【VANVAN】エンジン分解
2016年 06月 07日
前段、「なんじゃこりゃ〜」の真相。
何かしらの欲求、あるいはストレスによって、無計画にバイクをバラし始める。と、いつしかトランス状態に陥り、気がつけば油まみれの手と、目の前にはバラバラにされた、もはや原型を留めていないバイク。
それらを見て、一言。
「なんじゃこりゃ〜!」
=======
ジェネレーターカバーを外します。
スプロケット部分にもう一つカバーがありそうですが、どうやら無くなっているようです。
古いマシン故、使用されているのは頭がプラスのボルトばかりです。
カバー類はおろか、クランクケースですらそれですから、ゆるめるのに一苦労も二苦労もあります。まして長期間緩められてませんから尚更。
そこで、ずっと昔に買っておいた
インパクトドライバーが大活躍しました。
これは、ハンマーで叩く力が回転力に変換されるドライバーなので、プラスのネジでありがちな、頭をナメさすということを防ぐことが出来るのです。
プラスドライバーの基本は、押す力7割に対し、回す力が3割ですから、インパクトドライバーはとても理に適った工具と言えます。
カバー脱。
チェーンのクリップが逆になってますね笑
さて、ジェネレーターのローターを外すのには専用の工具が必要です。
トランス状態に陥っていた私は、一瞬我に返されました。
しかし、なんということでしょう。もはや10年程前になるだろうか、アホ隊1号士君がくれた
プーラーがあったのです☆☆☆☆☆
貰ったものの、なかなか日の目を見なかった工具ですが、奇しくも、アホ隊1号士君のガレージから下げてきたマシンで使用することになろうとは!
これでもう、私のトランス状態を止めるものは何もありません。
海老の頭の殻を剥くと、こんな感じのが出てきますよね笑
ローターの内側も、しっかり錆びてます。
お次はシリンダー。
分解のセオリーというものは解りませんので、手当たり次第の作業となります。なんせアレに陥ってますので。。。
シリンダーヘッド。
サビドロ水で汚れてます。
なぜここがこんな状態になるのでしょう。。。
シリンダーヘッドを固定するナットで、シリンダーも一緒に固定されているのですね。
この手の車両ではスタンダードな造りなのかも知れませんが、私としては新鮮な印象です。
シリンダーも脱。
ああぁ〜、メッキ錆びてる〜。。。
ピストン脱。
汚れはしているものの目立った傷はありませんから、無茶苦茶な回し方はされていなかったと考えられますね。
ただ、
ピストンピンがぐぬぬ〜。。。
コンロッドが、これだもの。
なんだ。水没でもしたのか?雨ざらしじゃここまでにはならないと思いますが?
エンジンかけた状態で水没すれば、水吸い込みますからこうなるのもわかりますけど。
まさか、前オーナーは生粋のゲロヌタ猛者か!?
ピストンベアリングは、、、う〜ん、、、、ギリ使えるか〜。。。
オイルポンプのカバーのネジ頭が若干ナメてました。
ここを開けようとしたということは、オイルラインにトラブルがあったのかもしれませんね。もしかして、オイルがちゃんと供給されていなかったとか?
ポンプがちゃんと稼動するのか、点検する必要がありますね。
お次はクラッチ側。
クラッチスプリングの止め方が斬新☆この方が、ボルトを使うよりも軽く作れるから良いですね。
ただ、激しいクラッチワークには耐えられないのかも知れませんが。
外すのは超楽チンでした♩
クラッチは全然問題なさそうです。
まぁ、小排気量車ですから、クラッチの負担は軽微なものでしょう。
いや〜、ゴチャゴチャしててワケワカラン!
はい、エンジン脱落〜。
さて、クランクケースを止めてるボルト。これもプラスの頭なので、大変です。
しかも、
先ほどまで大活躍していたインパクトドライバーが、ここに来て歯が立たなくなってしまいました。それほどまで強力な静摩擦力!
