2016年 07月 31日

【DB7】クラッチ分解

先日の沿岸エンデュランスツーリングで、姫の様子が少しおかしかった。
Uターンの時など、半クラを滑らすような状況で、まるで錆び付いた蝶番がきしむかのような音が、クラッチの辺りから聞こえたのだ。

e0159646_4152289.jpg


DB7はDUCATI製1098のエンジンを搭載している為クラッチは乾式。クラッチを離した時は、「シャァ〜」という音が響くのがカッコイイ。

ただ、その「シャー音」とは別に、何やら錆び付いた、とても不愉快になるきしんだ音がするのだ。
これは見逃すことは出来ない。

e0159646_4182344.jpg


分解して、その原因を探る。

しかし、分解してほどなく、それはあっけなく判った。

e0159646_4205756.jpg



クラッチプレートが錆び付いていたのだ。

クラッチは、クラッチプレートとフリクションプレートという2種類のプレートが、クラッチ操作によってくっついたり離れたりする。
ただ、便宜上『離れる』とはいうが、クラッチレバーを完全に握った状態でも、その2つのプレートは常に擦れた状態にある。
したがって、クラッチ操作の度に摩擦熱が発生することになる。
湿式クラッチという、エンジンオイルにクラッチが浸っている構造のものであれば、エンジンオイルによってその摩擦熱が奪われるが、乾式クラッチはその名の通りオイルには浸っていない。
その為、放熱方法は『空冷』となる為、クラッチカバーにはその為の『穴』が開けられている。

つまり、クラッチ内に雨ゴミ入り放題なのだ。
洗車の際はそれを嫌って、わざわざマスキングする程の気構えはあったものの、毎回分解して清掃する程ではなかった。

それがこの有様である。

ちなみに、中からホチキスの針も出てきた。

e0159646_4202376.jpg


こんな所に潜んでいた。

e0159646_4293098.jpg


おそらく、道路から拾ったのだろう。あれだけ大きく口を開けていれば当然だ。


e0159646_430171.jpg


クラッチハウジングには、フリクションプレートの『引っ掻き痕』も深々と刻まれている。
クラッチ操作が重なれば、自ずとこの部分が擦れる為削れてくるのだ。この傷が深くなれば、クラッチの作動にも影響してくる。

これは、本腰を入れてメンテナンスをする必要がある。

e0159646_434410.jpg


ひとまず、クラッチプレートのサビ落としから始めた。
水で濡らしながら、耐水ペーパーで錆を落としていく。

前回のリンクロッドのベアリング然り、以前交換したステムベアリングも然り。スイングアームの内部や今回のクラッチ。はたまたブレーキローターも。ちょっと目を離すと、あちこちに錆が蔓延する。

うちの姫は、ちょっと目を離すとすぐにふてくされてしまう、とても可愛い子なんです。。。

(合掌)

by tm144en | 2016-07-31 04:45 | BIMOTA DB7S | Comments(0)


<< 【DB7】クラッチツール製作      ワークスメカニック >>