業務用換気扇修理
2018年 01月 20日
水曜日、突如お店の換気扇が動かなくなってしまいました。週末には焼き鳥や魚を死ぬほど焼かなければいけないというのに、換気扇が動かなければお店として終了です。
この、真ん中にあるジェットエンジンみたいなものが、200Vの業務用換気扇。というか送風機。
店の天井裏の狭い場所に鎮座しています。
サイズは、ファン部分が約φ300mmで重さは約20キロ。かなりの巨体です。
で、動かなくなってしまった原因ですが、どうやら人災のようで、実は水曜日にこの屋根裏に別の用事で上がったのですが、その時にファンを『ちょっとだけ』触ったんですよね。それこそ『ちょっと手を添える程度』です。間違っても、何かをぶつけたり、まして蹴飛ばしたりなどはしていません。
しかしながら、その直後に動かなくなってしまったので、どう考えても私が原因としか考えられないのですが、どう考えてもなぜ動かなくなってしまったのかが解りません。
換気扇のスイッチを入れると、リレーがガチガチ作動するので電気は流れているものと考えられます。
となると、換気扇自体が壊れてしまったと考えるべきところですが、、、、納得がいかない。
なぜなら、この換気扇は7〜8年前に新しくしたばかりで、その前のは20年位使用してましたので寿命と考えるには合理がいかない。
だったらやはり、私が原因で『壊した』と考えるべき所なのでしょうけど、『ちょっと触った』程度で壊れるシロモノだというのか?
結局、いくら考えてもわからないので、やむなく翌木曜日に業者を呼んで見てもらうことに。
すると、来た人は換気扇の品番とサイズだけ確認して、『本体交換するんで、11万円ですからー」と言うではありませんか!?
はぁ?そんな馬鹿な話ある!?
いやいや、突然動かなくなったから見てくれって言ってるのに、なんでもう新品に交換の手はずになってるの!?オカシクない?プロならとりあえず動作確認とかなんかしないの!?
ーーーーそんなわけで、新しい換気扇が届くのに3〜4日、あるいは1週間程かかるということになったのですが、いやいやいやいや、今週末!!肉っ!魚っ!焼っ!煙っ!!!!!
で、7〜8年間に壊れた時は、業務用サーキュレーターを換気扇の場所に置いてなんとか急場をしのいだので、また同じようにレンタルしようかどうしようかと思案していたのですが、どうしても私のなかで拭い去れないものがあったのです。
本当に壊れているの?
ど〜〜〜〜〜〜考えても納得がいかない。
ど〜〜〜〜〜〜考えても私が原因なのですが、『あの程度の接触』で全く動かなくなってしまうなど、考えられないのです。
まがいなりにも、車やバイクの整備に20年以上携わってきた身ですから、機械がどのように動き、どのように壊れるかというのは、直感で判ります。しかし、今回はその道理に全く合いません。
そこで、どうせこのまま黙っていたら新品の換気扇を買わされる羽目になるのですから、ダメモトで分解してみることにしました。
それに、いずれにせよ仮の換気扇を設置する為に今の換気扇をどかさなければなりませんので。
というわけで、換気扇の取り外し作業に取り掛かります。
ほとんど身動きの取れないスペースで、20キロの巨体を取り外す作業は並大抵の苦労ではありませんでしたが、まだ私の体力でもなんとかギリギリ取り外すことには成功。
ファンを手で回してみると、確かに動きません。普通この手のファンなら手で回るはずですが、やはりなにか固着でもしているのか、、、?
ーーーーこの、ジョイントに使用されているグラスウールを外して再度回してみると、、、
なんということでしょう
原因は、このグラスールだったではありませんか〜
グラスウールがファンに当たって、動かなくなっていたのです。ただ、グラスウールだけならファンの力の方が強いですが、これは焼き場の換気扇。長年の油が固着してカッチカチに固くなっていたので、さすがの200ボルトファンでも敵わなかったようです。
しかし、なぜこのようなことになってしまったのか?
それは、この取り付け方法に原因があったのです。
なぜなら、上の画像を見ていただければお分かりいただけると思いますが、ジョイントに使用されているグラスウールの筒は、『換気扇の内側』に取り付けられていたのです。
あ・り・え・な・く・ね〜〜〜〜!?
え?取り付けた人バカなの?
だって、換気扇なのにその通路を半分塞ぐようにしてジョイントつけるって、どうかしてるでしょ!?
現に、面積を計算してみると、46%も損失してたんですよ!!!
φ325mmのファン付けてるのに、実質効率φ178mmで使用させられてたなんて、バカにしてるでしょ!
