【tm125EN】(第6回)早朝河原イディング(サスセッティング変更)〜カナシミの2%(後編)

「放つ!」

残された『2%』のアクセル開度を解き放つべく、右手に力を加えた。

その瞬間、異変は直ぐに感じ取った。

「出ない。パワーが出てない」

マシンから加速する意思が伝わってこなかったのだ。

ということはマズい。今直ぐに、この解放した『2%』を封印する必要がある。

「キュン!」

「あ、間に合わない!」

咄嗟にクラッチは握っていた。

判っていた。判っていたんだ。だから、異変を感じ取ったその瞬間、「ダメだ」と直ぐに判断した。
判断したからこそ、アクセルを直ぐに戻そうとした。咄嗟にクラッチも握っていた。

だが、それは一瞬の出来事だった。間に合わなかった。

クラッチを握る寸前、わずかにリアタイヤがロックしたのを、私の体は感じ取っていた。
そこで、全てを察した。

さっきまでの咆哮が、まるで夢だったかのように、今、跨っているマシンからは、何の音もしていない。
アスファルトとタイヤの摩擦音を除いて。。。

目一杯握っている左手と、捻ることを諦めた右手。
さっきまでの出来事が、夢ではない、真実だったことを証明するかのように、マシンは慣性の法則に従い虚しく前に進んでいた。。。。。



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『棚落ち』


この状態を、そう呼ぶ。


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何で他人のせいにするがじゃあ!

悔しさで大きくうなるがじゃあ!

ほじゃきそこで耐えて笑うがじゃあ!

表裏一体の『哀』『楽』 

Commented by warmeet1126 at 2017-05-25 00:14
僕も二度やりました。
寂しいですよね(¯―¯٥)
Commented by tm144en at 2017-05-26 07:37
分解してしばらく、茫然自失してました(笑)
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by tm144en | 2017-05-24 03:56 | tm125EN | Comments(2)

カメラとバイクとエトセトラ


by だいちゃん