【VANVAN】クランクシャフト分解、研磨、組立
2016年 07月 13日
さて、バンバンのクランク。
このクランクピンを抜くにあたっては、
この金属パーツを外す必要があります。
まぁ、ただカシメて入れられてるだけでした。
これはどうやら、効果的にクランクピンにオイルを誘導する為のパーツのようです。
プレスで押し出します。
いや、それにしても、とんでもない圧入です。ヒートガンで熱してはいますが、そういうレベルでは無い。というか、ピンも一緒に熱されるから、それほど意味は無い。
これだけの力で圧入されているものを、果たして正確に再度圧入出来るのでしょうか。。。
なんとか脱。
はめ合い面に傷が入ったりだとか、そういうことにはなっていませんね。
さぁ、抜くもん抜いたら、今度は新品ピンの圧入ですが、、、
う〜む。
なんか、、、こキタない。。。
磨こう☆
ギブアップ
これ以上はムリ。ヤル気でない(笑)
こういう虫食い痕がアチコチにあって、磨き甲斐が無い。
始めは、削って消しちゃおうと考えてましたが、思ったより深く、これを均しちゃったら形が変わっちゃうので、今回は遠慮しました。
とはいえ、削る気はマンマンです。
というのも、このクランクウェイトは丸型ですが、今回磨くにあたってこれをオニギリ型にしたらどうなるだろうという野望が沸々と湧いてきてしまったのです。
オニギリ型にすると、エンジンレスポンスが良くなりますが、その分回転力の慣性が落ちるのでトルクが落ちます。
しかし、何を隠そう車両はバンバン90。そう、あの極太タイヤなのです。あれだけ重量のあるタイヤを履いているのですから、エンジンの慣性が落ちても、タイヤで十分カバー出来るのではないかと考えたのです。
ただ、ゼロ発進時につまずくかもしれませんが。。。
、、、とまぁ、いろいろ妄想が膨らんでいるのですが、そうなるととりあえずノーマルの状態を知っておかないと話になりませんので、今回はとりあえず適当に磨くだけに留めました。
ーーーさて、クランクピンの圧入ですが、抜き取る時の感触から、そいうとうなしまりばめがされていることが想定されます。
そこで、
クランクウェイトを充分熱するのは当然のことながら、
クランクピンの方をパーツクリーナーでキンキンに冷やします。
できればドライアイスを使用したかったのですが、ドライアイス屋さんまで車で片道1時間かかるので、今回はこの方法で。
以前のガレージの時はすぐ近くにあったのですが、今のガレージになってからホント不便になってしまいました。
買い置き出来る物でもないので、困ったものです。
ちなみに、パーツクリーナーはストーブからずーっと離れた場所で使用します。
これだけの温度差があればスコンと行くかな〜、、、というのは甘く、
余裕でプレスの登場。
しかも、セッティングに手間取ってしまい、みるみるピンが熱せられ、もはや温度差もへったくれもありません。
抜くときと同じか、それ以上のプレス圧力で圧入する羽目になりました。
この原因は、はめ合いのキツさだけに限らず、プレスの問題もあります。
プレスの押す所が、台座に対してちゃんと3次元的垂直になっていないといけないのですが、その両方がガタガタ動くので、はっきり言ってダメ。
要するにピンを斜めに押しつけてる状態になっているのです。その為、必要以上の圧力がかかってしまう。
クランクピンは、こんな安物プレスで打ち込む物では無いのです。
まぁ、とはいえ、全部ひっくるめて『遊び』なので、これも一興。
ーーーーさてさて、片側のピンを圧入したら、残るもう片側ですが、こちらは気をつけるべき点があります。
クランクウェイトの位置をしっかりと合わせなければなりません。ズレているととんでもないことになってしまいます。
ですが、
こんな便利な穴が空いているではありませんか!
そう。この穴にぴったり入る棒を入れ、クランクピンを圧入するためのガイドとするのです。きっとその為の穴なのでしょう。
というわけで、ホイームセンターで、11.4mmのジャストサイズの棒を探す旅に。。。
これで妥協!
太さ11mmですが、これで妥協しました。
11.4mmなんてありません。
11.5mmのドリル刃ならありますが、それだと入らないです。
ガタがあったのでは、ガイドの意味が無いので、
アルミテープを巻いてごまかすことに。
いや〜、だんだん雑になってきてるよ〜笑
そんなこんなで、とりあえず完成。
適当な磨きですが、こう見ると写真映えしてるので、良いですね。こういうの重要。今後のヤル気が変わります。
さて、クランクの芯出しとやらを行わなければいけないのですが、どうしたものか。
クランクウェイトの開き具合は大体合っているので、それだけでヨシとするかどうか。。。
ま、ヨシとするか☆
ヨシ。クランク終了〜☆
測定器具も安くないですが
バランス取りで
ブログ数回分のネタになるので
やるっきゃない!(死語
バランス取りで
ブログ数回分のネタになるので
やるっきゃない!(死語
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tm144en at 2016-07-14 03:42
あっちょんぶりけー((((;゚Д゚)))))))
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通りすがり
at 2020-04-06 12:03
x
古いエントリですみません。クランクウェブを削らなくて良かったです。
というのも、2ストでクランクウェブを削るのは厳禁です。
ケース内の圧縮(1次圧縮)が減って大幅なパワーダウンになるからです。
メーカーや社外のレースクランクでは切削したクランクウェブにダミー部品を付けて1次圧縮比を下げないようにしてます(^^v
というのも、2ストでクランクウェブを削るのは厳禁です。
ケース内の圧縮(1次圧縮)が減って大幅なパワーダウンになるからです。
メーカーや社外のレースクランクでは切削したクランクウェブにダミー部品を付けて1次圧縮比を下げないようにしてます(^^v
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tm144en at 2020-04-07 03:49
ご指摘ありがとうございます。
なぜ形状を変えるつもりしていたのか今となっては思い出せ無いのですが、そもそも表面をかなり磨いてしまったことで圧縮の低下を招いてしまったことは大いに考えられます。実際、走行した際にかなりパワーダウンしていましたので。
1次圧縮が減退する概念がありませんでしたので、勉強になりました☆ありがとうございます!
なぜ形状を変えるつもりしていたのか今となっては思い出せ無いのですが、そもそも表面をかなり磨いてしまったことで圧縮の低下を招いてしまったことは大いに考えられます。実際、走行した際にかなりパワーダウンしていましたので。
1次圧縮が減退する概念がありませんでしたので、勉強になりました☆ありがとうございます!
by tm144en
| 2016-07-13 03:22
| SUZUKI VANVAN90
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Comments(4)