私は確かに『ちょっとだけ触った』。その『ちょっと』の接触で、ほんのわずか数ミリ程度本体がズレたのでしょう。その程度のズレで動かなくなってしまうような構造なんて、もはや欠陥以外の何物でもありません。地震があったらどうするのでしょうか?
そんなわけで、換気扇の動作は確認したので、業者には早速キャンセルの電話をいれました。アブナイアブナイ!ムダ金払わされる所でした!!!11万稼ぐのに、100万は売んなきゃいけないんだよ!!どんだけ大変だと思ってんの!!!!!!!!鳥串10000本だよ!!!!!!!!
そして、鳥串10000本焼いたら、また換気扇壊れるんでしょ(笑)
ほんと、人は信用できない。信用すべきは自分の腕だけ。
そんなわけで、夜9時前。閉店ギリギリのホーマックに駆けつけ、修理する為の材料を購入。なんとか今日中に仕上げて、今週末を乗り切らなければなりません。
『普通に考えて、当たり前の方法』で取り付けます。
換気扇を元の位置に戻すと、導入ラインがズレていることが判明。
イン側とアウト側とで数センチ高さが違っているのです。
本体は、天井から4本のスタッドボルトで吊り下げられている状態なので、長さを調節して導入ラインをなんとか揃えます。(角度がつきますが)
そして、先ほど切断したトタン板を『外側』から巻き、アルミテープでしっかり固定します。
あとは、万が一の煙道火災を想定して、ジョイント部分を耐熱シートで覆う必要があるのですが、それは後日行うことにします。
今回使用したトタン板の材料である亜鉛は、融点が419度。
煙道火災はこびりついた油分が発火することでおきますが、油の自然発火温度は360度。煙道火災が起きたら直ちに換気扇を止めて風を送るのを止めるので、燃焼温度は400度前後位に抑えられるものと思われるので、亜鉛材でもギリギリ許容範囲と言えるでしょう。
ジョイント部分を新たにし、効率100%の換気扇を作動させると、、、
なんということでしょう
音が超うるさいんですけどwwwwww
吸い込み量がパネぇ〜〜!!
いままでどんだけ損してたんだよ〜〜!!
============
さて、そんなわけで、今回はなんとか自力で直すことが、、、、というかむしろ本来の性能を取り戻すレベルで改善させることができたわけですが、ほんとつくづく思うのが、、、
業者って、信用できない。
今回の件だって、相手が私じゃなければ絶対判らないことでした。
ところが、あいにく天下のだいちゃんガレージ様が相手だったのが、今回の業者の運の尽きだったようですね(笑)
そもそも、あんなのちょっと点検すればわかるレベルだったのですから、ちょっと触ってみればよかったんですよ。それすらしないで交換しようとするからダメなんです。
まぁ、今の時代、仕方ないのでしょうけどね。修理するより新品買う方が安い場合の方が多いですから。
でも、だからこそ、自分でなんでもできるようになっておけば、ムダな出費を限りなく抑えることができるのですから、バイクで遊んでる時間だってムダにはなってなかったと言えますね。
もちろん、専門的な事柄に素人判断を下すのはある意味では危険な行為ではありますが、そこは知識と経験を積めばある程度までなら出来ますし、逆に自分の能力を正確に理解することにもつながります。
仕事を今以上一生懸命やって売り上げを伸ばしてお金を貯めるも良し、遊びの時間で学んだことで修理代などを節約すしてお金を貯めるも良し。
私は後者ですけどね☆
この、真ん中にあるジェットエンジンみたいなものが、200Vの業務用換気扇。というか送風機。
店の天井裏の狭い場所に鎮座しています。
サイズは、ファン部分が約φ300mmで重さは約20キロ。かなりの巨体です。
で、動かなくなってしまった原因ですが、どうやら人災のようで、実は水曜日にこの屋根裏に別の用事で上がったのですが、その時にファンを『ちょっとだけ』触ったんですよね。それこそ『ちょっと手を添える程度』です。間違っても、何かをぶつけたり、まして蹴飛ばしたりなどはしていません。
しかしながら、その直後に動かなくなってしまったので、どう考えても私が原因としか考えられないのですが、どう考えてもなぜ動かなくなってしまったのかが解りません。
換気扇のスイッチを入れると、リレーがガチガチ作動するので電気は流れているものと考えられます。
となると、換気扇自体が壊れてしまったと考えるべきところですが、、、、納得がいかない。
なぜなら、この換気扇は7〜8年前に新しくしたばかりで、その前のは20年位使用してましたので寿命と考えるには合理がいかない。
だったらやはり、私が原因で『壊した』と考えるべき所なのでしょうけど、『ちょっと触った』程度で壊れるシロモノだというのか?