当然、普通のドライバーでやっても頭をナメさす気しかしません。
そこで、必殺技を編み出します。
そもそも、インパクトドライバーが通用しないのは、伝わった力が下に逃げてしまっているからだと考えられます。
横に寝かせたエンジンを木の上においてますから、木の柔らかさに力が逃げてしまうのでしょう。先ほどまでは車両に固定されていましたから大丈夫だったのです。
だったら。
地の利を生かすとはこのこと。
さっきの状態、つまり横向きに構えている時では出来なかった『技』
ベッセルの持ち手が6角形のドライバーが、ちょうど32mmのサイズなので、32mmのソケットをそれにかぶせ、T字ハンドルを取り付けます。
この状態で、T字ハンドルに全体重を掛け、「1、2のサンッ!!」で『クイッ!』とハンドルを回せば、「パキン!」という音とともに緩みます。
ボルトを全て外したら、
クランクセパレーターで割ります。
はい、中身〜。
ミッションスラッヂが、神のガスケットにひっかかって酷いことになってました。
ミッションオイルを抜いた時はいたって綺麗でしたが、中身はとんでもなく汚い。これぞ欠陥!
クランクも錆びてますね〜。。。
これは、コンロッドの根元も怪しいですが、さすがに、、、さすがに、クランクピンを抜くスキルは無い、、、、ナァ。。。
はい、決定的なアウト〜!
クランクベアリング死亡〜。
サビでゴリゴリ〜。
いやぁ〜、バラしてよかった〜☆
早速外します。
クランクベアリング脱。
あ!奥にもう一個入ってる!
クランクベアリング脱2。
こっちのベアリングは更に酷いことになってます。指では回すことが出来ません。固着しているというか、むしろ中が破損して破片が噛み込んでいるのかもしれませんね。
そして驚愕の事態が!
クランクベアリングは、外輪も内輪もしまりばめされているので、クランクシャフトに挿しても当然途中で引っかかりますが、
固着している方のベアリングはスカスカになっているではありませんか!!
これは何を意味するのか?
もしかすると、ベアリングが固着したことによって、内輪でクランクシャフトが『滑り(=クリープ)』を起こしていたのかもしれません。
まぁ、比べてみてそんなに酷い状態には見えませんが、内輪が削れて薄くなっていることは間違いないでしょう。
もしかして、先週試し掛けしたアレが止めだったのかも知れませんね(汗)
う〜ん。古いバイクにいきなり火を入れるのはやっぱダメだなぁ。
、、、、はっ!
「なんじゃこりゃ〜!」
何かしらの欲求、あるいはストレスによって、無計画にバイクをバラし始める。と、いつしかトランス状態に陥り、気がつけば油まみれの手と、目の前にはバラバラにされた、もはや原型を留めていないバイク。
それらを見て、一言。
「なんじゃこりゃ〜!」
=======
ジェネレーターカバーを外します。
スプロケット部分にもう一つカバーがありそうですが、どうやら無くなっているようです。
古いマシン故、使用されているのは頭がプラスのボルトばかりです。
カバー類はおろか、クランクケースですらそれですから、ゆるめるのに一苦労も二苦労もあります。まして長期間緩められてませんから尚更。
そこで、ずっと昔に買っておいた
インパクトドライバーが大活躍しました。
これは、ハンマーで叩く力が回転力に変換されるドライバーなので、プラスのネジでありがちな、頭をナメさすということを防ぐことが出来るのです。
プラスドライバーの基本は、押す力7割に対し、回す力が3割ですから、インパクトドライバーはとても理に適った工具と言えます。
カバー脱。
チェーンのクリップが逆になってますね笑
さて、ジェネレーターのローターを外すのには専用の工具が必要です。
トランス状態に陥っていた私は、一瞬我に返されました。
しかし、なんということでしょう。もはや10年程前になるだろうか、アホ隊1号士君がくれた
プーラーがあったのです☆☆☆☆☆
貰ったものの、なかなか日の目を見なかった工具ですが、奇しくも、アホ隊1号士君のガレージから下げてきたマシンで使用することになろうとは!
これでもう、私のトランス状態を止めるものは何もありません。
海老の頭の殻を剥くと、こんな感じのが出てきますよね笑
ローターの内側も、しっかり錆びてます。
お次はシリンダー。
分解のセオリーというものは解りませんので、手当たり次第の作業となります。なんせアレに陥ってますので。。。
シリンダーヘッド。
サビドロ水で汚れてます。
なぜここがこんな状態になるのでしょう。。。
シリンダーヘッドを固定するナットで、シリンダーも一緒に固定されているのですね。
この手の車両ではスタンダードな造りなのかも知れませんが、私としては新鮮な印象です。
シリンダーも脱。
ああぁ〜、メッキ錆びてる〜。。。
ピストン脱。
汚れはしているものの目立った傷はありませんから、無茶苦茶な回し方はされていなかったと考えられますね。
ただ、
ピストンピンがぐぬぬ〜。。。
コンロッドが、これだもの。
なんだ。水没でもしたのか?雨ざらしじゃここまでにはならないと思いますが?
