2016年 07月 07日

【DB7】ハブダンパー考察③

姫のハブダンパーの考察。

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これ、5000kmで要交換らしいのですが、まんまと10000km程使用してしまいました。
ハブとダンパーとの間にカラーが挟めてあるのですが、

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隙間が出来てしまってます。
こうなると、タイヤを外した時に、スプロケットが「ポロッ」っと外れてしまいますし、それよりも何よりも、カラーが遊んでホイールに傷をつけてしまう恐れもあるようです。

そんな状況を受け、ダンパーをどうにかしようと考えていたのがちょうど1年前。この道を通った夜。

しかし、いつものように純正部品を頼むことはせず、ダンパーの特注を考えていました。
当時の考えでは、天然ゴムが良いのでは?という見解でしたが、ゴム高度が65度で(おそらく純正よりも)柔らかいので、どうしようと暗礁に乗り上げていました。
その時はとりあえず、カラーにステンレステープを巻き、ごまかして乗っていたのでした。

そして今回、とあるサンプルを入手。

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ミスミさんから届いたそれは、

ウレタン

そう。ウレタンという選択肢があったのです。
ウレタンの機械的強度はゴムよりも高く、ハブダンパーとして使用するのであればより優れていると考えました。
硬度は70で純正と比べて同じ感じ(むしろ、純正は硬化している印象)。

しかし、ミスミさんで購入する場合、サイズはフリーオーダーではあるのですが、ある程度の制約があり、純正と全く同じサイズとはいきません。

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外形は、38mmでピッタリでしたが、厚みが16mmで少し飛び出ています。
純正の厚みは15.5mm程で、規格が16mmだったのですが、公差が±0.5mmあり、まんまと、

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プラスの方に振れてしまいました。

しかしながら、ここはアクスルシャフトの締め付けで押し潰す部分ですし、0,5mm程度のズレであればチェーンの遊びの範囲でもあるので、大した問題ではないでしょう。

それよりも、内径。
カラーの外形が20.5mm程だったのに対し、規格は21mmなのでスカスカになってしまい、これでは意味がありません。
ジャストサイズの特注も考えられますが、ミスミさんの規格で購入出来た方がコスト的にも、購入のしやすさ的にも良いので、こうなったら思い切ってカラーの方を特注することを考えました。

そもそも、なぜここにカラーが入れられているのか。

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これらのカラーが、

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ハブの裏側のこの出っ張り部分にはめられているわけです。
そもそもダンパーを特注するのであれば、この出っ張り部分の外径に、ダンパーの内径を合わせてしまえば良いのでは?とも考えました。

おそらく、それでもそれなりに走行には支障ないとは思いますが、理想的とは言い難いのです。
それは、ダンパーとの接触面積。
強烈なエンジンパワーが伝わって来る場所ですから、ダンパーとの接触面積が小さすぎると、ダンパーに食い込んで引き裂いてしまう可能性が出てきてしまいます。
また、ダンパーの外径に限界がある以上、内径のサイズの大きさにも限度があります。大きければ大きいほど、クッション性がなくなってしまいます。

そのちょうど良いところが、おそらく純正のカラーのサイズだったと考えるのが普通でしょう。

ただ、純正は5000kmでスカスカになってしまう事実を考慮すれば、まだカラーの外径が小さいのではないかとも考えられます。

そこで今回カラーを特注するにあたって、その外径を22mmにすることにしました。
純正より1.5mm程の拡張です。
ダンパーの方は、ミスミさんで内径22mmの規格があるので問題なし。

ただ、そうすると次に懸念されるのが重量の増加。
純正のカラーはスチール製ですが、同じ材質でサイズを大きくすれば単純に重量が増してしまいます。
回転するハブでの重量増加は絶対に避けたい所です。

となると、取るべき手法はただ一つ。

材質の変更。

純正カラーの腐食状態から通常のss400程度の鉄鋼と推定します。
否、そう勝手に決めつけます。

サイズを大きくして、重量を同じ、もしくは小さくするのであれば、考えられる材料はアルミかチタンが一般的。

ただ、チタン方面は破産の風が吹いているので、今回はアルミ方面に進むことにします。

スチール材からの置換なので、アルミで一番強度の高いA7075-T6材を検討します(まだ強いのもありますが)。

A7050-T6材であれば、SS400のスチールよりも強度があり、SUS304と同等と成ります。
ただ、アルミなのでヤング率が低く、半分以下。
ヤング率が低いということは、剛性が低いということなので『歪む量が多い』ことになります。
なので通常、スチールからアルミに置換する場合は厚みを倍にするなどして対応します。(ハンドルバーが良い例)
今回は、厚みが約1.7倍厚くなりますが、それだけではヤング率の低下分をカバーしきれていません。

ただ、ダンパーと接触する箇所に使用するので、ヤング率が低く歪んだとしても、それはある意味ダンパーと同じ効果を発揮してるとも言えます。
強度的に破綻さえしなければ、今回の場合であればスチールからA7075-T6材への置換は問題無いという結論に至りました。

というわけで、以前フォークインナーチューブのクランプツールの特注をお願いした野方電気工業さんにカラー製作を依頼しました。
1個2000円程で製作してくれるそうです。

ダンパーの方は、ミスミさんに発注。
ウレタン材の硬度70で、サイズは外径38mm、内径22mm、幅16mmにして、公差を0.1mmまでに抑える割増料金プランの方でお願いしました。
さらに、早期納入の割増プランも利用したので、ダンパー1個1200円程になってしまいました。

野方さんの方は、外径と幅は公差0.1mm、内径は0.05mm以下にてお願い。
ハブの突起とのはめ合い部分は、かなりギリギリの精度にします。


総額20000円超えの壮大なハブダンパープロジェクト!

結果や如何に!?

by tm144en | 2016-07-07 04:33 | BIMOTA DB7S | Comments(2)
Commented by ヒナアユ at 2016-07-10 23:45 x
結果、楽しみにしております!
Commented by tm144en at 2016-07-12 05:24
あとは頑張って走行距離を伸ばすだけです!


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