安全を期してもう少し調節します。

【tm125EN】エンジン組立(その6)パワーバルブ微調整_e0159646_4353999.jpg


見てはっきり判るくらいに引っ込めて安全性を強めました。
あまり引っ込めすぎてしまうと、低速時のトルクが弱くなってしまいますが、そこまで極端ではないので大丈夫だとは思います。

うーん・・・

名前
URL
削除用パスワード
by tm144en | 2018-04-17 04:41 | tm125EN | Comments(0)

カメラとバイクとエトセトラ


by だいちゃん