結局、いくら考えてもわからないので、やむなく翌木曜日に業者を呼んで見てもらうことに。
すると、来た人は換気扇の品番とサイズだけ確認して、『本体交換するんで、11万円ですからー」と言うではありませんか!?
はぁ?そんな馬鹿な話ある!?
いやいや、突然動かなくなったから見てくれって言ってるのに、なんでもう新品に交換の手はずになってるの!?オカシクない?プロならとりあえず動作確認とかなんかしないの!?
ーーーーそんなわけで、新しい換気扇が届くのに3〜4日、あるいは1週間程かかるということになったのですが、いやいやいやいや、今週末!!肉っ!魚っ!焼っ!煙っ!!!!!
で、7〜8年間に壊れた時は、業務用サーキュレーターを換気扇の場所に置いてなんとか急場をしのいだので、また同じようにレンタルしようかどうしようかと思案していたのですが、どうしても私のなかで拭い去れないものがあったのです。
本当に壊れているの?
ど〜〜〜〜〜〜考えても納得がいかない。
ど〜〜〜〜〜〜考えても私が原因なのですが、『あの程度の接触』で全く動かなくなってしまうなど、考えられないのです。
まがいなりにも、車やバイクの整備に20年以上携わってきた身ですから、機械がどのように動き、どのように壊れるかというのは、直感で判ります。しかし、今回はその道理に全く合いません。
そこで、どうせこのまま黙っていたら新品の換気扇を買わされる羽目になるのですから、ダメモトで分解してみることにしました。
それに、いずれにせよ仮の換気扇を設置する為に今の換気扇をどかさなければなりませんので。
というわけで、換気扇の取り外し作業に取り掛かります。
ほとんど身動きの取れないスペースで、20キロの巨体を取り外す作業は並大抵の苦労ではありませんでしたが、まだ私の体力でもなんとかギリギリ取り外すことには成功。
ファンを手で回してみると、確かに動きません。普通この手のファンなら手で回るはずですが、やはりなにか固着でもしているのか、、、?
ーーーーこの、ジョイントに使用されているグラスウールを外して再度回してみると、、、
なんということでしょう
原因は、このグラスールだったではありませんか〜
グラスウールがファンに当たって、動かなくなっていたのです。ただ、グラスウールだけならファンの力の方が強いですが、これは焼き場の換気扇。長年の油が固着してカッチカチに固くなっていたので、さすがの200ボルトファンでも敵わなかったようです。
しかし、なぜこのようなことになってしまったのか?
それは、この取り付け方法に原因があったのです。
なぜなら、上の画像を見ていただければお分かりいただけると思いますが、ジョイントに使用されているグラスウールの筒は、『換気扇の内側』に取り付けられていたのです。
あ・り・え・な・く・ね〜〜〜〜!?
え?取り付けた人バカなの?
だって、換気扇なのにその通路を半分塞ぐようにしてジョイントつけるって、どうかしてるでしょ!?
現に、面積を計算してみると、46%も損失してたんですよ!!!
φ325mmのファン付けてるのに、実質効率φ178mmで使用させられてたなんて、バカにしてるでしょ!
私は確かに『ちょっとだけ触った』。その『ちょっと』の接触で、ほんのわずか数ミリ程度本体がズレたのでしょう。その程度のズレで動かなくなってしまうような構造なんて、もはや欠陥以外の何物でもありません。地震があったらどうするのでしょうか?
そんなわけで、換気扇の動作は確認したので、業者には早速キャンセルの電話をいれました。アブナイアブナイ!ムダ金払わされる所でした!!!11万稼ぐのに、100万は売んなきゃいけないんだよ!!どんだけ大変だと思ってんの!!!!!!!!鳥串10000本だよ!!!!!!!!
そして、鳥串10000本焼いたら、また換気扇壊れるんでしょ(笑)
ほんと、人は信用できない。信用すべきは自分の腕だけ。
そんなわけで、夜9時前。閉店ギリギリのホーマックに駆けつけ、修理する為の材料を購入。なんとか今日中に仕上げて、今週末を乗り切らなければなりません。
『普通に考えて、当たり前の方法』で取り付けます。
換気扇を元の位置に戻すと、導入ラインがズレていることが判明。
イン側とアウト側とで数センチ高さが違っているのです。
本体は、天井から4本のスタッドボルトで吊り下げられている状態なので、長さを調節して導入ラインをなんとか揃えます。(角度がつきますが)
そして、先ほど切断したトタン板を『外側』から巻き、アルミテープでしっかり固定します。
あとは、万が一の煙道火災を想定して、ジョイント部分を耐熱シートで覆う必要があるのですが、それは後日行うことにします。
今回使用したトタン板の材料である亜鉛は、融点が419度。
煙道火災はこびりついた油分が発火することでおきますが、油の自然発火温度は360度。煙道火災が起きたら直ちに換気扇を止めて風を送るのを止めるので、燃焼温度は400度前後位に抑えられるものと思われるので、亜鉛材でもギリギリ許容範囲と言えるでしょう。
ジョイント部分を新たにし、効率100%の換気扇を作動させると、、、
なんということでしょう
音が超うるさいんですけどwwwwww
吸い込み量がパネぇ〜〜!!
