2016年 07月 23日

【DB7】沿岸ミッドナイトエンデュランスツーリング(南下編)

夜は良い。

夜が良い。

バイクに乗っていて、やはり思うことは一般車両の存在。
正直な話、非道路交通法的な走りをしている以上、一般車両の存在は煩わしい。減速しないで追い越しできるような状況であればまだ良いが、一旦車の後ろについて対向車線を伺うようだと走りのペースも乱れるし、あまり続くと意気消沈してしまう。

だから、走る時間は重要。

夜中であれば、田舎道には車は殆どいなくなる。お巡りさんに遭うことも無い。とにかく走りのペースを乱されず、余計な気も遣わず、ただ淡々と走ることができる。

しかし、注意も必要。

なんといっても、暗がりによる視界不良。日中の10分の1位しか見えていない中で、動物の飛び出しや道路の状況、路面の変化などの認知に神経を研ぎ澄ます必要がある。
まして、今回のように雨が降っていればシールドについた水滴に対向車のライトが反射し、すれ違う数秒、完全に視界が飛ぶ。これだけはどうすることもできない。

とはいえ、それらのストレスは走りの本質におけるものである為、遂行することは苦痛ではない。
しかし、日中に一般車両を交えた走りや、お巡りさんへの気配りは、走りの本質とは違う。それらのストレスは、今回のように自分を追い込んだ走り、体力と精神力がギリギリの状態では耐え難い苦痛となる。

だから、夜は良い。

夜が、良い。

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稚内防波堤ドーム。
テントを張ってる人がいて、あまり良い絵が撮れなかった。

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夜は昼とは違う雰囲気の写真が撮れるので好きなのだが、あいにく持ってきたコンパクトカメラでは細かい設定が出来ない為、撮りたいように撮れなかった。
だが、今回は防水カメラの独壇場だった。

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宗谷岬。日本の最北端。

さて、ここからはオホーツク海側を南下することになるが、しばらくは特に見所も無く、というか真っ暗なので何も見えない。
もはや何処を走っているのかも判らない。ツーリングに来て、見ているものは濡れたアスファルト。
雨に濡れながら、次の目的地は毎度ガソリンスタンドである。
こんなのを『ツーリング』と呼んで良いのだろうか?ただ、走ってるだけに過ぎないではないか!
何処を走ってるのか判らないのであれば、こんな遠くに来る意味が果たしてあるのだろうか?
近場の峠を行ったり来たりしているだけでも変わらないのではないか?

いや、違う。

見えてはいないが、感じてはいる。

綺麗な景色を見るだけが芸じゃない。
今、何処を走っているのか判らなくても良い。あとになってから『さっきまで何処を走っていたか』が解れば良い。
そう。今を楽しむ為に走っているのではない。後日楽しむ為に、今走っているのだ。

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紋別のモダ石油。一時閉店の2時まで20分前だった(←ややこしい)。これに間に合わなければ2時間の足止めを食らう所だった。

さて、童夢温泉を出てから4時間。すっかり体も冷えてしまった。
実は今回、ウェアーはツナギを着ている。パンチングメッシュの空いた、防水とは全くの無縁な革ツナギである。
天気が悪いのがわかっていたのだから、アトランティスを着てくるのが正解なのは解っているが、姫に乗る時はやはり正装でなければならない。
そこで、アトランティスのゴアテクスインナーを外し、それをツナギの中で着る手法をとることにした。
これによって、革ツナギから雨が染み込んできても、ゴアテクスインナーが遮ってくれるので、体が濡れることは無い。

なので、ギリギリ体温は保たれてはいたのだが、気温は12、3度。
ギリギリ耐えられる寒さではあるが、たった4時間で体力と精神力がかなり削られてしまった。

そんな私の目に飛び込んできたのが、

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山岡屋

私が山岡屋を崇拝する第一の理由は、24時間営業をしてくれている所。そして、道内の要所要所にあるのがありがたい。

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暖かいラーメンが、冷えた体とくじけそうな心を全快まで修復してくれた。

小一時間ほど休憩して店を出ると、途端看板の電気を消された。

「!?」

え?まさか、、、?

