【SHERCO】クラッチの異常

クラッチが切れない

クラッチを握り、ギアを入れるとわずかですが走り出してしまうのです。回転を上げれば大丈夫なのですが、アイドリング状態では駆動力が後輪に伝わってしまう。ブレーキを握っていれば、やがてエンストします。

クラッチが完全に切れていないのが原因であると考えられますね。
レバーの遊び調節は問題無いので、おそらくエアーが噛んでいるのではないか?

そんなわけで、

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急遽、マグラの油圧クラッチ用オイルを入手。シェル子もミネラルオイル指定なので、マグラを流用しました。
本当はミネルバオイルが指定されているのですが、入手困難な為致し方ありません。

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エアー抜きはまず初めにマスター側で行います。やり始めて早々、エアーがゴボゴボ出てきました。やはりこれが原因ですね。

マスターのエアー抜きのやり方としては、一概ではありませんが

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この、握っていない状態から、

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わずかこれ位の握り量でエアーを出します。マスターのピストンが、穴の手前まで移動する分だけです。これ以上握ってしまうと、エアーをそのままクラッチピストン側へ送り込んでしまうことになってしまいます。

まずこれでエアー抜きを行い、エアーが出なくなってきたら、今度は

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全握りの状態から、

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ちょい戻しの間でレバーを操作し、ピストンの裏側からもエアーを抜きます。

この作業でエアーが出なくなってきたら、クラッチピストン側のブリーザーから一旦オイルを抜き、再度マスター側でエアー抜きをする、、、

これを幾度も幾度も繰り返す、、、

あれ、、、?

なんか、ちょっと、おかしくね、、、?

エアー、出すぎじゃね、、、?

もしかして、、、

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マスターピストンのここから、エアー吸ってるんじゃね?

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ほら、やっぱり!オイル滲んできてるもん!

こーれーはー、初期不良じゃないだろうか?

そう思い、シェルコジャパンさんに問い合わせてみると、どうやら同様の不具合が他の車種でも起こっているようで(そちらはクラッチピストン側だそうですが)、クレーム扱いになるそうです。

したがって、フランスから交換用の部品が届くまで、しばしのオアズケ状態となってしまいました。

、、、

、、、

、、、


いやぁ〜ん!シェル子にオアズケくらっちゃったぁ〜!

オ・ア・ズ・ケ
Commented by tmフリーク at 2017-05-13 12:56 x
この状態ではエアーがかんでいるようですが、ヨーロピアンのエンデューロもトライアルも以前はクラッチを切れなくしていました。それは坂の途中などでエンスト時にクラッチを切ることによって後退するのを防ぐという防止策でした。つまり意識的に切れない状態にしていました。現在のトライアルはアクロバチックなバックもありですからクラッチが切れないなど言うのは論外かもしれませんが、案外切れないクラッチというのはヨーロッパの伝統かもね。与太話失礼。
Commented by tm144en at 2017-05-14 04:06
もしかしてそういう『仕様』なのかなーって、最初は悩みました笑
だとしても、ヘタレの私には到底扱いずらいので、普通のが良いです。

昔のそういう仕様のマシンて、どういう構造で半クラ状態にしているのか気になりますね。
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by tm144en | 2017-05-13 04:09 | SHERCO ST250 FACTORY | Comments(2)

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