【DB7】リアサスペンション取り付けにおける小咄
2016年 08月 25日
リアアクスルホルダーを一旦外し、隙間の汚れを落として再度組み付けます。
その時、見てしまった。。。
ヘリサートコイル
これは、雌ねじがナメてしまった時などに修復する為のもののハズ。アクスルホルダーをスライドさせるボルトが通る場所なのですが、当然私が入れた覚えはありません。
BIMOTAの組み立ての人が、雌ねじをやらかしたということなのだろうか?
う〜む。それは考えにくい。
雌ねじの強度を上げる為ではないだろうか?
10mmのスチールボルトが使用されているのですが、雌ねじ側は削り出しのジュラルミン。
もし、このジュラルミン側も10mmの穴だった場合、スチールボルトに負けてネジ山が潰れてしまう可能性があるのかもしれません。構造上、アクスルシャフトの締め付けの力もありますが、左右のこの10mmのボルトにもチェーンの引っ張る力がかかるので、ボルトの山にかなりの応力が集中していることが考えられます。
そこで、ヘリサートコイルを間に挟むことによって、事実上12mmのボルトを入れているのと同じになり、ジュラルミン側に対しての接触面積を増やすことで応力に対抗しているのではないでしょうか。
設計上、ボルトは10mmを使用するしかなく、また12mmのボルトよりも軽量。ヘリサートコイルが一番理にかなっていたのかもしれませんね。
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純正の状態から加工してあります。チェーンカバーと一体になっていたのですが、チェーンによって破壊されていたので、そっくり切り落としました。
その、切り落とした部分ですが、
僅かに、クリアーが欠けています。
というか、チェーンがたまに当たるのかもしれません。
そこで、
削り込みをもう少し広くとりました。
削った部分、バームクーヘンのように横から見るとクリアー層とカーボン層とに分かれている状態になっているので、水が浸透してしまう恐れがあります。
なので、
タッチペンで、その『層』の部分を塗装しておきます。
これでバッチリ☆
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スイングアームピボットのスプロケット側のベアリングは、スラストベアリングとニードルベアリングが一体になったゴツいベアリングが2個使用されています。
分解の度にグリスアップは欠かしません。
しかし、スラストベアリングが両端を向くように圧入されている為、ニードル部分までグリスが届きません。ニードル側のカラーも(向き的に)外せないので、スラスト部分へのみのグリスアップしかできないのです。
このベアリングは1個8000円程するので、錆びさせたらかなりの痛手。
さらに、一度交換しているので、スイングアーム側であるハウジングとのはめ合いも心配です。はめ合いの力が落ちるとそのまま剛性も落ちてしまいます。エンジンパワーをもろに受け止める場所ですので、注意が必要なのです。
まぁ、チキソグリース塗ってるので、大丈夫でしょう☆
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カーボンのヒールガード。
純正のスチールはすぐ曲がってお話にならなかったので、対策品に交換しました。
。。。
。。。
アレ?
ネジの頭がトんでる!?
あれー!いつから無いんだろう!?
あ!
え、てことは、今回の作業中に折れたってことか。
ちなみにこれ、チタンボルトを使用していたのですが、ホームセンターに売っていたものなので、安物チタンだったのでしょう。
チタンはやっぱり、ニンテンドーじゃなきゃ駄目なんだ。。。
あ、6-4(ロクヨン)ね、、、
リアサスペンション
ホボ完成〜☆
by tm144en
| 2016-08-25 04:32
| BIMOTA DB7S
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