そのまさか。

閉店時間は夜中の2時までだったのだ!現在2時40分!40分も過ぎてるではないか!!!
それなのに、店員さんは何も言わずに、ただ私の休憩を待っていてくれたのだ!

まぁ、こんな真夜中に、ずぶ濡れのライダーが震えながらラーメンを食べていて、「閉店だから出てけ!」と雨の中に追い出すのは、それはそれで人としてどうよ、という部分もありますが(笑)

ラーメンのみならず、店員さんまでが私の心を温めてくれたのでした。

さぁ、元気全開!行くよ!朝日を見に!

数時間前、日本海に沈む太陽を拝んだ。
そこで次は、その同じ太陽がオホーツク海から顔を出すのを見てやろうというものだ。

そして、その場所に選んだのが『能取岬』
この岬越しに登る太陽が美しいのだ。

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晴れてればね。

はい、じゃぁもう次、次!

能取岬、網走を抜け斜里町、そして所謂『知床』入り。
正確には、知床半島の宇登呂や羅臼であるのだが、総称して「知床行ってきた」と言う。

宇登呂はスルーして、そのまま知床峠へ。
今回、海沿いルートばかりを走っている為、姫の本領発揮するようなレイアウトの道は殆どない。
そんな中、この知床横断道が唯一楽しめる峠道であるが、日頃の行いが良かったのだろう。全面ドライだった。

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ただ、自分の限界ペースの7割位の走りで止めた。
ダラダラ乗ってる時間の方が長すぎたし、何より1年ぶりの走りだ。調子にのるとロクなことがない。

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羅臼岳と。
まだ雪がちらほら残っているのが見える。

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根室海峡の雲海が素晴らしい。
それを眺め、小鳥のさえずりを聴きながら、しばしの休憩。

30分程して出発。羅臼へと向かう。

峠を下りて、羅臼の入り口にある、

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廃墟ホテル。
これは『出る』なぁ。。。

ーーーーさて、羅臼で給油の必要があったのだが、あいにく開店まで時間がある。

そこで、

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道の駅にて開店の7時まで休憩することに。
暇なので、撮った画像の整理をした。

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給油を済ませたら、今度は一気に根室へ向かう。

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晴れていたら綺麗な景色なのだが、残念だ。
今回は一回も青空に包まれることは無かった。あの夕陽だけが唯一の救い。。。

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納沙布岬は、曇っている方が『らしい』といえば『らしい』。

ーーーーさて、実はそろそろ眠い。
童夢温泉ではろくに仮眠をとれなかったし、出発前も少ししか寝ていない。そろそろ本格的に寝たいところなのだ。

最初の予定では釧路の温泉ま行くつもりをしていたが、そういえば根室からすぐ近くの霧多布にも温泉があるのを思い出し、予定変更。

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根室市内で給油。しばらくぶりにVパワーを補給出来た。
Vパワーを給油できるシェルは数が少なく、24時間営業のをやっているのは殆どないので、入れたくてもなかなか入れられない。
モダはシェルだけどハイオクはVパワーではないのだ。(Vパワーのモダもある)

給油後、シールドの虫を拭く為に「タオル借りていいですか?」と尋ねると、「あ、どうぞ!よかったら手伝いますか?」と言われた。

え?いや、、、、イイっす。。。

きっと、バイクを拭くと思ったのだろう。


さて、霧多布霧多布!

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霧多布温泉ゆうゆ。

ここでしっかりと体を休め、睡眠をとる、、、、つもりでいたのだが、子供がうるさ過ぎて全く寝ることが出来なかった。
まぁ、公共の場だから致し方ない。。。。

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ベチョベチョのツナギとグローブ、ブーツもしっかりと乾燥。
が、やはり革製品。全然乾かない。

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食事は、なんと出前を取るというスタイル。施設内では何も作ってない模様。


結局、500円で11時間滞在した。

さて、また夜が始まる。。。

by tm144en | 2016-07-23 05:41 | BIMOTA DB7S | Comments(0)


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