エンジンかけた状態で水没すれば、水吸い込みますからこうなるのもわかりますけど。
まさか、前オーナーは生粋のゲロヌタ猛者か!?
ピストンベアリングは、、、う〜ん、、、、ギリ使えるか〜。。。
オイルポンプのカバーのネジ頭が若干ナメてました。
ここを開けようとしたということは、オイルラインにトラブルがあったのかもしれませんね。もしかして、オイルがちゃんと供給されていなかったとか?
ポンプがちゃんと稼動するのか、点検する必要がありますね。
お次はクラッチ側。
クラッチスプリングの止め方が斬新☆この方が、ボルトを使うよりも軽く作れるから良いですね。
ただ、激しいクラッチワークには耐えられないのかも知れませんが。
外すのは超楽チンでした♩
クラッチは全然問題なさそうです。
まぁ、小排気量車ですから、クラッチの負担は軽微なものでしょう。
いや〜、ゴチャゴチャしててワケワカラン!
はい、エンジン脱落〜。
さて、クランクケースを止めてるボルト。これもプラスの頭なので、大変です。
しかも、
先ほどまで大活躍していたインパクトドライバーが、ここに来て歯が立たなくなってしまいました。それほどまで強力な静摩擦力!
当然、普通のドライバーでやっても頭をナメさす気しかしません。
そこで、必殺技を編み出します。
そもそも、インパクトドライバーが通用しないのは、伝わった力が下に逃げてしまっているからだと考えられます。
横に寝かせたエンジンを木の上においてますから、木の柔らかさに力が逃げてしまうのでしょう。先ほどまでは車両に固定されていましたから大丈夫だったのです。
だったら。
地の利を生かすとはこのこと。
さっきの状態、つまり横向きに構えている時では出来なかった『技』
ベッセルの持ち手が6角形のドライバーが、ちょうど32mmのサイズなので、32mmのソケットをそれにかぶせ、T字ハンドルを取り付けます。
この状態で、T字ハンドルに全体重を掛け、「1、2のサンッ!!」で『クイッ!』とハンドルを回せば、「パキン!」という音とともに緩みます。
ボルトを全て外したら、
クランクセパレーターで割ります。
はい、中身〜。
ミッションスラッヂが、神のガスケットにひっかかって酷いことになってました。
ミッションオイルを抜いた時はいたって綺麗でしたが、中身はとんでもなく汚い。これぞ欠陥!
クランクも錆びてますね〜。。。
これは、コンロッドの根元も怪しいですが、さすがに、、、さすがに、クランクピンを抜くスキルは無い、、、、ナァ。。。
はい、決定的なアウト〜!
クランクベアリング死亡〜。
サビでゴリゴリ〜。
いやぁ〜、バラしてよかった〜☆
早速外します。
クランクベアリング脱。
あ!奥にもう一個入ってる!
クランクベアリング脱2。
こっちのベアリングは更に酷いことになってます。指では回すことが出来ません。固着しているというか、むしろ中が破損して破片が噛み込んでいるのかもしれませんね。
そして驚愕の事態が!
クランクベアリングは、外輪も内輪もしまりばめされているので、クランクシャフトに挿しても当然途中で引っかかりますが、
固着している方のベアリングはスカスカになっているではありませんか!!
これは何を意味するのか?
もしかすると、ベアリングが固着したことによって、内輪でクランクシャフトが『滑り(=クリープ)』を起こしていたのかもしれません。
まぁ、比べてみてそんなに酷い状態には見えませんが、内輪が削れて薄くなっていることは間違いないでしょう。
もしかして、先週試し掛けしたアレが止めだったのかも知れませんね(汗)
う〜ん。古いバイクにいきなり火を入れるのはやっぱダメだなぁ。
、、、、はっ!
「なんじゃこりゃ〜!」
by tm144en
| 2016-06-07 03:32
| SUZUKI VANVAN90
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