【DB7】沿岸ミッドナイトエンデュランスツーリング(北上編)

一昔前であれば、3月にもなればバイクに乗り始めていた。というか冬も乗っていた。
しかしながら、今年は7月に入っていながらも未だ乗り始めていない。整備途中で乗れなかったとは言えるが、それは言い訳に過ぎない。

『整備している方が楽しかった。』

これが本音だ。
『走り』に関しては、どこか行き着いた感がある。
今以上の走りを求めていないし、公道をメインにする以上リスクや安全マージンを考えると、むしろこれ以上は無いとさえ言える。
小さいレベルで、「今のコーナリングはイマイチ」とか「今の寝かせ方は気持ち良かった!」などはあるが、それを突き詰めていくようなことはしない。

しかし、整備は違う。今以上の深い知識を得ていくことに、リスクや危険性などというものは基本的に無い。(危険な作業というのはあるが、バイクに乗る時の注意力に比べれば易しい)
新しい知識を得た時の喜びや、自分の考え方が正しかった時の感動は、何事にも代え難い。

そう。だから、乗ってないなら乗ってないで良いのだ。

そう。それで、いいのだ。

。。。

。。。

。。。

。。。

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バイクは乗ってナンボじゃ〜!
乗って乗って乗って
乗りまくるんじゃ〜〜!!


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まずはじめに訪れたのは、濃昼港。そう、懐かしのあの場所。
死力を尽くして戦ったあの日々は、まるで昨日の事のよう。

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一つ100 kgはあるアンカー。

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これに足が挟まり、右足首が折れそうになったのも今となっては懐かしい。

漁師の経験をさせてもらって学んだことは多々あるが、やはり一番大きなことは『生きる』ということ。
その大変さだとか、素晴らしさだとか、勿論それもあるが、とにかくシンプルに『生きる』の3文字。
『生きる』とは、知恵と創造力。
第一次産業。なんの着色もされてない、人間が生きる為のスタート地点の職場だからこその経験と言えるだろう。

ーーーーさて、感傷に浸るのもほどほどにし、先を急ぐことに。

『一年の計は元旦にあり』という言葉があるが、これを私は
『北海道ツーリングの計は稚内にあり』だと考える。

北海道をツーリングするにあたって、まずは、というかその全ては稚内から始まる。
まずは稚内に降り立ち、そこで初めてツーリングの計画を立てるのが良いのだ。

北海道で一番好きな場所は屈斜路湖だが、一番意味も無く行く場所は稚内。
「とりあえず稚内行くか」。そういう感覚があるのだ。

稚内を目指す時は、基本的に海沿いである。内陸で行くことは殆ど無い。
濃昼を過ぎ浜益、増毛と続き留萌となる。
その留萌の街中を抜けると、そこにあるのが、

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この青看板。
ここで初めて『稚内』の文字が現れる。それを見てようやく、今自分のしていることに身震いしてくるのだ。

「行くぜ!」

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羽幌のホクレンで最初の給油。

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基本的にずっと天気が悪く、本降りにはならないが、霧雨、小雨、曇りをぐるぐるローテーションしている感じだ。
その為路面も濡れており、レーシングカットスリックのタイヤでは少々傾けに緊張が走る。スリップダウンしたら一巻の終わりだ。

羽幌を出発して初山別、遠別と続く。遠別では、晴れていれば利尻島を遠くに望むことができる。

遠別を過ぎ、天塩で国道232号線の内陸の道と、道々106号線の海沿いの道とに分かれるが、ツーリングライダーで内陸を走る人ははっきり言っていないだろう。

道々106号線に乗り換え、天塩川を渡る手前で見えてくるのがあの風車群。

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遅い出発は、むしろこの為だったのかもしれない。
いや、全くそんなことは期待していなかったし、考えてもいなかった。
過去に、夕刻を狙って稚内を目指したこともあるが、そういう時に限って夕焼けを拝めなかった。

今回は無欲の勝利だったのかもしれない。

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夕焼けの中でクルクル回る風車群。『幻想的』という以外なんと表現できようか。

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雲に隠れて全景を見せてはいないが、それもまた一興な利尻富士。朱色に染まる地平線と相まって、日本画の中にでも迷い込んだかのようだ。

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ずっと天気が悪く気持ちも沈んでいたが、オロロンラインが私の心に陽を灯してくれた。
しかも神様は、この日初めて、そして今ツーリング唯一の

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太陽を私に贈ってくれた。
もうこれで、もうこれだけで充分。

常に当たり前に出ている太陽に、大きくありがたみを感じることは少ないが、日差しを諦めていた時のひょいとしたその姿には、もはや感動の涙を浮かべるほどだ。

「ありがとう。。。」

私は、今回のツーリングの成功を確信した。

ーーーー稚内市内に入り、まずは給油。

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モダは、24時間営業から22時間営業、2時〜4時の間店を閉めるようになったので、私のようなミッドナイトライダーは気をつける必要がある。

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稚内では、童夢温泉で仮眠の予定を立てていた。

今回のツーリングの基本的な考え方は、夜走り、昼は温泉施設で仮眠するというものである。
この後夜通し走るつもりでいるので、その前にちょっと仮眠を取りたかったのだ。
しかし、到着が19時30分となってしまい、閉店の22時まで少ししかない。入浴の時間もギリギリにして、仮眠と言えないような仮眠を取った。

長距離ツーリングでの温泉はかなり重要。ライディングによる疲労を蓄積させないためにも、温泉には必ず入りたい。

ちなみに、私が温泉に入っている間の姫のご様子はと言うと、

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このようになっている。
大変申し訳ないが、我が姫君が可愛くて可愛くて、私のいない所で人目にさらしておくことなどもってのほか。
しかし、どうしても温泉には入らなければならない。そこで考えたのがこの方法だった。
これはアライテントの一人用タープで、荷物としてかさばらない。

今まで、姫に乗って温泉施設に行くという選択肢が考えられなかったのだが、この方法を思いついたことで選択肢の幅が広がった。

頭隠して尻隠さず状態ではあるが、『タープで隠してる』という安心感は絶大で、心行くまで休むことができた。

正味30分程の仮眠を終え、童夢温泉を後にした。

さぁ、ここから『ミッドナイトエンデュランスツーリング』の始まりだ。

続く。。。
Commented by おじさん! at 2016-07-22 07:39 x
やはりバイク乗りは、走ってなんぼでしょう!!!

そして、最北端 宗谷岬ですよね(笑)
まずそこへ、
そこからどこへ行くか何も考えずに向かいますよ

やはり普段のおこないかな、私は天気良かった
利尻も良く見えましたよ
Commented by ヒナアユ at 2016-07-23 05:25 x
僕も整備は好きで、走るのはたまにで良いかなぁと思っていますが、一旦走り出すと楽しくて仕方ないですし、ついついコーナーとかもゴリゴリいってしまいます(笑)
タイヤを見ると良いペースをお持ちのようですね。

乗って良し、弄って良し、眺めて良し
BIMOTAって最高ですね!
Commented by tm144en at 2016-07-23 06:02
おじさん!

やっぱ稚内は良いですよねー。
天気がもっちょいよければなぁ〜。。。

ヒナアユさん

全くその通りですね笑

タイヤは(人の)サーキットお下がりタイヤなので、私じゃないのです。
私のバンク角は、ちょうどザラザラが取れてる所までです笑

BIMOTA最高\(^o^)/
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by tm144en | 2016-07-22 03:19 | BIMOTA DB7S | Comments(3)

カメラとバイクとエトセトラ


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