いままでどんだけ損してたんだよ〜〜!!
============
さて、そんなわけで、今回はなんとか自力で直すことが、、、、というかむしろ本来の性能を取り戻すレベルで改善させることができたわけですが、ほんとつくづく思うのが、、、
業者って、信用できない。
今回の件だって、相手が私じゃなければ絶対判らないことでした。
ところが、あいにく天下のだいちゃんガレージ様が相手だったのが、今回の業者の運の尽きだったようですね(笑)
そもそも、あんなのちょっと点検すればわかるレベルだったのですから、ちょっと触ってみればよかったんですよ。それすらしないで交換しようとするからダメなんです。
まぁ、今の時代、仕方ないのでしょうけどね。修理するより新品買う方が安い場合の方が多いですから。
でも、だからこそ、自分でなんでもできるようになっておけば、ムダな出費を限りなく抑えることができるのですから、バイクで遊んでる時間だってムダにはなってなかったと言えますね。
もちろん、専門的な事柄に素人判断を下すのはある意味では危険な行為ではありますが、そこは知識と経験を積めばある程度までなら出来ますし、逆に自分の能力を正確に理解することにもつながります。
仕事を今以上一生懸命やって売り上げを伸ばしてお金を貯めるも良し、遊びの時間で学んだことで修理代などを節約すしてお金を貯めるも良し。
私は後者ですけどね☆
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りゅう
at 2018-01-20 07:42
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バイク記事じゃないけどやっぱりこういう試行錯誤記事が1番面白いです!
ちなみに自分も論理的に考えるのが好きですが、生き方は気分次第みたいな感じでですね…
ちなみに自分も論理的に考えるのが好きですが、生き方は気分次第みたいな感じでですね…
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warmeet1126 at 2018-01-20 08:00
換気扇が止まると営業が出来なくなって大変ですよね。
自分で解決されるところ、頭が下がります。凄いです!
ブログの内容については、このブログの読者のとある諸先輩(2名)も感じていると思いますが、
最初に施工した業者さん、取り換えた業者さん、見に来た業者さんの事を知りませんが、考えや思いは手に取るようにわかります。(笑)
色々な絡みがあるので何も言えませんが…。
厨房排気は消防条例がありますので、確認をした方が良いと思いました。
自分で解決されるところ、頭が下がります。凄いです!
ブログの内容については、このブログの読者のとある諸先輩(2名)も感じていると思いますが、
最初に施工した業者さん、取り換えた業者さん、見に来た業者さんの事を知りませんが、考えや思いは手に取るようにわかります。(笑)
色々な絡みがあるので何も言えませんが…。
厨房排気は消防条例がありますので、確認をした方が良いと思いました。
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tmほっしー
at 2018-01-20 10:39
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ぱっぱー、シェル子ですー。
シュル子は焼き鳥何本ですかー?
シュル子は焼き鳥何本ですかー?
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tm144en at 2018-01-21 06:07
りゅうさん
ありがとうございます☆
かくいう私もこの手の記事が一番書いてて楽しいです♪
warmeet1126さん
ありがとうございます!
近々改築工事が入るので、その時に建築屋さんに聞いて見ようと思います☆
シェル子
シェル子はねー、鳥串10万本とビール1000杯だよ〜
良い子にしてるんだよ〜
ありがとうございます☆
かくいう私もこの手の記事が一番書いてて楽しいです♪
warmeet1126さん
ありがとうございます!
近々改築工事が入るので、その時に建築屋さんに聞いて見ようと思います☆
シェル子
シェル子はねー、鳥串10万本とビール1000杯だよ〜
良い子にしてるんだよ〜
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TO
at 2018-01-27 13:06
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by
tm144en at 2018-01-28 07:33
ありがとうございます☆
これからも、クックック わっはっはしていただけるような記事を増やしていきたいと思ってますので、宜しくお付き合い下さいませ!
これからも、クックック わっはっはしていただけるような記事を増やしていきたいと思ってますので、宜しくお付き合い下さいませ!
by tm144en
| 2018-01-20 05:44
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Comments(6)