【tm125EN】ステムベアリング交換(その2)
2016年 11月 15日
ステムベアリングを外すにあたって、
ベアリングプーラーを購入。これを使用します。
で、プーラーを引っ掛ける箇所ですが、
この矢印部分に見出しました。
長いスタッドボルトを使って、この様にセットします。
ただし、引っかかり部分の肉厚はかなり薄く、強度が殆どありません。圧入されている力よりも弱い為、このまま力を加えたのでは破損してしまいます。
そこで、
秘密兵器の登場。
じゃ〜ん!ドライアイス☆☆☆
朝、ドライアイス屋さんに行って買ってきました。
7時からと言われたのに7時になっても開かず、ブログに愚痴ってました(笑)
諦めて車を走らせようとバックギアに入れたその瞬間、間一髪のタイミングで従業員の方がみえたのです。
「おそいよ〜!」
ブログに愚痴ってなかったら、完全にすれ違ってましたね。
という訳で無事ドライアイスをゲット。
ポ、ポケスポットっで、、、ゲットだ、ぜ?(←慣れないこと言おうとしてる)
マイナス79度の塊。
このままでは使えないので、
砕いて小さくします。
ステムの方は、
この様にベンチバイスで固定。
これで、先ほどの砕いたドライアイスを、
この様にシャフトの穴に入れます。
シャフトの中に新聞紙を詰め、ドライアイスの位置が丁度ステムベアリングの高さに来る様に調節します。
はい。もうお解りですね。そういう訳です。
このままで少し置きキンキンに冷やします。プーラーには軽くテンションを掛けています。
バッチリ冷えた所で、次はベアリングをバーナーで炙ります。ヒートガンよりもバーナーの方が温度が高いので、表面だけを熱することができ、シャフトになるべく熱が伝わらない様にすることができます。(ヒートガンだと、じっくりしっかり温めてしまうので、ベアリングが丁度良い温度になる前にシャフトへも熱が伝わってしまうと考えました。)
ある程度温めた所で、プーラのテンションをさらに増やすと、、、
「ポロリ〜ン♪」と、抜けてきました。
もう、見るからにゆるゆるになってましたね!
余談
画像のベアリングは少し欠けています。
これは、今回ドライアイスを使用する前に、コールドスプレーとヒートガンで作業をした際に割ってしまったものです。
コールドスプレーでは一時的にしか冷やすことが出来ず、またヒートガンでは全体を熱しすぎてしまい、さらにはプーラーではなくマイナスドライバーで叩くという強行を行ったことが敗因でした。
ドライアイスのマイナス79度と、バーナーでおよそ100度位に熱していたので、その差は179度。お互いに接触している状態ではありますが、外側を熱し、内側を冷やすというのを同時に行うことで、まるで繋がれた手を離すかの様に、2つの金属間にある圧入の摩擦が解けたと言えるでしょう。
☆お見事☆
だいちゃんガレージ史上、上位ランクに入る痛快な整備となりました♪
(ちなみに、1位はオーリンズフォークボトム外し)
もちろん、ボトムクランプには一切の傷もつけてません。
ステムベアリング攻略!!
(テーパーローラーベアリング)
=======
《方法論まとめ》
①ガイドローラーを分解し、内輪だけの状態にする。
②ベアリングプーラーを、上端部分にセット。(プーラーを締め過ぎない)
③シャフトをドライアイスで冷やす。
④シャフトが完全に冷えてから、ベアリングをバーナーでまんべんなく炙る。
⑤プーラーのテンションは、殆ど手応えなく外れる。
(手応えがある場合、無理に力を加えるとベアリングが破損する)
ベアリングプーラーを購入。これを使用します。
で、プーラーを引っ掛ける箇所ですが、
この矢印部分に見出しました。
長いスタッドボルトを使って、この様にセットします。
ただし、引っかかり部分の肉厚はかなり薄く、強度が殆どありません。圧入されている力よりも弱い為、このまま力を加えたのでは破損してしまいます。
そこで、
秘密兵器の登場。
じゃ〜ん!ドライアイス☆☆☆
朝、ドライアイス屋さんに行って買ってきました。
7時からと言われたのに7時になっても開かず、ブログに愚痴ってました(笑)
諦めて車を走らせようとバックギアに入れたその瞬間、間一髪のタイミングで従業員の方がみえたのです。
「おそいよ〜!」
ブログに愚痴ってなかったら、完全にすれ違ってましたね。
という訳で無事ドライアイスをゲット。
ポ、ポケスポットっで、、、ゲットだ、ぜ?(←慣れないこと言おうとしてる)
マイナス79度の塊。
このままでは使えないので、
砕いて小さくします。
ステムの方は、
この様にベンチバイスで固定。
これで、先ほどの砕いたドライアイスを、
この様にシャフトの穴に入れます。
シャフトの中に新聞紙を詰め、ドライアイスの位置が丁度ステムベアリングの高さに来る様に調節します。
はい。もうお解りですね。そういう訳です。
このままで少し置きキンキンに冷やします。プーラーには軽くテンションを掛けています。
バッチリ冷えた所で、次はベアリングをバーナーで炙ります。ヒートガンよりもバーナーの方が温度が高いので、表面だけを熱することができ、シャフトになるべく熱が伝わらない様にすることができます。(ヒートガンだと、じっくりしっかり温めてしまうので、ベアリングが丁度良い温度になる前にシャフトへも熱が伝わってしまうと考えました。)
ある程度温めた所で、プーラのテンションをさらに増やすと、、、
「ポロリ〜ン♪」と、抜けてきました。
もう、見るからにゆるゆるになってましたね!
余談
画像のベアリングは少し欠けています。
これは、今回ドライアイスを使用する前に、コールドスプレーとヒートガンで作業をした際に割ってしまったものです。
コールドスプレーでは一時的にしか冷やすことが出来ず、またヒートガンでは全体を熱しすぎてしまい、さらにはプーラーではなくマイナスドライバーで叩くという強行を行ったことが敗因でした。
ドライアイスのマイナス79度と、バーナーでおよそ100度位に熱していたので、その差は179度。お互いに接触している状態ではありますが、外側を熱し、内側を冷やすというのを同時に行うことで、まるで繋がれた手を離すかの様に、2つの金属間にある圧入の摩擦が解けたと言えるでしょう。
☆お見事☆
だいちゃんガレージ史上、上位ランクに入る痛快な整備となりました♪
(ちなみに、1位はオーリンズフォークボトム外し)
もちろん、ボトムクランプには一切の傷もつけてません。
ステムベアリング攻略!!
(テーパーローラーベアリング)
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《方法論まとめ》
①ガイドローラーを分解し、内輪だけの状態にする。
②ベアリングプーラーを、上端部分にセット。(プーラーを締め過ぎない)
③シャフトをドライアイスで冷やす。
④シャフトが完全に冷えてから、ベアリングをバーナーでまんべんなく炙る。
⑤プーラーのテンションは、殆ど手応えなく外れる。
(手応えがある場合、無理に力を加えるとベアリングが破損する)
by tm144en
| 2016-11-15 04:52
| tm125EN
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